- 出演者
- 鈴木亮平
本日の世界遺産は「キリマンジャロ国立公園」。減少する氷河など放送内容を伝えた。
キリマンジャロには3つの峰があり最も高いのは標高5895mの「キボ峰」で今回氷河を確認するためキボ峰の山頂を目指す。今回撮影スタッフ、ガイド、機材などを運ぶポーターなど総勢40名を超す大所帯でで移動する。1820m地点にある登山口から5箇所のキャンプ地に泊まりながら山頂の氷河を目指す。キボ峰は熱帯雨林、高山草原、寒冷荒原と標高によって景観が変わる。最初の熱帯雨林エリアでは気温は30℃近くある。森はインド洋からの湿った空気がぶつかり大量の雨を降らせることで誕生した。3000m近くまで森は広がり、苔の楽園となっている。道中ではブルーモンキーの親子などに遭遇した。3000m付近に到着するとガイドがエリカの仲間である木についてこの付近では背丈が高いが標高が上がるについれて変化していくと説明した。
途中で一泊しながら2日かけて熱帯雨林を抜けると標高3800m付近の高山草原エリアへと入る。このエリアから樹木は低くなり岩が目立つようになってくる。ここで一泊し午前6時にあるものを見るため起床。ジャイアントロベリアという植物は日の出とともに光合成をするため葉を開いてく様子が確認された。また粘り気のある液体を分泌して中心部が凍りつかないようにしていた。寒冷地に適応して育ってきたロベリアは大きいもので高さ2mにもなる。
キリマンジャロの最高峰山頂の氷河を目指す。高山草原エリア、標高4000m付近では空気中の酸素濃度は低地の6割ほどしかない。そんな環境下で発見したのがエリカの仲間の植物。熱帯雨林エリアでは高い木々となっていたが高山草原エリアでは高さは大人の腰ほどしかなかった。
標高4200m、寒冷荒原と呼ばれるエリアへと入った。風景は岩しかないがこの岩は溶岩でキリマンジャロが火山だと知らせる。また火山だという痕跡としてマグマが冷える時に冷却面と平行に出来る割れ目板状摂理が確認された。最終キャンプ地はおよそ4600m付近にあり、山頂との高低差は1200mもある。1日の楽しみは食事で食材を使ってシェフが毎日温かい食事を作ってくれこの日は野菜スープと豆の煮込みを頂いた。
午前3時キャンプ地を出発した。気温はマイナス8℃であるが風速は15mもあり体感温度はマイナス20℃以下。強風と薄い酸素に加え1200mの高低差がある登山をする。8時間後氷河撮影の起点とあんるステラ・ポイントへと到着。登山に成功して喜ぶのもつかの間酸素が低地の半分ほどしか無いため頭痛に襲われるスタッフも現れる。
今年は雪が多くキリマンジャロの山頂にはまだ雪が残っていた。降り積もった雪が万年雪となりそれが氷河になる。しかし、氷河は温暖化の影響で徐々に溶けているという。番組が撮影した2012年度の頃は15mほどあった氷河は今回、およそ7mほどになっていた。キリマンジャロは美しい自然を理由に世界遺産に登録された。
世界遺産の次回予告。
ベスコングルメの番組宣伝。