- 出演者
- 立石修 木村拓也 宮司愛海 矢澤剛 小山内鈴奈 東中健 青井実
海上保安庁は、航空機と「あまみ」「みずき」「いなさ」「きりしま」の4隻の巡視船を現場海域に向かわせる。現場に到着した巡視船「いなさ」と「きりしま」で、不審船を挟み撃ちにして接舷する狭撃を行う。近づく巡視船に対し、不審船の乗組員は「おーい!あっち行け!」と日本語で巡視船を追い払おうとする。そして、巡視船「あまみ」が不審船とぶつかる。その時、不審船から機関銃による発砲。この時、当時の巡視船「きりしま」の航海長だった海上保安庁・航海警備対策室・田中航二郎室長は「銃撃が始まった時は頭の上をイメージ的には右斜め上ぐらいのところですけども、えい光弾といいますか、色の付いた弾が飛んでいく状況が見えて、撃たれているというのはすぐ分かりました」と話す。不審船は船の全方向から「あまみ」「いなさ」「きりしま」の3隻の巡視船をめがけて一斉射撃をしてきた。さらに、戦車などを攻撃するロケットランチャーを巡視船に向けて発射する。巡視船も射撃で応戦する。不審船はこの時、船内に隠していた戦闘機などを撃ち落とす対空機関銃も使って攻撃をしていた。当時の巡視船「きりしま」の航海長だった海上保安庁・航海警備対策室・田中航二郎室長は「あまみと違ってきりしまは防弾処置がされていたので、小銃程度であれば弾く能力があった。防弾板に当たるパチパチという音が聞こえた」と話す。さらに、戦車などを攻撃するロケットランチャーを巡視船に向けて発射する。巡視船も射撃で応戦する。すると突然、不審船が大きく赤く光り、爆発した。田中航二郎室長は「船の中心から白い熱源が一気にパッと広がって、またそれが縮んだというような映像を見ましたので、明らかに爆発だと」と話す。こうして、およそ15時間に及んだ追跡劇は、不審船の自爆沈没で終わった。防弾処置をしていなかった巡視船「あまみ」は、不審船の攻撃で海上保安官3人が負傷し、船橋に100発以上の銃弾を浴びていた。 海上保安庁は、この船が覚醒剤の取引を行う北朝鮮による工作船と断定。死亡した乗組員10人を、海上保安官の殺人未遂などの容疑で送検した。海上保安庁・海上保安資料館・横浜館・寺前大館長は「実際、海上保安官が撃たれていますので、殺人未遂ということで犯罪の捜査をするために引き揚げた」と話す。当時の巡視船「きりしま」の航海長だった海上保安庁・航海警備対策室・田中航二郎室長は「断固として我が国の領土領海を守るということに尽きる。そうするためには、あらゆる事態を想定して、それに備えていく必要がある。付け入る隙を与えないということが必要」と話す。この事件以来、北朝鮮の工作船が日本の領海内で目撃された報告はなくなったという。ということで、23年前の東シナ海・北朝鮮工作船事件を調べてみたら、日本の海を守る海上保安官による命懸けの攻防があったことが分かりました。
政治改革関連法の成立を受け、石破総理大臣は「一歩でも前に進むことが大事だ」と強調した。参議院本会議では、野党7党が提出した使い道の公開の必要がない「政策活動費」を全面廃止する法律など、政治改革関連の3つの法律が可決・成立した。石破総理は「まさに熟議の国会。小数与党ですので、自分たちの意見がそのまま通るわけではない。100%でなくても、一歩でも前に進むことが大事であり、それが政治のあるべき姿だ」と述べた。一方、意見が割れた企業・団体献金については、来年3月末までに結論を得ることを与野党が申し合わせているが、石破総理は「禁止よりも公開との方針のもと、透明化に向けた取り組みが何よりも重要だ」と強調した。
きょうはクリスマスイブ。現在の都内の様子を見てみると、東京タワーがクリスマスカラーにライトアップされている。六本木の「けやき坂イルミネーション」はおよそ400mに90万個のLEDが輝いている。
きょうはクリスマスイブ。石川県の輪島市では、各地で静けさの中、クリスマスイブを迎えている状況。有名な輪島朝市の裏側には、しょうゆを作っている「谷川醸造」の蔵がある。1月の震災以降、谷川醸造では建物が倒壊して、木の樽もそのままの状態が続いている。取材した青井アナはこういった状況は各地で多く見られ、まだ復旧・復興というのは程遠いという印象で、苦しくてつらいクリスマスがあるんだとも感じた。ただ一方で、ケーキ屋さんを取材した時に、おばあちゃんとお母さんとお子さんの3人の家族に会った。この家族は今、仮設住宅で過ごしていて、「クリスマスを祝う気はなかったんだけど、この子が今年生まれたので初めてのクリスマスを一緒に祝いたい」と言って、クリスマスステーキを買って行った姿が、とても印象に残った。その子が1歳、2歳、そして5歳と過ごしていく中で、輪島という町をその子のためにどのようにしていくのか?考えなければいけないと強く感じた。輪島の人は皆さん温かいし、いい人。ただ、その温かさとか優しさに甘えてはいけないと改めて思った。そういったことをちゃんと伝えていかなければいけないと強く感じたと話した。
「世界!爽快!映像GP」の番組宣伝。