モーサテ (ニュース)
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカの井野口さんは「朝方にFRBのウォラー理事が追加利下げを指示する姿勢を示したことなどが好感され、金利上昇が落ち着きをみせる場面も見られた。午後、12月のFOMC議事要旨では多くの参加者が向こう数四半期に慎重な姿勢を示していることが明らかとなり市場で反応する場面もあったが、翌日がカーター元大統領死去に伴う喪服の日として休場になるのを踏まえ、小動きの展開となっている。本日のADP雇用報告では賃金の伸びに減速が見られ、インフレが緩やかに減速するとの見方を支える格好となった。10日は注目の雇用統計が発表されるが、市場予想では去年12月の非農業部門の雇用者数が前月から16万人増加、失業率は前月から横ばいの4.2%と、ハリケーンの影響で大幅に減速した10月から継続的に回復すると見られている。ただし市場では今週のJOLTS求人やISM非製造業景気指数を受けて景気の底堅さから年内の利下げ回数が減るとの見方が強まり、「グッドニュースがバッドニュース」となっている点には注意が必要。雇用統計で予想よりも強い数字が出てきた場合、株式市場はネガティブに反応する可能性もあり、注視すべきと考えられる。」などと伝えた。