- 出演者
- 桑子真帆 三輪泰史 酒井才介
オープニング映像。
- キーワード
- 鶏肉
去年5月に1kg327円だった鶏肉の平均価格は、今年3月には1kg418円にまで値上がり。世界的な需要の高まりと円安が主な要因。そこにイラン情勢が追い打ちをかけている。この先、さらに値上がりしないか懸念の声があがっている。鶏肉を入れるポリ袋の値上がり、鶏肉を運搬する船の運送料の値上がりなども警戒されている。輸入コスト上昇の大きな要因になっているのが円安。イラン情勢が緊迫化して以降、じりじりと進行している。鶏肉の生産現場を取材すると、トラックなどの燃料費や暖房のガス代が上昇するなど、イラン情勢の影響が出てきていた。
食料安全保障に詳しい三輪泰史さんとマクロ経済分析が専門の酒井才介さんをスタジオに迎えた。酒井さんによると、年間の家計支出は試算で食費全体で約2~3万円上がるとみられるという。
鶏肉のコスト上昇に直面していた都内の食肉専門商社。今、力を入れているのは輸入先の多角化。ここ数年で30か所から70か所にまで輸入先の工場を増やした。輸入先を増やすことで地域で紛争や為替の変動が起きたときにその影響が少ない所から調達しようとしている。輸入先を増やすときに課題となるのが肉の“規格”。国内の取引先からは使いやすいように手間をかけてきめ細かく処理した肉を求められる。日本ほどの規格を求めない国も多く、取引を奪われることが相次いでいるという。複数の小規模飲食店が束になって鶏肉を確保しようという取り組みも始まっている。
日本の食料自給率は現在38%。鶏肉でいうと64%だが、実際には餌の多くを輸入に頼っているため、それを考慮すると8%しかない。日本食鳥協会は「今後の国産の鶏への影響はまだ分からない。生産者の声を聞き取る努力をしながら今後の情勢を注視していきたい」としている。
