2025年2月16日放送 14:00 - 14:55 フジテレビ

ザ・ノンフィクション
ボクと古着と下北沢〜夢と現実のヴィンテージ〜 前編

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(オープニング)
オープニング

ボクと古着と下北沢 夢と現実のヴィンテージ 前編

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下北沢(東京)
ボクと古着と下北沢 夢と現実のヴィンテージ 前編
ボクと古着と下北沢 夢と現実のヴィンテージ 前編

東京・下北沢、細い路地が入り組むこの街は起業を目指す若者たちにとってゴールドラッシュの街となった。その金脈は古着である。そんな下北沢には古着を売って一旗上げようとする若者が全国から押し寄せている。いち早く金脈を掘り当てたのが「DESERT SNOW」。扱うのは主にアメカジ系の古着で人気ブランドのシャツやデニムなども手頃な値段で若者を中心に人気を集めている。しかし古着ブームはこれで収まらずその真髄を見せたのが同じ店が開いたより貴重なビンテージ古着の展示販売会。今や古着は投資の対象にもなっている。そうした客の心を掴む勝ち組の代表となったのがオーナーの鈴木道雄さんである。東京・町田市から下北沢に進出し9年で年商32億円の企業になったという。

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DESERT SNOW boutiqueDESERTSNOW second hand vintage clothing store 古着屋 下北沢ガーデン店下北沢(東京)町田市(東京)

そんなサクセスストーリーに憧れる若者たちに出会ったのが、下北沢駅前で開かれていた古着のフリーマーケット。下北沢で古着を売り始めてまだ1年のあいりさんは宮城県から状況した現役大学生でまだ20歳である。あいりさんは2023年に下北沢で「ELPASO」をオープン。しかし集客力が弱い立地だと判断するやいなや思い切って駅から徒歩3分の場所に店を移した。元では親からの借金となっていた。あいりさんの店の特徴はとにかく安い価格設定でまずは若者に気軽に入ってもらい、常連客を増やすのが狙いである。あいりさんは子どもの頃から会社を経営する父親に憧れ、将来の夢もずっと経営者になることだった。それでも堅実なタイプのあいりさんは人件費を削るため、アルバイトを雇うのは週末だけとなっている。あいりさんが古着の世界に入ったのは次の事業のためのお金稼ぎだという。

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ELPASO下北沢古着マーケット+下北沢駅下北沢(東京)

一方、あいりさんの店から歩いてすぐの場所にあるのが金脈を掘り当てつつある「curb」。経営するのは上村遥さんであいりさんとは対照的にイケイケのタイプである。従業員4人を雇い、東京・高円寺にお店を持っている。中学生のときから服に興味を持ち始め、高校時代に古着の魅力に目覚めた。大学を中退し2023年7月に開業資金700万円で起業した。目玉はアメリカ西海岸で誕生しスケーターを中心にカルト的人気を誇るストリート系ブランド。そして大学時代の友人が訪ねてきた。タトゥーは人生の退路を絶った証だという。

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curb shimokitazawa下北沢(東京)成蹊大学高円寺(東京)

そして駅の反対側にある雑居ビルには偶然にもあいりさんが立地の悪さから撤退した店舗で古着に夢とロマンを追い求める人が。「MIMIC」という店を経営する渡辺宝さんは中学生の頃から古着に夢中になり、憧れの下北沢で一旗あげるため23歳のときに上京。そして2023年12月に下北沢に古着屋をオープン。品揃えの目玉は愛してやまないビンテージTシャツである。値段は1万円前後から1着で数十万円するものまであるという。だが経営は思わしくなく売り上げは低調である。それでも下北愛は強く、下北沢を転々としながら暮らしている。食事はもう10年以上1食であるという。打ち合わせにやってきたのは1年前から店を手伝っている登生さんで結構なアイデアマンであるとのこと。さらに宝さんはお金もないのに立地の悪い場所にあるつぶれた居酒屋の2階にもう1軒の店「ft.」を構えている。そこで店長を任されているのが登生さんである。コーディネートをSNSで発信し、店の知名度アップを狙っている。登生さんは上京し准看護師として都内の病院に勤務していた。しかしコロナ禍で続いた激務と人間関係に悩み、双極性障害を発症し退職した。だが古着だけは遊びに行ったり買いに行って救いとなっており、ノウハウを1から教えてきたのが宝さんだった。

