2025年3月15日放送 10:30 - 11:00 テレビ東京

ブレイクスルー
エアコン電気代を30%削減!?究極のワイヤレス給電に迫る!

出演者
佐々木明子 真山仁 
(オープニング)
電気ケーブル不要の“無線給電”

小説家、真山仁さんが開拓者に迫る。生活に身近な電気ケーブルが不要になる、世界初の長距離ワイヤレス給電技術。ワイヤレス給電を使用した物件は電気代がなんと30パーセントも下がっているのだという。さらにいま宇宙からも試みているという。テレ東系SDGsウィーク、 無線給電の革命児に真山さんが迫っていく。

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オープニング

オープニング映像。

(ブレイクスルー)
電気ケーブル不要の“無線給電”

本日の開拓者はエイターリンクCEOの岩佐さん。岩佐さんは最大で17メートルの長距離ワイヤレス給電転送システムを開発。現代ではインターネットがワイヤレスが当たり前になった世の中、電気もワイヤレスが当たり前の時代になることを目指している。ワイヤレス給電の仕組みは、天井に取り付けた送信機がマイクロ波に変換して部屋に設置している受信機に飛ばす。受信機が電気を受けとり給電するというシステム。現代のワイヤレス給電は物の角度や置き方によって給電が不安定になるが、エイターリンクが開発したシステムはどの角度でも安定して充電できるのが特徴。このシステムはすでに実用化している。ワイヤレス給電システムのセンサーには給電のほか温度情報や湿度情報、センサーの位置情報も感知しているという。この情報はエアコンでも用いられており、オフィスのエアコンのセンサーよりも人の近くに設置するため、温度差の少ない効率的は空調管理ができるという。

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この検証はすでに日本のすべてのエアコンメーカーの機器と連携ができる。このシステムをデベロッパーなどに提供することで電気代も30パーセントにすべての物件で下がっていることが実証されている。最近では商業施設にも導入が進んでいる。このシステムは送信機があれば最大100台まで供給が可能。さらに設置場所も場所の制限がないことがメリットでもある。このワイヤレス給電 システムはオフィス以外でも工場の生産ラインでも活用を試みている。現在は工場の自動化でセンサーが急増。ここにワイヤレス給電を活用することで大きなメリットがあるという。工場の機械は光電センサーがあり、このセンサーにより物の位置を機械が判断していたが、今まではこのセンサーを有線式でしかできなかった。コレをワイヤレス給電化していく。工場のセンサーをワイヤレス化にすることで断線の心配が解消される点と、原因も発見しやすい。さらに断線した時に配線を探すという手もも省ける。

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工場内での断線は、実は大きな損失を生み出していた。自動車工場の場合断線によって30分から60分もラインがとまってしまうが、断線がないためラインがとまることがないため産業界全体にかなりのインパクトをだせるという。もう一つはケーブルをつくる工程は二酸化炭素を排出するが、すべてワイヤレスになると約地球3州半分もなくなるという。エイターリンクは工場用センサーをSMCの共同開発し、3月から量産し販売する計画を進めている。岩佐さんが進めているワイヤレス給電には課題があり、日本では電力1ワットの電波までしか飛ばすことができないため微弱であるという点。岩佐さんは現代の機器はワイヤレス給電で補えるまで消費電力が下がってきているという。ムーアの法則のように現在スマホは難しいかもしれないが同じ機能を持つようなものがワイヤレス給電で動いていく世界は必ずつくれると述べた。岩佐さんはワイヤレス給電を考えたきっかけについて、商社で勤務していた時に富の移動ではなく、産業界のパラダイムシフトに関わってみたいと思うようになったのがきっかけだという。当時商社で取り扱おうと思ったが周囲からは反対された。しかし岩佐さんはだれもやらないことにチャンスを見出した。

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人類の生活を変える驚きの技術

世界初の長距離ワイヤレス給電技術。その開発現場はオフィスの片隅にあった。岩佐さんはスタートアップ企業としてどれだけ早く開発できるかを大事にしており、実験やレスポンスの速さの積み重ねが秘訣だと語った。岩佐さんは最終徹kに宇宙からやりたいと考えている。地球全土をカバーするなら低軌道衛星が1000機から1200機必要になるが、太陽光で発電してそこから電波などを地球に放射する展開を考えている。計器を狂わすといった問題について、宇宙空間上ではものすごくエネルギーを出しているが地球の地表ではワイヤレス給電とほとんど同じになるので問題ないのではと話す。ワイヤレスの世界について、岩佐さんは2035年からオペレーション開始を目標にしている。宇宙に関しては2031年から実証実験を目標にしており、市場規模に関しては将来的に全部入れたら数百兆円の市場になっていくと考えている。岩佐さんは将来コンタクトレンズのようなもので携帯の画像が見えるような世界を段階的につくっていきたいと話した。

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しかし、ワイヤレス給電には国際規格という壁が立ちはだかる。ワイヤレス給電には世界共通の評価基準、規格がない。日本でルールを決めたとしても世界がルールを統一していくことは非常に大きい。そこで岩佐さんは2023年に世界無線通信会議に日本代表として出席。会議内ではワイヤレス給電に変えたいと話していたのは岩佐さんだけだっったので、70カ国以上の政府と直接交渉した。当初は誰も見向きをしなかったが、粘り強く交渉したら議題に選ばれるまでになったという。世界的なルールに関してはアメリカや中国が先導する立場になりやすいが、アメリカの企業とアライアンスを組んで、アライアンスを組んだアメリカ企業から政府に言ってもらうことを実践している。ルールができたあとにエイターリンクがどのようにビジネスをつくっていくかが大事と話す。

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電気ケーブルの“常識”を打破

岩佐さんにとってのブレイクスルーは、岩佐さんはテクノロジーが世の中を良くできるとしんじており、その思いがあるからこそ壁を突破できると話している。すべての答えは客が持っており、自分たちがいいものをつくるのではなく、お客が本当にほしいと思うものにどれだけアジャストして作り変えられるかがポイントになるという。そこにこだわり続ければ必ずいいものが作れると話した。

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