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- 上垣皓太朗
上垣アナがやって来たのは千代田区九段下。お天気キャスターも務める上垣は「東京のアメダスは北の丸公園にある」と紹介した。今回は絵本から生まれた人気キャラクター「パンどろぼう」を取材する。累計2万部でヒットとされる絵本業界で「パンどろぼう」は累計480万部を記録している。
オープニング映像。日本のキャラクタービジネス市場は2.6兆円。世界IP売り上げランキングTOP10には日本のキャラクターが5つ(1位:ポケットモンスター、2位:ハローキティ、6位:アンパンマン、8位:スーパーマリオ、9位:少年ジャンプ)もランクイン。世界・日本ともに需要が伸びているキャラクタービジネス業界を上垣皓太朗アナウンサーが調査する。
累計480万部の大ヒット絵本「パンどろぼう」を出版するKADOKAWAのオフィスを上垣アナが取材。入ってすぐの共用ロビーでパンどろぼうが出迎えてくれた。KADOKAWAは漫画・小説・アニメ・ゲームなどを展開する総合エンターテインメント企業。パンどろぼうは美味しいパンを探し求めパンを盗む大泥棒が主人公。2020年に発売され今年5周年を迎えた。あいみょん・山本美月など著名人にも人気。
パンどろぼうの人気の秘密についてKADOKAWA一般児童書編集部・副編集長の角田望さんに聞いた。パンどろぼう1巻の制作から編集者として携わっている。人気の秘密1つ目は「シュールなデザイン」。怪しい目つきで食パンから手足が生えている。気になってしまうデザインが人気。社員にデザインが好評で大人にも人気が出ると確信したという。2つ目は「絶妙に気になるネーミング」。パン+どろぼうでなぜか気になる響きとなる。読者の想像力をかき立てる「イラスト」と「ネーミング」が人気の秘密だという。さらなる人気の秘密を探るため上垣アナが絵本を朗読した。3つ目は「とにかく美味しそうなパン」。読んだ人がパンを食べたくなるよう美味しそうに描く。4つ目は「予定調和ではないストーリー」。作者の柴田ケイコさんは読者を気持ちよく裏切ることがこだわりだという。予定調和ではないストーリーは先を読みがちな大人にも人気となっている。5つ目は「インパクト抜群の変顔」。「まずい」が好評だったため、各巻に変顔ページを入れ、パンどろぼう名物になった。顔マネやファンレターで変顔の人気を実感したという。変顔は見開きのページで展開されるが、絵本の世界観を表すのに見開きは重要だという。このあとパンどろぼうの正体が明らかとなるが、オンエアでは秘密。正体を知りたい方は絵本をチェック。6つ目は「どろぼうなのに反省する主人公」。失敗→反省→更生のストーリーに大人が共感できるという。
パンどろぼうシリーズの1巻が発売されたのはコロナ禍真っ只中の2020年4月。実際に書店へ行けない中、どう売ればいいのか?と悩んだ末、Webで全ページ試し読みを実施。絵本は大人が最後まで読んでから子どもに買い与え、子どもが毎日繰り返し読むという特徴があるので、全ページ試し読みも問題ないという。絵本発売前にXを開設して情報発信。インスタライブで絵本の読み聞かせを実施した。絵本は制作期間が長く、読者の年齢層が限られている。ゆっくり制作していると子どもが成長して絵本離れしてしまうため、2巻は9ヶ月後の2021年1月に発売した。シリーズとして定着し認知が広がった。
絵本「パンどろぼう」シリーズの作者・柴田ケイコ先生に取材。「パンどろぼう」シリーズの前に食いしん坊のしろくまが食べ物の中に入るお話「おいしそうなしろくま」を制作。名刺に描いてあったパンを被ったしろくまのイラストを見た編集者が面白いと言ったことがパンどろぼう誕生のきっかけ。「パンを動物に被らせる」ありえない設定が面白いと特に深い理由もなく誕生。動物は顔を隠しても体でバレてしまうため、パンを被っても正体がバレないような動物にしたという。柴田自身がパン好きなので色合いにはこだわっている。「まずい」のイラストは怖いと思われないか不安だったが、編集者の角田さんがOKを出し通してくれた。1作目を超えるのではなく、常に新しいものを作るつもりで絵本づくりを行っている。今月にはシリーズ7巻「パンどろぼうとスイーツおうじ」が出版された。
絵本「パンどろぼう」シリーズの作者・柴田ケイコ先生に取材。次の構想は全然ないが、頭と手が使える限りはやっていきたいと語った。
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