- 出演者
- 佐々木明子 相場英雄
相場英雄が迫る。記者としての取材経験を生かすベストセラー作家。車の自動運転。その技術は海の上にも。AIを駆使したロボット技術。5-6兆円の市場規模になるという。ポテンシャルのある市場がグローバルに広がっているという。安全保障は積極的にアプローチするのか。相場が切り込む。
オープニング映像が流れた。
港区にやってきた。未来の移動手段に注目する。きょうの開拓者はエイトノットの木村裕人CEO。自動運転できるシステムが入った船。一見どこにでもある普通の船。東京湾へ出た。自動運航モードになった。エイトノットのAIキャプテンという自律航行システムとなる。カーナビのように設定するだけであとは自動で船は進む。現在地を設定し、リートを確認。AIが水深などを計算。目的地までの最適ルートを提示。東京ビッグサイトを目指す。前方から屋形船が接近。距離をとって安全に航行する。船にはカメラと障害物センサーを搭載。前後左右の状況を常に把握。AIが予測する。自動旋回する。船舶事故の8割が小型船舶。人為的ミスが最多だ。船長との二重の安全性を担保する。法律ではまだ船舶免許所持者の乗船が必要となる。無人運航は認められていない。船長の負担は軽減されることになる。狭い水路にはいる。AIキャプテンに変化が出る。橋を認識する。ぶつかるルートが低いところを警告。減速する。AIが速度も調整してくれる。最大の難所の急カーブ。AIが90度の急旋回をした。船長の判断をデータにしている。人減の感覚と近いものにするという。全国的に対応が可能だ。AIキャプテンは価格約1000万円。既存の船へ後付が可能となる。汎用性が特徴だ。船の業界は1回船ができると大体30年乗る。船は360度、自分で目視しないといけない。かなりのストレスだ。木村CEOはアップルジャパンやバルミューダなどに勤務してきた。2021年にエイトノットを起業。あとづけできる自動運航システム。プレジャーボート市場全体で5-6兆円。アメリカ市場はそのうちの3割。アメリカはボートに乗るのに免許はいらない。アメリカには2027に展開すると木村さんがいう。
既存の船に後付できる船の無人運航システム・AIキャプテン。さらに進化を目指すエイトノット・木村CEOに作家・相場英雄が迫る。海の未来を切り開こうと奮闘する木村CEOがこれから立ち向かう高い壁が大海原への進出。外洋での展開に向けて新たに開発しているシステムがある。遠隔地からリアルタイム監視するシステムの開発に乗り出していた。”陸の船長”みたいな仕事が確立されれば1人が陸から複数の船の安全管理をしながら走らせることも可能になるという。技術的・法律的な要素もあるが、それを乗り越えて初めて、船の使い方が大きく広がると語った。
近年、日本の驚異となっている中国の海洋派遣の拡大。海上自衛隊の警戒・監視任務は増加し、人員や護衛艦が不足する中、現場の負担が増している。そこに無人運航技術が役立つかもしれないという。木村CEOとしては自律航行技術を多くの人に使ってもらい、水上移動の制約だったり、操船の難易度を下げることで、海の安全性を担保したいという思いがある。防衛産業に入ることによって技術の囲い込み、他所には出したくないとなりかねない。会社として方向性を定めていくために慎重な議論はするが、自身としては元々のビジョンを成し遂げたいという。
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船の無人運航技術で日本の海を変えようとするエイトノット・木村CEO。今、離島の課題解決を目指し、動き始めている。広島・大崎上島町は瀬戸内海の離島。人口約6700人の小さな町。この島には本州や四国と繋がる橋がなく、島へ渡る手段はフェリーのみ。今、燃料費の高騰に加え、深刻な人手不足で、全国的に離島航路の維持が課題となっている。エイトノットは今年1月~3月まで実証実験を実施。フェリーが運航していない時間帯に自動運航することで島民の生活を支えた。今後、こうした実証実験を広げ、離島の課題解決に取り組みたいという。ブレイクスルーとは?船という乗り物自体が非日常の体験だとすごく感じている。非日常の乗り物から日常の乗り物に変えていくことができた時に初めてブレイクスルーができたのではないかと思うと語った。
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