2025年10月25日放送 11:55 - 13:30 日本テレビ

サタデーLIVE ニュース ジグザグ
▽高市首相「強い経済」生活どうなる?

出演者
小澤征悦 高岡達之 橋本雅之 足立夏保 吉積夏帆 
NEWS
深刻 秋田・クマ襲撃4人死傷

クマの被害が深刻な秋田県。きのう、東成瀬村で犠牲者が。警察などによると、クマに4人が襲われたという。このうち近くに住む1人が死亡。また2人が頭に大けがを負っている。地元の猟友会は爪に血のようなものがついたクマを捕獲。目撃情報は町中でも。岩手県盛岡市では、通勤通学の時間帯に警戒を呼びかける警察官の姿。クマが出たのはJR盛岡駅から約1.5kmの市の中心部。盛岡市役所横の河川敷。クマは盛岡の街を縦横無尽に駆け回り姿を消した。前日には住宅街にある児童公園の木の上に、親子とみられるクマが2頭。爆竹を鳴らすと親クマは逃げたが、子グマは再び木の上に。警戒は続いた。秋田県仙北市では住宅地に鳴り響く銃声。ハンター2人が計5発発砲。前日から住宅地にある畑に親子とみられるクマ2頭が居座った。警察などが爆竹などで追い払ったが、翌日も姿が確認されていた。市は緊銃猟を実施。秋田県での実施は初めて。その場で2頭とも捕獲され、けが人はいない。秋田県のクマによる人的被害はことしだけで49人。北海道札幌市の森の中に子グマが2頭。周辺ではここ数日、連続してヒグマが出没。札幌市は緊急銃猟を決定したが、クマが山の奥に去ったため、駆除には至らなかった。しかし、きのう、北海道で初の緊急銃猟による発砲。子グマ2頭が駆除された。仙台市で、全国初の発砲にあたった男性は、その難しさについて、「一瞬を狙わないと駄目。外したら大変なことになるという危機感と責任感」などと話した。

出演者の紹介

本日のコメンテーターは、石田健(「The HEADLINE」編集長)、堀潤(ジャーナリスト)

不安 市街地にクマ 被害相次ぐ

石田健は「自治体にはそもそも専門人材もいない。動物に詳しい人も、行政的な手続きを知っている人もいない」、堀潤は「山の中にエサがなくなっている」などとコメントした。

中継 住宅侵入から6日目…クマ捕獲

秋田県湯沢市から中継で伝える。湯沢市の中心部、JR湯沢駅から約200mほどの場所。町中にクマが出没している。きょう午前、捕獲された。警察などによると、今週月曜の早朝、市内で4人がクマに襲われてけがをした。クマは男性を襲った後、住宅に居座った。檻などで設置したが捕獲できず、6日目のきょう、前日に設置した新たな檻にクマが入り、市は「適切に処理した」としている。周辺では依然としてクマへの警戒が続いている。湯沢市内では、消防署の自動ドアを開けて建物内へ入り、その後、出ていくクマの姿が防犯カメラに捉えられていた。きょう捕獲されたクマと同じ個体かは不明。周辺の店舗では、自動ドアの電源を切ったり、いつもは開けているドアを締め切ったりするなど警戒が続いている。市内では週末予定されていた複数のイベントが中止になるなど影響が広がっている。堀潤は「駆除ではなく、適応策として、山と住居環境の間にバッファーソーンをどう作っていくか」などとコメントした。高岡達之特別解説委員が、緊急銃猟の際の距離感についてスタジオで解説した。

独自取材から見えた“高市首相らしさ”

