2026年10月28日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜

出演者
若林正恭(オードリー) 古石和親 中島克彦 
(オープニング)
今回は…再生医療の“治療費を下げる”新技術 ひざ痛に悩む約3000万人の患者を救う

横浜駅の目と鼻の先にあるビルに予約一ヶ月待ちのクリニックが。患者は皆ひざに悩みを抱えていて、青山学院大学の陸上競技部のメディカルサポートも担当している。杉山さんは加齢などで股関節の軟骨がすり減る変形性膝関節症。歩くことも困難だったが、再生医療を受けたいという。病気やケガで機能不全になった組織を細胞の力で再生させる治療法のことで今回使用するのは幹細胞。損傷した組織を修復する役割を持ち、関連施設で培養し、再び体に戻すことですり減った膝軟骨の修復能力を高める治療を行う。その効果は歴然。田邉さんも幹細胞を使って治療をしている。しかしハードルには治療費。横浜ひざ関節症クリニックでは膝関節症クリニックの幹細胞治療は一回130万円。その費用が高い理由に医師は安全管理にや品質管理、人件費などで高額になるという。他にも保険適用外の自由診療で課題も多い。

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オープニング

オープニング映像。

アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜
再生医療の高額治療費を下げる新技術 “謎のひも状の管”で細胞のコスト7割カット!?

東京・江東区にあるオフィスビルにセルファイバという企業がある。2015年に創業し27人の従業員がいる東京大学発のスタートアップ。社長は古石和親。古石和親の薬学部助教などを経て大手化学メーカーで再生医療事業などを手掛けていた。70%のコストカットが期待できる技術があるというが、細胞を培養するファイバはチューブの先から色味がかったものが。細い糸のようなものが出ているが、これが繊維状の管のファイバ。ファイバの中が空洞になっていて、この中に細胞を入れて培養できる。細胞やファイバはほぼ無色で、直径0.3ミリの管に細胞が。一般的な培養はシャーレの中で行う。細胞は上に重なることはなく、横に広がって増える性質があり、シャーレで培養できる数には限りがある。1人分の治療に使う細胞を培養しようとすると22個のシャーレが必要。しかし細胞がファイバを守るために、間同士が重なっても細胞には問題ない。1人分に使う細胞ではシャーレが一つで可能になる。細胞はわずかな振動や温度変化で死んでしまう。従来の部分では人に頼る部分が多く、膨大な人件費などがかかっていた。しかしこの技術を使えばそうしたコストを大幅に削減できる。 事業統括部長の中島克彦が持ってきたのはファイバの主原料。海藻類からとれるアルギン酸に加えるのはカルシウム。瞬時にゲル化するという。

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今回一緒に話を聞くのは岡野栄之。国際幹細胞学会の理事長に就任し、今月2日に科学顧問を務める。サンバイオ社が開発した再生医療製品が世界で再生医療に初めて患者の脳内に投与された。再生医療に使用される細胞は主に幹細胞、免疫系細胞、iPS細胞の3つ。セルファイバの独自技術を深堀りしていく。古石はセルファイバの技術については中空のファイバの中に細胞を封入して細胞を育てると答えた。ファイバで細胞で培養するメリットについては細胞を外的な要因から守る、小さなスペースで培養できることもポイントだという。培養コストについて中島は、スタンダードな方法で行うと100人分は1億5000万円。ファイバでは2000~3000万円にまで抑えられる(セルファイバ調べ)。

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再生医療には2つの法律があり、再生医療等安全確保法は医療機関が再生医療等を提供する時に遵守しなくてはならない事項を定めたもの。医薬品医療機器等法は再生医療の実用化に対応するために再生医療等製品の特性を踏まえた承認・許可制度のことで、これまでに26が承認を得ている。注目されているのは、大阪大学のスタートアップ企業が開発したiPS細胞由来の心筋シートのリハート。初めて患者に使用され、動きの弱った心臓にシートを貼り付けることで、心臓の拍動を補助する。価格は5320万円。自己負担上限額は53万円ほど。

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若林が体験!ファイバの作り方!? 昆布のネバネバ成分が細胞を守る!

