2024年12月16日放送 8:15 - 8:55 NHK総合

あさイチ
復興はなぜ遅れているのか 能登半島地震 現地からの声

出演者
鈴木奈穂子 博多大吉(博多華丸・大吉) 博多華丸(博多華丸・大吉) 関根麻里 渡辺大知 
(特集)
能登半島地震から1年 復興はなぜ遅れているのか

能登半島地震から1年が経過しているが、復興は思うように進んでいないのが現状となっている。仮設住宅で暮らす人の中には自宅の再建を諦めたという人も見られ、人口減に苦しむ能登を襲った地震は日本社会の厳しい現実を映し出している。

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令和6年 能登半島地震能登(石川)
(オープニング)
オープニングトーク

関根麻里さん・渡辺大知さんが紹介された。渡辺さんは朝ドラ「まれ」にも出演してきたが、4月のときからの変化を知りたいと話した。

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令和6年 能登半島地震能登(石川)連続テレビ小説 まれ
(特集)
能登半島地震から1年 復興はなぜ遅れているのか/”能登は日本の縮図”能登の災害はひと事ではない

能登半島は人工・世帯の現象が著しいのが現状となっている。奥能登は高齢化率も約50%となってしまっているが、全国を見ても人口が減少してしまっている地域は約8割となってしまっているなど能登で起きていることはひとごとではない状況となっている。能登半島地震は死者は475人・うち災害関連死は247人で東日本大震災以降で最多となる大規模災害となってしまっているが、特にお金に困っているという声は多いのが現状となっている。

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令和6年 能登半島地震東日本大震災能登(石川)
能登半島地震から1年「お金の悩み」に直面

善家さん夫妻は自宅の修理にかかる費用に困っているといい、見積もりで40~80万円ほどかかってしまうと話している。屋根の修理代の80万円の修理は厳しいといい、公的支援に必要な罹災証明書は一部損壊と判定された。しかし、一部損壊の家庭は被災者生活再建支援を受け取ることはできないという。一部半壊としか評価されなかったものの、床が傾いてしまっていることで座布団を工夫して敷くことで寝ざるをえないと話している。見積もり業者が調べると地割れが家をまたいで発生している様子も見られ、調べると34ミリほど傾いてしまっていると話していて、これは人体にも影響する傾斜だという。NPO・YNF の江崎さんは来られない人が多数であり、自ら出向いて調査結果を伝えることが大切と呼びかけている。

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YNF令和6年 能登半島地震東日本大震災珠洲市(石川)罹災証明書能登(石川)
申請から7カ月で解体「ちょっと前に進める」

先月下旬、公費解体を待つ中村和子さんの自宅では申請から7カ月が経って解体作業が始まっていた。中村さんは「家がなくなってちょっと前に進めるかな」などと話した。

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公費解体
なぜ遅れているのか 公費解体が進まない理由は/輪島市役所で応援職員が不足 国や県の対応は/新たな課題に直面

輪島市役所全体では101人の応援を要請しているが、現在21人が不足している。総務省は「国と県で応援職員の人員調整を済んでいる」と回答。石川県は「職員の確保はできているが、個々の事情に合わせての派遣なので輪島にいつ着任できるか不確定な部分がある」などと答えた。田中氏は「国や県の対応がちぐはぐで、そのしわ寄せが被災者に及んでしまうことを懸念している」などと話した。公費解体については、環境省は「現時点では計画値を上回るペースだと認識。来年10月までの完了を支援していく」などと答えた。田中氏は「手続きの簡素化を図るべき。また丁寧な罹災判定を行って住民の要望に目を向けるべき」などと話した。

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公費解体環境省石川県総務省能登(石川)輪島市輪島市役所
公費解体を終える地域 新たな課題に直面

石川・穴水町下唐川地区では地震前には31世帯・70人が暮らしていた。先月までに20軒の公費解体が完了。年内には全ての解体が終わる予定だという。区長の加代等さんの家は既に解体済みで、再建の工事も始まっている。加代さんのように自宅の再建を決めた人は5軒。多くの人は仮設住宅で暮らしている。

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下唐川(石川)公費解体
自力での再建を諦める人も 変わる集落の風景

左部淳一さんは収入が年金のみで、年齢も考えて自宅の再建はしないと決めたという。

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大谷翔平
住民の手作り通信 地域再生のヒントは

住民と建築の専門からが参加した検討会では住民らが更地になった土地にコンクリートによる舗装を行うことを提案し、専門家は熊本地震の経験を踏まえてかつての原風景を残しながら復興する難しさを話した。

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平成28年熊本地震福岡大学
自力での再建を諦める人も 変わる集落の風景/地域再生のヒントは/まだまだ必要なボランティア

下唐川地区では区長が作る手作りの通信を配布していて、2~3日に1回というハイペースで発行されている。先月の通信には水道の基準が飲水に適さないので井戸水を活用するよう呼びかけ、住民懇談イベントの宣伝も行った。田中純一教授は「平時から地域の強みを把握して復興のプランを作っていくことが大切」、「住民と行政の復興作業の優先順位にはズレがあるので、住民の声を聞いてボランティアを行うことで故郷を捨てずに済む人がふえると思う」など話した。この他視聴者からのお便りを紹介した。

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下唐川地区(石川)栃木県熊本県輪島市(石川)門前町(石川)阪神・淡路大震災
(エンディング)
あすの予告

次回予告を行った。

エンディングトーク

視聴者から寄せられた光る君へのイラストを紹介した。

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大河ドラマ 光る君へ

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