支持率71%。今週発足した高市新内閣。女性初の総理大臣が誕生。きのうの所信表明演説で最初に言及したのは経済政策だった。火曜日、内閣総理大臣に選出された高市早苗氏は、早速各党へ挨拶回り。自民党の新たなパートナー、日本維新の会。議員定数削減などの政策で合意し、連立政権の樹立に至ったことが高市総理の誕生につながった。維新の遠藤敬衆院議員は、高市総理と吉村代表を引き合わせたキーパーソン。連立合意政策推進担当補佐官として起用された。連立の舞台裏を初めてカメラの前で語った。両党の距離が一気に縮まった背景には、トップ同士の決断があったという。高市総理が決断と前進の内閣と名付けた新内閣。注目は2人の女性閣僚。経済安保担当大臣に起用された小野田紀美氏。42歳の最年少閣僚。新たに設けられた外国人政策担当大臣も兼務。そして、高市総理の政策方針が色濃く反映されたと言えるのは、財務大臣に就任した片山さつき氏。アベノミクスの流れをくみ、成長分野への投資や、戦略的な財政出動を行う高市総理の責任ある積極財政を進める姿勢を示した。高市氏は、テレビ番組のキャスターを経て政治家に転身。衆院議員に初当選してから32年、ついに総理大臣に。4年前から支援活動を続けている山田正樹さん。総裁選ではキャラバンで全国の国民の声を聞いて回る「ビーナス号」の隊長を務めた。小中高の同級生が、子供の頃の印象を語った。高市総理の夫は山本拓元衆院議員。日本初のファーストジェントルマンとなった。きのうの高市総理の所信表明演説。自民党と袂を分かった公明党は、演説でのある発言を問題視。公明党・斉藤代表は「(野党が)違う角度から質問してきても議論しない。これは独裁ではないか」。立憲民主党・野田代表も、ガソリン暫定税率の年内廃止という文言が入っていないことなどを挙げ、先送りと後退の内閣と批判。

ジグザグ考論
検証 高市政権で暮らしはどうなる?

暮らしにまつわる様々なテーマが高市政権でどうなるのか、「晴れ」「曇り」「雨」で経営評論家・坂口孝則に予報してもらう。ガソリン・軽油の暫定税率廃止について。自民党は来年2月に廃止を施行するとしている。それまでは補助金を投入して実質的な廃止を実現する考え。坂口は「晴れ」。「いつやるかの問題で、25円相当はおそらく下がると思う」などと解説した。冬場の電気・ガス料金支援については、臨時国会で補正予算の成立を目指すとしている。坂口は「晴れ」で「やるだろうと予想している」という。外食・旅行について。物価高、円安で費用が増えている。坂口は「曇り」。「やや利上げなどで円高傾向になるかもしれないが、労務費ががんがん上がっていく中ではちょっと曇りなのかな」などと解説した。教育無償化について。来年度から高校授業料、小学校給食無償化。坂口は「晴れ」。「政党間の合意ができているので、晴れなのかなという気がしている」となどと解説した。おこめクーポンの配布について。これまでは備蓄米などで対応していたが、お米券などの方がスピーディーではないかという話も上がっている。坂口は個人的には「曇り」。「現金給付やめたのにクーポンは矛盾するのではないか」という。高岡達之特別解説委員は「働く人の給料を増やすということで、中小企業は逆に負担が重くなって求人広告を控えようかという、逆の効果も出ている」、堀潤は「国内要因だけではない。世界の安定が第一条件になる。そこに外交でどれだけコミットできるのか」などとコメントした。

暮らしにまつわる様々なテーマが高市政権でどうなるのか、「晴れ」「曇り」「雨」で経営評論家・坂口孝則に予報してもらう。食品消費税2年間ゼロについて坂口は「雨」。「物価高対策で、やや矛盾をはらんだ政策。消費減税は短期的には効果があるが、中長期的にはインフレを導いていく。所信表明をみると、文言自体が消えていた」などと解説した。日本維新の会・藤田共同代表も「事実上の先送りになった」との認識を示している。

給付付き税額控除について高市総理はきのうの所信表明演説で「中・低所得者の負担を軽減し、所得に応じて手取りが増えるようにする」と話した。年収の壁の引き上げについてはことし160万円に引き上げ。国民民主が掲げている178万円には届いていない。高市総理は「基礎控除を物価高に連動した形でさらに引き上げる税制措置について、真摯に議論を進める」と話した。坂口が「給付付き税額控除について、個人的には賛成だがマイナンバーや税額、口座などを紐づけて整理するまでに相当な時間がかかる。いますぐはない。社会保障は一足飛びに改善は難しい。介護は業者などに対する補助金は予定されているが突然何かが改善するかというと曇りにせざるを得ない」などとコメントした。

自民党内には財政規律を重んじてきた議員もいる中、高市総理は「積極財政」。先月「税収の余剰分を当然使うが国債の発行もやむを得ない」と発言。片山財務大臣は「無駄だと思うところは国民目線で削る」と述べた。片山大臣は租税特別措置や補助金見直し担当も兼務。来週トランプ大統領が来日。坂口が「いまはインフレ。積極的な財政は間違っていると思わない」、堀が「日本の次の基幹産業への投資ができるのか」などとコメントした。

NEWS
ブルージェイズvs.ドジャース

ドジャースの連覇がかかるワールドシリーズがブルージェイズの本拠地、カナダ・トロントで開幕。大谷翔平が1番指名打者で出場、ワールドシリーズ初HR。ブルージェイズ11-4ドジャース。あすは山本が先発予定。堀が「大谷選手のHRは景気が良い」などとコメントした。

