モーサテ (マーケット情報)
マーケットではFRB高官による今月のFOMCに関する発言に注目が集まってる。SMBC日興セキュリティーズアメリカ・井野口志保氏は、ウォラー理事が12月のFOMCでの利下げ支持に傾いていると発言した。足元ではインフレに高止まりが見られるものの、主要なサービス分野の物価上昇が落ち着けば、政策金利の引き下げが想定されている。一方、一般的にインフレ減速下では、企業は値上げで消費者に価格転嫁することが難しくなり企業の業績は減速すると考えられる。市場では、2025年通期のS&P500企業の売上高成長率は前の年と比べてプラス5.7%となる中、EPS(1株利益)の成長率は約プラス15%が見込まれ、次期トランプ政権で予想される法人税引下げ効果などで利益成長期待が高まっている。利益率はインフレ局面で上昇する傾向があることを踏まえると企業の利益率上昇が予想されるということはインフレが持続的に続く可能性を示唆しており今後の利下げ回数見通しの減少につながるとも考えられるなどと解説した。