2026年7月1日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜

出演者
若林正恭(オードリー) 原田雅充 松下信利 
(オープニング)
今回は…へその緒から治療薬を生み出す! 医療費の抑制にも期待!?

日本の医療費は2023年度には48兆円を超えて過去最高を更新した。背景にあるのは高齢化。その医療費の6割が65歳以上の高齢者によるもの。特に医療費を押し上げているのは長期間の治療を必要とする慢性疾患。糖尿病の医療費は1兆2000億円。脳梗塞などの脳血管疾患は1兆8000億円を超える。そこで今注目されているのが再生医療。ヒトの体の中にある細胞の再生する力を活用する医療で、これまで治療が困難だった病気への新たなアプローチとして医療費の抑制に繋がるのではと期待が寄せられる。その一つが赤ちゃんから採取するへその緒。通常は廃棄されるが今新たな医療資源として期待される。へその緒には抗炎症、組織を修復する機能があると言われ、肺疾患、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞などの治療法を研究。

キーワード
動脈硬化厚生労働省心筋梗塞糖尿病脳梗塞
オープニング

オープニング映像。

アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜
捨てられていた“赤ちゃんのへその緒”その細胞を使った“再生医療”!

東京・日本橋のオフィスビルに会社を構えるヒューマンライフコード。2017年に創業し社員は28人で、社長は原田雅充。東京大学医科学研究所と共同研究したのはへその緒の細胞を治療薬に応用する技術。まずはへその緒を1ミリ幅にカットし、そこに培養液を加えて二酸化炭素濃度と温度を一定にする装置の中で10日ほどかけて培養し、へその緒の調達から培養、製剤化まで一貫して行うのが会社の強み。1本のへその緒から1000人分の治療薬を作ることができる。実用化に向けて欠かせない人物は、製薬会社で新薬の研究や開発をしてきたCOOの松下信利。

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ヒューマンライフコード日本橋(東京)東京大学医科学研究所

ヒューマンライフコードの原田は再生医療について、生きてい行くうちに失われる機能や外的な要因で機能が衰えてしまうことがあるが、失われつつある機能を修復する細胞や補うなど本来人間が持っている機能を修復させると答えた。藤田医科大学の八代嘉美は、再生医療は今まで直せなかった病気を直そうと再生医療は注目されていると答えた。赤ちゃんと母親をつなぐ臍帯と呼ばれるへその緒と胎盤の中を流れる血液の臍帯血は、すでに白血病の治療に活用されているが、ヒューマンライフコードが製薬に使うのは臍帯。外側のホースの部分の細胞を使った再生医療だが、そのへその緒について原田は、赤ちゃんは受精卵から数千グラムの赤ちゃんを作るへその緒はパワーがあると答えたが、そこに間葉系間質細胞が豊富に含まれている。再生医療と言えば、ノーベル賞を受賞したiPS細胞を使うことが広く知られている。iPS細胞は様々な細胞に変化できる人工的な細胞のことで、網膜や神経などを失われた組織の再生に活用される。しかしコストや製造期間、安全性の評価など、ハードルは高いとされる。その一方で間葉系間質細胞(MSC)は炎症を抑え免疫を調整する能力を持っている。製造しやすく、比較的安全なのも特徴。骨髄や脂肪などから採取できるが、ヒューマンライフコードが活用するのはへその緒由来のMSC。

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ノーベル賞ヒューマンライフコード人工多能性幹細胞山中伸弥間葉系間質細胞

MSCについて松下は、色々な疾患に有効性かあると期待されているが、作用メカニズムのベースは炎症を抑えること。MSCの働きのカギを握るのが分泌される細胞間情報伝達物質のエクソソーム。タンパク質など、様々な情報を運び傷ついた細胞へ働きかけることで炎症を抑えながら組織の修復を促す。MSCについて松下はその炎症作用について大火事のような炎症をコス強烈な炎症病態もあれば 廊下に関連する疾患や糖尿病の合併症でも炎症があるという。それは大火事ではなく、小さな火が長く続いている状態。MSCは大火事のところで消してくれ、長く小さな炎症も効果的に抑制してくれると答え、細胞は生きているので、周辺の状態に応じて適切な反応をすると答えた。

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エクソソーム間葉系間質細胞

重篤な症例について、6年前にヒューマンライフコードの技術が脚光を浴びた。それは新型コロナウイルス。国が進める重症コロナ患者向けの治療薬の開発プロジェクトに選ばれ、ヒトへの臨床試験が行われた。現在は白血病の骨髄移植後に起こる肺合併症を対象とした臨床試験を実施。最終段階のフェース3まで進んでいる。千葉大学の堺田惠美子准教授は移植後の肺合併症は難しく治療が少ない。有効な治療に繋げられない場面が多く苦しむ患者が多いので、良好な生命予後が示されているのは特筆スべき点とした。