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ft.MIMIC下北沢(東京)双極性障害小樽市(北海道)

そんな登生さんには古着の道を進むことを応援してくれる妻・海鈴さんがいる。しかし2024年の夏前から下北沢の古着ブームに少し陰りが見えていた。それをいち早く察知し、動き始めていたのが上村遥さんだった。訪れたのはアメリカから大量に古着を輸入し国内の古着屋に販売する卸業者の「山久商会」。仕入れるのは新たな店の商品である。なんと3店舗となる店を高円寺に開店することを決めており、開業準備を父親が手伝いに来ていた。そして遥さんは国内最大のフルギフェスへ向かった。全国からおよそ250店が出店している。スタッフをフル稼働させ、攻勢に出てこの日だけで82万円の売り上げとなった。その翌日、ちゃんと息抜きの時間を用意していた。

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curb Other Sideフルギフェス下北沢(東京)山久商会東京国際展示場高円寺(東京)

一方、宝さんの店では1日の客がわずか4組だった。そして結局新たな手段として店を登生さんに任せて初めて駅前のフリーマーケットに出店することとなった。初めて参加したフリーマーケットは雷雨のため中断となってしまった。売り上げは目標の半分以下の2万円だった。

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下北沢(東京)

遥さんの3号店の開店が近づいた日、運にも恵まれていた。ネットで仕入れた商品の中に思わぬ掘り出し物が見つかった。今、世界中で大人気のストリート系ブランドのTシャツである。一方この日、宝さんにもある掘り出し物が届くことに。やってきたのはフィリピンから古着を持ってきて売り歩いているという男性だった。値下げ交渉の末、4枚のTシャツを仕入れた。そして遥さんの3号店開店の日があすに迫っていた。いよいよオープンとなったが店頭には20人以上の行列となっていた。この日3号店の売上は90万円で、3店舗合わせると合計300万円の売上となった。

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curb Other Side下北沢(東京)高円寺(東京)

宝さんが飛び込みのフィリピン人からTシャツを仕入れて12日。残念ながらそのTシャツはまだハンガーに吊るされていた。だがあのTシャツの価値が分かる人が現れると信じて値下げはしないという。その頃、あいりさんに異変が起こっていた。その店に立っていたのはアルバイトのももさんであった。あいりさんは炎天下のフリーマーケットが重なり、体調不良が続いていたのだという。ずっと1人で店を切り盛りしてきたため、任せられるスタッフも育っていない。そしてさらに追い打ちをかけるかのように、通っている大学でも問題が起こった。待っていたのはあいりさんの上京もよく知っていて、お世話になっている担当の准教授である。あと1単位でも落とせば留年が確定となり秋からは週に2日、午後からの授業に出ることとなり1人では店を回せない事態となった。大学に出席するため、スタッフの採用に力を入れることに。

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ELPASO下北沢(東京)

そんな中、あの下北沢一の繁盛店は沢山の従業員を抱えているからこその販売力で大賑わいし途切れることのない豊富の品揃えとなっていた。「DESERT SNOW 古着倉庫」には月に1回2万5千着が届くという。袋の中に入っているのはアメリカの古着だが仕入先はアメリカではなくパキスタンである。この不要とされたものから時折、思わぬ掘り出し物が見つかるのだという。

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DESERT SNOW 古着倉庫DESERTSNOW second hand vintage clothing store 古着屋 下北沢ガーデン店下北沢(東京)神奈川県

2024年7月のある夜、宝さんと登生さんが古着の新たな仕入先に向かおうとしていた。目的地は東北地方のとある街で到着は12時間後の予定。2人は交代で運転をしながら、互いの覚悟を確かめあった。そして宝さんが知り合いのつてを辿って見つけた、古着卸会社の倉庫に到着。そこには全国各地で捨てられた衣服が山と積まれていた。合計8トン、1万着以上の服の中から探していく。7時間かけて2トンの服を確認したころにまごうことなきレア物を見つけることとなった。

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下北沢(東京)
(エンディング)
次回予告

「ザ・ノンフィクション」の次回予告をした。

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119エマージェンシーコール

「119エマージェンシーコール」の次回予告をした。

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