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- 洋輔
道具がほとんどいらない羊毛フェルトに挑戦。羊毛は繊維の王様と呼ばれ、生活に欠かせない。今回はパンサーの菅良太郎が自分にピッタリのフェルトのアイテムを羊毛から作る。
今回教えてくれるのはフェルト作家の橘記子さん。羊毛に物理的な力などが加わえ、繊維同士が絡み合い離れなくなり、収縮が生じることをフェルト化と呼ぶ。今回はタブレットケースを作る。まずはタブレットの大きさを測り、実物の1.6倍で型紙を作る。作る羊毛の量は面積に0.07をかけて選出する。羊毛を4分の1にし、羊毛の繊維が横に流れるように薄く敷く。羊毛の繊維が絡むように、横・縦と流れるように敷く。ぬるま湯500mlにシャンプー液1滴を加え、羊毛にかける。袋を上に被せひっくり返す。型紙を包むように羊毛を馴染ませる。裏面にも羊毛を敷く。内側になる羊毛を同様に横・縦の順で敷く。ポリ袋をはめて繊維にそって縦方向にこする。
フェルト作家のジョリー・ジョンソンさんは羊毛フェルトの第一人者で、フェルト化の仕組みを説明してくれた。
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- 京都造形芸術大学
作業開始から1時間半。少しこすっただけで表面がフェルト化した。表面全体がフェルト化したら型紙を取り出す。のし棒に巻いて転がして内部にまで刺激を与える。しわをのばし、のし棒を転がすを繰り返す。作業開始から2時間半後、まだタブレットの大きさにはならなかった。
菅良太郎は「ぼくは一気にやってしまったが、分散すればそんなに大変ではない」とコメント。羊毛を使えば好きな形、大きさにすることができる。立花先生は羊毛で靴、手帳ケースも作ってしまう。
フェルト作家のジョリー・ジョンソンさんが世界の羊毛フェルトを解説。ダゲスタン共和国では羊毛フェルトで助成のブーツを作る。タクラマカン砂漠地域にある墓地では、紀元前300年の墓場で最初のフェルトが発見された。羊毛フェルトは様々な文化で重要な存在で、中央アジアでは厳しい寒さを乗り切るため、秋には巨大フェルトを作り住宅の屋根を覆った。羊毛フェルトはシルクロードから日本にも伝わり、正倉院の羊毛フェルトの敷物も残っている。
作業開始から3時間。菅良太郎はひたすらのし棒でシワを伸ばしていた。羊毛フェルトづくりでは根気が必要。4時間後にだいぶタブレットの大きさに近づいてきた。
仕上げには、すすぎ、脱水、アイロンがけが必要。完成したタブレットケースについて菅良太郎は「めちゃめちゃ感動します。愛着わきます」とコメント。
トートバッグの持ち手はフェルト化で作る。完成サイズは25cm✕7cm✕12cm。羊毛の縮率を考えて型紙を用意し、持ち手部分をカット。持ち手の箸5cmをポリ袋に入れ、輪ゴムできつく留める。18cmになるまでフェルト化させる。バッグの外側に持ち手を付ける。持ち手が外れないように、しっかりと抑えてフェルト化させるのがポイント。フェルト化の途中で牛乳パックを入れ、形を付けていく。しわと伸ばして完成。作り方はHPで公開中。
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菅良太郎は「こんなになんにもいらないのって言う。すごくないですか。すぐ始められるし、難易度をあげていけばいい」とコメント。
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