- 出演者
- 利根川真也
オープニング映像。
内閣府がきょう発表したことし7月から9月までのGDPの速報値は物価の変動を除いた実質の伸び率が前の3か月と比べてプラス0.2%となった。これが1年間続いた場合の年率に換算するとプラス0.9%で、2期連続でプラスとなった。主な項目を見ると個人消費は前の3か月に比べた伸び率が0.9%と2期連続でプラスだった。認証不正問題の影響があった自動車メーカーで生産や販売が回復したことや、猛暑の影響で飲料などの売れ行きが好調だったことなどから伸び率は前回を上回った。一方、企業の設備投資はマイナス0.2%と2期ぶりにマイナスに転じた。前の3か月で増えた工場の建設の反動減や半導体製造装置の減少が要因となっている。また住宅投資はマイナス0.1%、輸出はプラス0.4%だった。今回のGDPは個人消費にも持ち直しの動きが見られる。ただ企業の間で広がったこれまでの賃上げからすると期待ほどには力強さが見られないという受け止めもある。生活に欠かせない食料品や日用品の値上がりが消費の伸びを抑え、家計の消費意欲も高まらない。足元の円安基調が長引くことになれば輸入コストによる物価の上振れにつながりかねない。政府は近くまとめる経済対策で物価高対策や賃上げ環境の整備に力を入れる方針。個人消費をはじめとする内需がけん引する力強い経済が実現できるか正念場となっている。
自民党、公明党、国民民主党による今週2回目となる政策協議が行われた。自民公明両党はきのう両党の政調全体会議で大筋で合意し政府が来週にも策定を目指す新たな経済対策の案を説明した。対策案には電気ガス料金への補助の再開や、住民税の非課税世帯を対象に1世帯当たり3万円を目安に給付金を支給することなどが盛り込まれている一方、国民民主党が主張するいわゆる年収103万円の壁の見直しを明示した文言は含まれていない。これに対し国民民主党は持ち帰って党内で検討する考えを伝え、3党は来週改めて協議することになった。一方、立憲民主党の野田代表は「国民に見える形で丁寧な議論を行い、公開の中で煮詰まっていくという姿の新しい国会を思い描いている。与党と協議する党もあるかもしれないが、その党も含め野党の連携は常に図っていきたい」と述べた。こうした中、臨時国会の日程を巡り自民党と立憲民主党の国会対策委員長が電話で協議し、自民党は政府が今月28日に召集する方針だと伝えた。
南米のペルーで開かれていたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の閣僚会議は日本時間のけさ閉幕した。会議には米国、中国など21の国と地域が参加した。会議の場で日本はWTO(世界貿易機関)などのルールに基づいた貿易体制の重要性などを訴えた。ほかの多くの国からも自由貿易体制を重視する意見が出されたが会議で採択される予定だった共同声明を巡っては折り合わず、引き続き調整が行われることになった。貿易や投資に関する文言などを巡って意見がまとまらなかったものとみられる。日本時間の今夜からはAPECの首脳会議も始まる。自由で開かれた貿易や投資の推進を掲げてきたAPECの場で一致点を見いだせるかが焦点となる。
米国のバイデン大統領はAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議に出席するためペルーの首都リマに到着した。15日、石破総理大臣と韓国のユンソンニョル大統領との日米韓3か国の首脳会談に臨む予定。首脳会談についてホワイトハウスのサリバン大統領補佐官は「3か国による連携の枠組みを制度化するため、調整を担う事務局を新設することで合意する」と明らかにした。トランプ次期政権にも連携の枠組みを引き継ぎたいとしている。北朝鮮についても言及し「7回目の核実験の可能性は依然としてある。歴史的に見て大統領が交代する前後に挑発的な行動がみられている」と指摘した。さらにサリバン補佐官はバイデン大統領が15日に石破総理大臣と首脳会談を行うことも明らかにした。
米国の有力紙・ニューヨークタイムズは匿名のイラン政府関係者の話として、「トランプ次期大統領がみずからの政権での起用を発表している実業家のイーロンマスク氏とイランのイラバニ国連大使が11日にニューヨークで1時間以上にわたって会談した」と伝えた。双方は米国とイランの間の緊張を緩和する方法について話し合ったということで、イラン政府関係者は会談について「前向きでよいニュースだ」と表現したという。また「会談を申し入れてきたのはマスク氏だ」としている。これまでのところマスク氏やイラン政府からの公式の発表はない。マスク氏を巡ってはトランプ次期大統領が政府の支出を見直し削減を検討する組織のトップに起用すると発表したほか、トランプ氏が6日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した際にも一部同席したとされ、次期政権で強い影響力を持つとの見方が出ている。
ドジャースの大谷翔平選手が今シーズン最も活躍した指名打者に贈られるエドガーマルティネス賞を4年連続で受賞した。この賞を4年連続で受賞するのはレッドソックスで5年連続の受賞を果たしたデビッドオルティーズ以来大リーグ史上2人目。
エンディングの挨拶。