- 出演者
- 若林正恭(オードリー) 谷本肇 アダムス英里
都市鉱山は廃棄された電子機器などに含まれる有用な金属資源のこと。中でも価値が高まっているのは金。価格の推移をみるとここ5年で3倍以上。現在は2万4000円となっている。パソコンからどれくらい金が取れるのか?神奈川工科大学の三栖氏はハードディスクやメモリなどに金があるという。その多くは部品同士の接続部分。ノートパソコンには1台あたり0.3グラムの金を含有。7000円相当になるという。こうした使用済みのパソコンを始めとした日本の都市鉱山は金だけで6800トン150兆円が埋蔵されていると言われている。家電のリサイクル施設は全国の家庭から回収したパソコンや小型家電も。ここには全国の使われなくなった家電が届けられ、それを手作業で分解していく。2014年に貴金属のリサイクル事業を開始したリネットジャパンリサイクル。その背景には以前は経済合理性だけを重視して開発途上国で処理する事例もあったが金の価格が上昇すると都市鉱が宝の山に。
オープニング映像。
横浜市鶴見区にあるリーディングベンチャープラザ。多くのベンチャー企業のはいる施設の一角にその会社の研究室が。2015年創業のガルデリアは社員が16人で、ガルデリアが開発しているのは藻を使って金を取り出す技術。CEOは谷本肇。社名と同じガルデリアという藻を研究し、開発している。10億年前から存在する藻は主に温泉地に生えていてその特徴は、細胞の表面に金や白金を吸着する性質をもつという。ガラスの筒に詰めているのが藻で、金が溶け込んでいる酸性の溶液はパソコンの基板などを強酸性の液体で溶かしたものだという。先程の藻が入ったビンをフィルターのように使い、下から上に通していく。溶液の色が薄くなったらビンから模を取り出して500度で5時間焼却。取り出すと焦げた藻の中に白くなっているものがあり白い部分に金が含まれている。精錬すると金になる。ガルデリアが開発したのは液体から金を取り出す吸着剤。1キロで最大100gの金がとれるという。 科学技術部門を担当するのはCSOのアダムス英里。藻の能力を最大限にいかした環境に負荷をかけない新技術で資源循環を実現している。谷本は社名について藻の名前がガルディエリアといって、分かりやすく日本語風にガルデリアにしたという。アダムス英里は生物素材が金属が吸着するという話に、選択性が高く、酸性度が高いところでも働くと答えた。
千葉大学の松野は都市鉱山は150兆円の価値があるという話に、松野は東京五輪ではメダルを都市鉱山のリサイクル金属で製造しようとする取り組みがあったように、誰もが都市鉱山がほしいと続々とビジネスに参入しているという。実際に若林がスタジオで藻での金の取り出しを体験。3ミリグラムの金が溶けた酸性の溶液に藻で作った吸着剤をいれる。振っていくと吸着剤にくっついたために色が薄くなった。
なぜ藻は金を吸着する?谷本は藻は貴金属が大好きで白金やプラチナも吸着する。ガルデリアの表面には窒素元素が豊富にあり、窒素元素がプラスのチャージをおびていて、貴金属が酸性溶液中で塩化物イオンがくっついてマイナスにチャージされている。するとプラスとマイナスが引き合って吸着する。鉄やスズなどはプラスなので吸着しない。
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ガルデリアでは日本各地で集めた藻野中から吸着力に優れた藻のみを選別。その厳選された藻は、最も重要な工程の一つの培養へ。また生育が早いことと貴金属を吸着するのは別の能力で、貴金属もよく吸着するのを選んでいく。独自の栄誉剤と徹底した温度管理で培養することで通常の30倍の速度で増殖し、そこからさらに優れた藻を厳選する。
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ガルデリアは藻の力で金の回収に挑んでいる。全国から収集した藻を培養し優れた株のみを厳選。工程では、遠心分離にかけ細胞部分のみを取り出したら、麺状に成形し茶そばのようになる。そして造粒していく。藻の吸着剤が最もよく働くのが直径4~8ミリ。年間30トンで最大で金が3トン穫れる吸着剤を生産。
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藻の収集方法についてアダムス英里は北海道から鹿児島までの温泉地に実際に採りに向かっているという。しかし藻の採取にもいない場合や、適していないものばかり採れてしまう場合があると答えた。
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谷本はコストについて他のこうした事業をしている所と比べ、長所が2点あり、生産コストが安く、酸性度の中の吸着剤としてのパフォーマンスが落ちないと答えた。この藻は元々酸性の強い温泉地に生息しているため、他の素材と比べ、耐性がありどんな濃度の溶液でも吸着能力が可能(ガルデリア調べ)。
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谷本は藻の吸着剤が最初に売れたのは金の需要が高いインドだという。インドではその工場の隣に金のジュエリーの工房があり、飛び散った金粉を工場内で集めて作っている隣でリサイクルしているという。インドでは40社以上が導入し、年間7億円相当の金をリサイクルしている。
谷本は日本国内ではメッキ企業についてメッキした最後に流す大量の水の中に大量の貴金属が入っているのを自分たちの藻で取り直しているという。金やプラチナだけでなくパラジウムやルテニウムなどの白金族も吸着。広島県福山市の柿原工業は自動車部品のメッキ塗装を行っている。2月から藻の吸着剤を導入しているという。ガルデリアが開発した藻の吸着剤は2本の大きなタンクにつまっている。吸着剤を通すことで排水からレアメタルを回収している。表面を洗い流す水に含まれる微量のパラジウムが排水に含まれる。これまで廃棄していたものが、年間240万円の利益につながっている。
大阪府堺市の大栄環境グループのDINS関西。リサイクル技術の全自動化を行っているが、扱っているのはレアメタルが多く含む6種の小型家電。廃棄された家電を流し込み、AIが種類を自動判別。そしてそれぞれ仕分けしていくがリチウムイオン電池は衝撃に弱く発火の恐れがあるために、まずはどこに電池があるかを位置を測定してく。AIが算出して電池を傷つけずに切断できるように機械が自動切断する。種類ごとに選別・回収していく。この技術のもとになったのは茨城県つくば市の産業技術総合研究所。風力を使った装置は、さまざまなものが舞っているが、風力で重量・形状を選別し仕訳していく。この技術でレアメタルなどを多く含む最大10種の電子部品を回収。人の手を必要としない一気通貫型の全自動回収システム。
谷本はガルデリアだけでなくいろいろな会社を手掛けていた。谷本は0を1にするのが得意だという。大学院を卒業痕にアメリカで数々のコンサルティング会社を渡り歩いた。帰国後にはソフトウェアの開発会社や、コンサルティング会社などを起業してきた。谷本は自身は商人のルーツがあるか、へそ曲がりで皆がやっていないことをと突き詰める部分があると答えた。一方アダムス英里はカナダ、日本、イギリスで学生時代を過ごすと、植物研究の道へ。2011年には理化学研究所の特別研究に就任した。アダムス英里は2011年という震災の時期に日本に帰ってきて植物で農地の放射性セシウムを除染できないかと考えたという。ガルデリアは自分のそうした考えをもった会社だと入社したという。
谷本はガルデリアの未来について、吸着剤を世界中に広げ、リサイクル全てのプロセスでなにかできないかと模索していると答えた。また天然鉱山でもなにかできないかと水銀を抽出しそうした患者をなくしたいと答えた。
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若林はきょうの総括に、学生時代プールについた藻を掃除した思い出が蘇り、いい思い出がなかったが、それだけ生命力が強いと感じ、自然のものからこれだけの技術が生まれるのは面白いと感じたと答えた。
アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜の次回予告。
