- 出演者
- 東野幸治 アンミカ
美味しいものを自腹で食し、思いのままに語る”フーディー”。世界のフーディーはランク付けされ、7年連続でトップに君臨するのが日本人。No.1フーディーの厳しい舌が唸る一皿とは。
フーディーに関して取材した渡辺聡ディレクターは食にまつわる番組に10年ほど携わっていることを明かした。
タイ出身のフーディー、ビア氏は焼き鳥店として初めて1つ星を獲得した池川義輝氏の店を訪った。ビア氏は同店の予約を毎月、押さえていて、今回はフィリピンで5つ星ホテルを経営するセシル・アン氏が同道した。ビア氏によると、お金と時間があれば世界中のレストランには行けるが、日本では客との信頼関係を重要視する店が多い。日本の名店を予約してこそ、本当のステータス。魚の旬、産地などを教わっては事細かくメモする一方、有益な情報をもたらすこともあり、店主から信頼を獲得している。
英国のグルメ雑誌は毎年、世界のベストレストラン50を発表している。投票者の3分の1を占めるのがフーディー。フーディーもランク付けされ、世界No.1に君臨するのが浜田岳文氏。
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- トリノ(イタリア)
タイ出身のフーディーは実業家を日本の名店に案内していたが、浜田岳文氏は「1人で食べることが多い」と語る。これまでに128の国と地域を訪れ、メインは英語、イタリア語、フランス語、スペイン語はそれなりに操れるという。なお、浜田氏は寺門ジモンを食の師として尊敬していた。
浜田氏はフーディーとして30年のキャリアがあり、約2万の店で食事をしてきた。そのなかで10点満点と評価できるのは20店だという。6月、浜田氏はイタリアを訪れ、11日間で21軒を巡ることに。港町のポルトフィーノでは弱冠29歳にして店を切り盛りするマッティア・ペチス氏が浜田氏を出迎えた。23種の野菜、10種のハーブが使われたサラダ、傷みやすいイワシを幅2mmにカットしピンセットで編み込むことで漁網を表現したタルト、チェリーのパスタなどを食した。1回の訪問だけで店の評価をすることはなく、季節を変えて再訪するという。滞在中、浜田氏は51歳の誕生日を迎え、店で祝ってもらった。
浜田岳文氏は次世代の料理人を応援するために評価しているが、主目的は彼らが成長し老齢になった自分の舌を唸らせて欲しいから。また、浜田氏は様々な会社のアドバイザーを務めることで、飲食代、渡航費などを稼いでいる。
浜田氏はフィレンツェから車で1時間ほどの隠れ家的レストランを再訪した。エドアルド・ティッリ氏は独学で料理を体得したといい、2月に初めて訪問した際に浜田氏は肉料理に魅了されたという。内蔵を食べない人が増えているなか、内蔵を使った料理に敢然とチャレンジするティッリ氏に浜田氏は賛辞を送る。とっておきは3ヶ月に渡って熟成させた牛肉を高温の薪火で焼いた一皿。浜田氏は「これはすごいですね」、「イタリアで食べた牛肉のなかでダントツに素晴らしい」と唸った。美味しさのみならず、知的好奇心を刺激させられたと満点評価をつけた。
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- フィレンツェ(イタリア)
イタリアの隠れ家的レストランで供されたメインディッシュはスペインのガリシア牛。熟成が長すぎるとクセが出るが、浜田氏は熟成の上手さに感嘆したという。同氏は「特段に鋭敏な舌を持っているわけではないが、いっぱい向き合って食べてきている」、「あくまで過去の経験との差分で判断している。フーディーは職業ではなく、生き方」などと語った。
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- 寺門ジモン
エンディング映像。
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