2024年6月16日放送 19:58 - 20:56 テレビ朝日

ポツンと一軒家
日本文化を愛し…アメリカから移住!茅葺き屋根の道場を人力で建設

出演者
所ジョージ 林修 松本まりか 上杉柊平 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

キーワード
Google Earth
オープニングトーク

今回のゲストは松本まりか&上杉柊平。松本はポツンと一軒家の住人のように物質的な豊かさではなく身の回りに幸せを感じられる人間になりたいと語った。上杉は東京生まれ東京育ち。母親が山奥に移住して井戸水を使って暮らし始めた。何回か遊びに行って良いなと感じたという。

愛媛県のポツンと一軒家
衛星写真

今回訪れたポツンと一軒家の衛星写真を紹介。場所は愛媛県。不思議な形に切り拓いた敷地にある丸い屋根の建物。棚田か段々畑があり、木を伐採した跡が見られる。

キーワード
Google Earth愛媛県
集落に到着

取材スタッフが衛星写真で見つけた愛媛県のポツンと一軒家を訪れたのは昨年9月だった。近くにある集落に到着。住民の男性にポツンと一軒家について聞き込みすると、ベンジャミンさんという4~50歳代のアメリカ人が住んでいて、茅葺き屋根の格闘技武道場があると教えてくれた。

キーワード
Google Earth愛媛県
ポツンと一軒家に到着

車がすれ違えないような細い道を進み、大きな池を通り過ぎ、杉が密生する薄暗い林道の先に茅葺き屋根が見えてきた。「自然道」(JI NEN DO)とルビが振られた看板があった。

キーワード
愛媛県
昨年9月

衛星写真で見つけた愛媛県のポツンと一軒家に到着。特徴的な円錐形の茅葺き屋根の色・形、建物の配置が一致した。法螺貝のような音が響いていた。住民のベンジャミン・グロスさん(36歳)に話を聞いた。農園と武術を組み合わせた道場を開くつもりで準備中。今(昨年9月)はまだ取材を受ける段階ではないと語った。

キーワード
Google Earth愛媛県
7ヵ月後

昨年9月の訪問から7ヵ月が経ち、準備が出来たと連絡が入ったので再訪すると、作務衣姿のベンジャミンさんと妻・昌美さん(46)が出迎えてくれた。茅葺き屋根の道場には壁が設置され、神主さんを呼んで道場開きを実施した。前回は神事が済んでいなかったので取材を断ったという。茅葺き屋根の隣にある赤い建物は農園のキッチン。自宅は麓にあり民宿を経営している。

キーワード
愛媛県
ベンジャミン・グロスさん夫妻

ベンジャミンさんはアメリカ・ペンシルバニア州の出身。父は林業を営み、実家は大自然の中にある小さな家でアメリカ版ポツンと一軒家だという。幼児期に空手のビデオを観て日本の武術に興味を持った。居合術や柔術拳法を習い、21歳の時に武術修行で京都の大学に留学。大学卒業後も日本に残り、古武術の指導を続けている。武道・茶道など「道」が好き。人生を道にかけるのが魅力的だと語った。妻・昌美さんとは10年前に出会い、7年前に結婚。ベンジャミンさんが入った古武道道場の館長の息子と昌美さんの姉が結婚。昌美さんが道場に来た時に知り合った。武道・書道・茶道をしているベンジャミンさんに興味を持ち、色んな場所に遊びに行くようになったという。昌美さんは愛媛県の漁師の家に3人兄弟の次女として生まれ、広島県の大学で教員免許を取得。卒業後は青年海外協力隊に参加してアフリカのタンザニアやマーシャル諸島で派遣先の中学校に勤務した。ベンジャミンさんと結婚して故郷の愛媛県にUターンし、古民家を購入して民宿を経営している。

キーワード
タンザニアペンシルバニア州(アメリカ)マーシャル諸島京都産業大学広島県青年海外協力隊
ミス・ターゲット

ゲストの松本まりか&上杉柊平が出演ドラマ「ミス・ターゲット」を番組宣伝した。このあと10時から最終回。

茅葺き屋根の一軒家

愛媛県の山奥にある丸い茅葺き屋根の建物はアメリカ人のベンジャミンさんが日本の古武術を指導する武道場だった。土地の広さは5反(1500坪)。4軒の農家が所有していた棚田だったが、4軒とも米農家を廃業し耕作放棄地となっていた。5年前に購入して古武術の道場を建築したという。建物の前には竹で作った結界があった。鳥居のようなものだという。山の水で手を清める手水鉢もあった。周りにある大きな石は友人の建設会社の社長から譲り受け、自ら重機や三又を使って配置した。道場は夫婦2人で建築した。裏山の檜を200本「立ち枯らし」で切って建材にした。「立ち枯らし」は木を切らずに皮を剥ぎ、半年から1年放置して乾燥させ、水分が抜けて軽くなってから木を切る伐採方法。住宅の建築現場で作業見習いをして、ほぞの切り方や組み方を観察、大工の技術を習得した。夫婦2人で重機を使わず2ヵ月で構造を完成。茅葺き職人養成講座を夫婦で受講し、四国唯一の茅葺き職人・川上義範さんから学んだ。茅場までは片道2時間かかり、屋根の材料となる茅1800束を集めるために4年を要した。川上さん、川上さんが連れて来た職人、一緒に受講した仲間など総勢16人で5日間で一気に葺いた。傷みやすい頂上部分はガルバリウム鋼板。菱形の鱗張りで60年くらい持つという。茅葺きとの境目には杉皮を張っている。茅葺き屋根は20年毎に修復が必要だという。修復を容易にするため庇は竹にしている。

キーワード
川上義範愛媛県
TVer

TVerの案内。お気に入り登録でさらに便利に。

キーワード
TVer
茅葺き屋根の一軒家

アメリカ人のベンジャミンさんが愛媛県の山奥に作った茅葺き屋根の道場を取材。12枚の上開き扉は蔀戸。寺・神社によくある扉だという。入口の階段は古民家で廃材となった「欅」を使っていた。道場の中を見せてもらうと、見たことがない構造で取材スタッフは驚きの声をあげた。茅は燻さないと長持ちしないため、燻すための囲炉裏があった。暖房も兼ねている。囲炉裏も手作りしたという。妻・昌美さんが描いた設計図を見せてくれた。絵に描いて2人で話し合うことで問題点が見えてくるという。燻した煙で防虫効果と耐久性を向上させ、杉の葉の油分で防水性を高める。茅葺き屋根は通気性が抜群。分厚く束ねた茅が空気を蓄えることで断熱性にすぐれ、夏は涼しく冬は暖かい。四季がある日本に適した伝統工法。檜には酸化鉄を主成分とする天然塗料「弁柄」を塗ってかたくする。さらにアマニ油・桐油など自然な油を塗ることで山の霧など湿気に強くなるという。床は柿渋を塗っている。渋柿の未熟果を搾汁し発酵熟成させた天然塗料。梁は部材をぴったり合わせて組む「光付け」。随所に日本古来の伝統工法が用いられていた。道場には法螺貝が置いてあり、ベンジャミンさんが吹いてくれた。

キーワード

自然道を体験

ベンジャミンさんは日本の歴史や文化に精通し、日本の武術を数多く習得。独自の武術「自然道」(じねんどう)を創設して指導している。言葉よりも実践した方が分かりやすいというので、取材スタッフが体験入門した。

(番組宣伝)
サンデーSTATION

「サンデーSTATION」の番組宣伝。住宅火災 複数の建物延焼、カメラ捉えた緊迫の瞬間。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.