セルファイバのファイバが実際に作られる様子をスタジオで若林が体験。シャーレに入ったアルギン酸にカルシウムを溶かした溶液を注ぐ。

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セルファイバのファイバが実際に作られる様子をスタジオで若林が体験。シャーレに入ったアルギン酸にカルシウムを溶かした溶液を注ぐ。混ぜていくとゲル化し、ファイバの素となる。これを細い管にしたものが登場。若林が触れたが、繊維が強くとろみがあると答えた。細胞を死なせずに取り出すには、溶液が必要。これを混ぜるとファイバが溶けて細胞を安全に取り出すことができる。

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再生医療の高額治療費を下げる新技術 “謎のひも状の管”は失敗から生まれた偶然

古石はファイバが誕生したきっかけには東京大学の竹内昌治先生が発見した特許技術で、ファイバを筒状にしたのは、元々竹内先生が筋肉でロボットを動かすことを夢にしていたという。ロボットは通常モーターなどを積まないと動くことはできないが、筋肉細胞に覆われた指は、電気刺激を与えるだけで動く。その中で失敗から生まれたのがファイバ。そもそも細胞には横に広がる性質があり、培養する時にシャーレの底にくっついて扱いづらかった。竹内教授が取り組んだのはカルシウム溶液にアルギン酸を垂らすこと。すると一滴一滴が丸い玉に。直径0.1ミリの中に細胞を入れて、いくつもの玉をつなぎ合わせて作った。生きた組織で覆われた指は本物の指のよう。しかしある日のこと、学生がゼリー状の玉を作ろうとすると、誤ってノズルを溶液の中に入れてしまった。しかし、そのままアルギン酸を注入したところ、玉ではなくヒモ状に。、失敗だと思っていたが紐でも良いという逆転の発想から生まれた。

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再生医療の高額治療費を下げる新技術 “謎のひも状の管”で細胞のコスト7割カット!?

岡野は日本は再生医療の分野については取り組は速いものの、その大国になれるかは別の話で、アメリカや中国が動きを泳がせて巨大資本と優秀な人材で進めてしまうと答えた。ファイバの実用化について古石は客に対価をもらって製品を提供できる準備が整っていると答えた。またファイバにおける課題に岡野は医薬品を製造できるレベルにあげて、安定して大量に供給していく必要があるとした。

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再生医療を飛躍的に便利にする魔法瓶 水筒で細胞を輸送!?人件費を大幅カット

東京・日本橋の施設では細胞を培養・調整し医療機関に輸送している。僅かな温度変化が命とりになる細胞だが、大きなバッグの輸送箱に蓄冷剤をいれて20度帯を細胞や血液を常温で運ぶ。大きな保冷剤で運べるのは1人分の治療薬。その輸送の負担をなんとかしようとしているのがタイガー魔法瓶。水筒や炊飯器などの家庭用製品を手掛けるが、セルポッドはタイガー魔法瓶の水筒などに使用される真空断熱技術と高性能蓄冷剤で温度を24時間キープ。蓋の部分についている温度記録計はリアルタイムで温度を確認できる。タイガーが先程の施設と共同開発。輸送を担当する瓦田さんはセルポッドなら1往復で3人分を運べるという。27年の実用化を目指し実証実験を行っている。

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“謎のひも状の管”で再生医療の課題解決! 細胞の培養コスト7割カット!?

古石は会社の未来について、再生医療の最大市場であるアメリカに進出したいと答えた。中島はセルファイバの技術で再生医療をもっと多くの人に届けたいとした。

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(エンディング)
エンディングトーク

若林は今日の総括に、再生医療で治る病気が増えるかも知れないと答えた。

次回予告

アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜の次回予告。

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