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SARSコロナウイルス2ヒューマンライフコード千葉大学

ヒューマンライフコードの強みに原田は、人によってではなく均等に均一な細胞が増やせるかどうかと答えた。松下は異なるドナーの臍帯から同じような品質の細胞を採ってくるが、そこには様々なチェックを踏んでいるという。最終製品はいつ作っても同じような品質を持っているプロセスを作ると答えた。質の良い細胞を同じ品質で培養するか?そこに心血を注いでいる。細胞は培養する容器の中に培養液を入れるが、培養液は細胞の食べ物のことであり、容器は細胞の家。2つの新しい方法をどんどん開発しているという。2017年の創業以来、品質を保ちながら細胞を増やす技術を磨いてきた。新たな培養液と培養法を組み合わせ、開発当初の数十倍の細胞増殖を実現させた。

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ヒューマンライフコード

もう一つ重要なのはへその緒の確保。原田は産科病院の協力で善意のもとでもらっているという。その窓口に立っているのは東京大学医科学研究所の臍帯バンクがあるという。そこで安定的に調達できていると答えた。

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ヒューマンライフコード東京大学医科学研究所
立ちはだかる厳しい現実 命を救うために情熱を賭ける人たち!

東京・千代田区にある日本骨髄バンク。白血病患者と骨髄ドナーをつなぐ国が認めるサポート組織。骨髄移植に必要な細胞を入手するのは容易ではない。ドナーが適合しても必要な細胞を入するのは容易ではない。ドナーが適合しても、検査や採取に数カ月かかり、提供者は仕事も10日近く休まなければいけない。さらに新たな問題には、ドナー登録者の中で40代から50代の割合が多く、10年以内に23万人、4割を超えるドナー登録者がいなくなってしまうという。ドナー登録者は54歳までと年齢制限があり、若い人が増えてほしいという。

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ゲッティイメージズ千代田区(東京)日本骨髄バンク

へその緒もかつては東京都の条例に余地、厳格な管理下で処理されていた。原田はそうした事態に、最初はビジネスにならないと言われたこともあったという。しかし将来必ず細胞治療の原材料として有用になると法的な壁を乗り越えて、産業上もへその緒が利用できるようになったと答えた。規制の緩和に向けてともに戦ったのは東京大学医科学研究所。この研究員だった原田はへその緒由来のMSC研究の第一人者の長村登紀子准教授と連携。東京都へ緩和するよう働きかけ、二人三脚で働きかけた。またドナーには負担がないのも安定的に調達できる重要な視点と答えた。

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東京大学医科学研究所東京都間葉系間質細胞
世界に先駆け進化…日本の再生医療! 細胞から臓器などをつくり出す 驚きの技術

東京・芝浦にオフィスを構える慶応大学発のベンチャー企業のHeartseed。取り組んでいるのは心臓の再生医療。活用するのはiPS細胞で、そこから心臓の筋肉細胞を人口的に作り出している。実用化へ向けてヒトに移植する臨床試験も行われる。

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Heartseed人工多能性幹細胞慶應義塾大学芝浦(東京)

佐賀大学発のベンチャー企業サイフューズ。使用しているのは細胞版の3Dプリンター。患者の皮膚からとった線維芽細胞を使用するがこれを培養し、密度を高めていく。その塊一つ一つを剣山のような針に刺していく。これを培養すると細胞同士が結合し、組織として生成される。3Dプリンターで作られた血管ができあがり、患者に移植し、機能回復へ。八代はこうした再生医療が普及する時期については、治療法がないようなものに関して早い時期に来るのではと答えた。

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サイフューズ三田(東京)京都大学佐賀大学
赤ちゃんのへその緒でつくった治療薬! 慢性疾患ターゲットで海外進出も!?

原田はへその緒に可能性を見出した時期について、製薬企業に務め、アメリカに赴任していた頃に出産後に捨てられていたもので1人の小児患者が助かった原体験があったという。先天性の病を抱えた少年に出会ったが、彼は胎盤を使った治療で回復していた。細胞治療は必要だと日本でも開発しようと思い立ったという。へその緒を選んだ理由には、おじがへその緒を大事にしていたためと答え、静岡にへその緒観音を作っていたと答えた。そういったこともあり、なんとなく意識していたのかもしれないと答えた。そして世界進出も考えているという原田は構築したエビデンスを強みにして、へその緒からの細胞治療を広めたいと答えた。その世界進出を考えている国の一つがUAE。成人の20%糖尿病で、生活習慣による疾病が社会問題に。ヒューマンライフコードは国家戦略プロジェクトに参画。生活習慣病や加齢性疾患などを対象に治験・研究を推進する。国内では超早産児の合併症を防ぎ、組織を作るのを助けられるよう計画を進めているという。

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(エンディング)
エンディングトーク

若林はきょうの総括に、今行っているビジネスのルーツがすでに幼少期にはあったという話に、選ばれて背負っている人だと感じたという。

次回予告

アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜の次回予告。

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