- 出演者
- 進藤晶子 加藤浩次 盛山晋太郎(見取り図) リリー(見取り図) 後藤達也
ここ数十年漁業が右肩下がりなのに対し、養殖業は右肩上がり。静岡の巨大建物で育てていたのは、エビ。未来の魚市場をがっちり占える30分。
オープニングトーク。加藤浩次は、養殖もとんでもなく美味しくなっていると聞くんですよねなどと話した。
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- さかなクン
オープニング映像が流れた。
くら寿司はお寿司屋さんだが、魚の養殖まで手がけている。年間9万匹の真鯛を養殖していて、すべてがくら寿司のネタになっている。スマート養殖の心臓部と言えるのが、AIで自動でエサをやるスマート給餌機・ウミトロンセル。エサを入れておけば時間になると自動でエサを撒く仕組み。養殖はエサやりが非常に難しく、エサをやり過ぎると生簀の中が汚れて魚が不健康になり、少なすぎると魚が大きく育たない。美味しい魚を大きく育てるには量を微妙なバランスでギリギリにとるしかない。ベテランの技が必要だったが、魚の様子を撮影しAIが分析しエサと調節する。スマホでどこからでも魚を確認でき、手動での操作もできる。ウミトロンセルは、JAXA出身の方が人工衛星の技術を使って作ったという。天気や魚の様子などに合わせ自分で判断し動く。くら寿司では既にハマチのスマート養殖もやっていて、くら寿司の養殖魚のネタの3分の1はスマート養殖となっている。
海幸ゆきのやは、バナメイエビの養殖をしている。生産量は数十トン以上。大きくて黒くて新鮮でキレイで美味しいと大手レストランや食品会社から大評判で、コンビニのおせちやシェラトン都ホテルなどで使われている。エビを育てる水は、海から1km近く離れているが深さ200mまで井戸を掘ると地層にしみこんだキレイな海水を汲み上げられる。水に細菌も繁殖していないのでエビが病気にもなりにくい。水槽に波を発生させる装置で、エビをさらに美味しくする。エビは自分のいる環境と同じ色になる習性があるため、底が真っ黒の水槽で育てている。黒いほど、茹で上がりがキレイな赤い色のエビになる。水槽をフル稼働させれば、年間80トンの養殖ができる。
愛南町役場・清水陽介さんが養殖していたのは、ウニ。1パック70g・2000円で販売している。独特のえぐみがなくさっぱりしているので、地元の飲食店からも大好評となっている。ガンガゼウニは、大量発生し昆布やワカメを食べ尽くしサザエやサンゴに被害を与える超嫌われもののウニ。そのまま食べると不味くて食べられない。ウニは雑食で何でも食べ、食べたもので味が変わる。愛南町の名産・ブロッコリーの茎を食べさせてみたら、えぐみがなくさっぱりした味になった。ブロッコリーの茎は捨てられるためタダ。香りをよくしようと河内晩柑を食べさせると、爽やかな風味がプラスされた売り上げは年間500パックで100万円ほどだが、漁師もこの養殖を始め副収入になると喜んでいる。
ウニッコリーを食べて、加藤浩次はプリプリ感がぜんぜん違うなどとコメントした。生産量が少ないのを逆手にとって、愛南町に来ないと食べられない名産ウニにしようとしている。
次回予告。