気象情報

札幌市の中継映像。札幌市ではおととい初雪を観測。

要注意 早くもインフル流行のワケ

今週突然やってきた寒さ。水曜日の東京都心、午後2時の気温は11.8℃と12月中旬並みの寒さに。気温の低下で恋しくなる焼き芋。東京・浅草の焼き芋専門店・芋やす浅草店では多くの外国人観光客はもちろん、地元の人たちも買い求めていた。使用しているさつま芋は「紅はるか」。今週の寒さで更に売り上げが伸びている。最低気温が15℃を下回ればはるさめや豆腐類、ポン酢など鍋の食材やココア、揚げ物の売上が伸びる(日本気象協会より)。

東京都が作ったチラシ、英語で表記されているのは「インフルエンザに注意!」。感染予防を呼びかけたもの。気温が下がって避けたいのがインフルエンザの感染。いとう王子神谷内科外科クリニック(東京・北区)を訪ねた。東京などでは去年より約1か月早く流行シーズンに入っている。厚労省のデータによると全国の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は増加中。なぜ流行が早いのか、伊藤院長はこの夏の猛暑による疲れで免疫力が落ちている点を挙げ、「感染予防には早めの予防接種が効果的だ」という。

要注意 早くもインフル流行なぜ?

流行が始まったインフルエンザ。重症化を防ぐ意味でも有効なのが予防接種。対象は2~18歳、1回で済ませることができる鼻に噴霧するタイプのワクチン。厚労省は予防接種以外にも手洗いや室内の適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取などを呼びかけている。いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長は「サツマイモはこの季節いい。腸内環境を整えるとか、基本的には腸管の免疫力が上がると粘膜面での免疫力も上がる」と話した。石田が「会社でみんなで打つようにしている」などとコメントした。

気象情報

東京・浅草の中継映像、北海道・占冠村トマムの雲海の写真を紹介、天気予報を伝えた。

大阪城公園の中継映像、天気予報を伝えた。

「遺伝性乳がん」経験者の苦悩

今月は乳がんの早期発見などを啓発する「ピンクリボン月間」。遺伝性のがんを経験した女性を取材した。東京で行われたイベントにモデルの梅宮アンナさんが登壇。去年ステージ3の乳がんと診断された。アンナさんが語ったのは経験して初めて分かった乳がん治療の辛さ。その1つが治療期間の長さ。日本で乳がんを発症する人は年間約10万人(大阪大学乳腺内分泌外科・島津研三教授による)。飯塚理恵さんは3年前に乳がんと診断された。結婚して2年、我が子を授かりたいと願い、これからという時だった。理恵さんは哲学を研究。ことし自身の経験を綴った本を出版した。「35歳の哲学者、遺伝性がんを生きる」(幻冬舎刊)。再発防止のため今後10年間は薬を飲み続けなければならない。詳しく検査したところ、遺伝性だと分かった。遺伝性乳がん卵巣がん症候群は乳がん全体の約5%を占め、ある特定の遺伝子に変異があると乳がんなどになる可能性が高まるとされている。

理恵さんの父・辰彦さんは理恵さんのがん発覚後検査を受け、遺伝子変異が見つかった。理恵さんからも理論上50%の確率で我が子に受け継がれる。対外で受精させた受精卵について、親の特定の遺伝子が子どもに受け継がれていないか調べる着床前診断。日本では希望する本人の意思だけでは受けられない。日本産科婦人科学会が実施の可否を審査していて、対象は遺伝性の病気でも重篤なものに限られる。遺伝性の乳がんで認められた情報はない。理恵さん夫婦はある決断をした。

(番組宣伝)
withMUSIC

「with MUSIC」の番組宣伝。

NEWS
苦悩 親から子へ“遺伝するがん”

哲学者の飯塚理恵さんは遺伝性乳がんの患者。我が子に同じ苦しみを経験してほしくないと願うことは命の選別なのか、膠着する議論を前に進めるため様々な分野の研究者と意識調査に着手。同じ遺伝性乳がんと闘う友人に着床前診断をしたいか尋ねた。理恵さん夫婦はある決断をした。規制のない海外での着床前診断。かかった費用は300万円。小澤が「国によってできるできないのが分かれるのはどうなのか」、石田が「丁寧な制度設計をしてほしい。医療と倫理に関して日本は議論が遅れている。専門家が少ないという側面がある。こういったところも手厚くしてほしい」などとコメントした。

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