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オープニング映像。
党首討論は衆参両院の国家基本政策委員会合同審査会として行われる。衆議院国家基本政策委員会の浅田均委員長が会長を務める。きょう午前、政府は臨時閣議を開き、衆議院を解散することを決定した。このあとの本会議で衆議院は解散される。持ち時間は立憲民主党・野田代表が40分、日本維新の会・馬場代表が20分、日本共産党・田村委員長10分、国民民主党・玉木代表が10分となっている。
立憲民主党代表・野田佳彦。政治とカネの問題について野田氏は「政治資金規正法の見直しは、企業団体献金の禁止からスタートするのが大事だ」と述べ、石破総理は「そこについてはいろんな議論がある。透明性がきちんと担保されるよう努力する」などと述べた。
裏金問題について野田氏は「脱税まがいのことをやった人たちに血税が支払われることは理解できない」と追及。石破総理は「不記載があった当該議員はきちんと正したと承知している。どんな脱税をしたか立件されたのか。議員が脱税したことが立件されたことは一件もない」などと回答。野田氏は「脱税と断定したのではなく疑いがあるという言い方をした」などとした。
野田氏は「元々の方針は未記載の人たちを全員公認する方針だったのではないか」と質問。石破総理は「全員を公認するとか誓約書をとるなどを申し上げたことは一度もない。そういう報道が一部にあることは承知している」などと回答。野田氏は「総理は金問題を新しい事実が出てこない限りは再調査しないと言い続けているが新しい事実は次々と出てきてる。安倍派の会計責任者に対する有罪判決が出た」と述べ、石破総理は「その事実については裁判の課程のおいて明らかになったのでそこにおいて事実が確定したと承知している」と回答。
野田氏は「新しい事実が出たら再調査すると言っている。再調査すべきではないか」と指摘。石破総理は「これから先再調査することを否定するものではない」などと述べた。野田氏は「党として再調査しないんだったら会期延長して予算委員会で証人喚問をさせてください」と述べ、石破総理は「予算委員会を開くかどうかは国会における議論においてお決めいただくことだと承知している。能登半島の方々の困窮の事態を一日も早く改善するために予備費を使って今回対応する」などと述べた。
野田氏は「予備費は効果の検証ができない。検証できないことを続けているのは財政民主主義に反する。被災地を見たら到底選挙なんかできないと思うはず」などと指摘。石破総理は「予備費は財政民主主義に反するものであればなぜ憲法に規定があるのか。必要性があるからこそ憲法に規定がある。財政民主主義に反するものとは思わないがどのように使われたかということについては注意をすべきと考える。被災地が決して蔑ろになることがないように選挙の執行に関しては万全を期してまいる」などと述べた。野田氏は「予備費の乱用は財政民主主義に反することをご理解ください。石破グループでも裏金問題で複数の議員が関わっていたという話があった。複数の議員の名前を明らかにしてください」と指摘、石破総理は「予備費の乱用にというのは厳に戒めたいと思っている。不正を働いたということではないが事務ミスであれなんであれ、そういうことが生じたことについては心からおわびを申し上げる。裏金化をして誰かが利益を得たということは一切ない」などと述べた。
国会中継・党首討論の様子。日本維新の会・馬場伸幸は解散で国民に何を問うのかと質問。石破茂は内閣の信任を受けることが解散総選挙の意義だと答えた。これに対し、馬場伸幸は何を問われているのかよく分からない。総理は総裁選前、すぐに解散をしないと言ったが、それはどこかにいってしまった。政策も金融所得課税を拡充したいなどと言っていたが、総理になった瞬間にその考えが雲散霧消しているなどと話した。続いて馬場伸幸はなぜ自民党版政治改革大綱を実行しないのかと質問した。石破茂はなぜこういうことになったのかを探求しないといけない。GDPや実質賃金が伸びなかった問題について、これからも議論していきたいと答えた。これに対し、馬場伸幸は政治改革大綱をやっていれば政治の世界がクリーンな世界になっていたと思うなどと話した。続いて馬場伸幸は裏金参議院の方々は今回と同じ物差しで公認・非公認を決めるのかと質問。石破茂は同じ国会議員のため、衆議院と参議院で違う対応をすることはないと答えた。続いて馬場伸幸は企業団体献金の対応はどうするのかと質問。石破茂はいくら貰ったから、その企業や団体に対して有利な計らいをするような政治行動を取ったことはない。私が総理の間は政治資金パーティーをやるつもりはないと答えた。続いて馬場伸幸は幹事長を務めていた2年間の政策活動費が17億5000万円だったが、どういうことに使っていたのかと質問。石破茂は選挙や政治活動を行う時、国会で議論する時にそれを円滑にするために使っていた。これから先、政策活動費は廃止も含めて議論していくと答えた。続いて馬場伸幸は憲法審査会への意気込みはと質問。石破茂は総裁として可能な限りの努力をすると答えた。
国会中継・党首討論の様子。日本共産党・田村智子は最低賃金の大幅な引き上げのためには中小企業への直接の支援が必要だと思うと話した。これに対し、石破茂は政府から直接お金を払うやり方が必ずしも正しいとは思っていないなどと話した。続いて田村智子は週35時間労働制を実現するべきだと話した。これに対し、石破茂は労働時間が長ければ生産性が上がるわけではない。日本の女性の睡眠時間が恐らく世界で一番短い。女性の自由な時間を増やすために今度も取り組んでいくと話した。田村智子は週35時間労働制に速やかに移行する。残業規制の強化などを検討してほしいと話した。これに対し、石破茂は生産性を向上し、価格転嫁を円滑に行うことによって労働者に十分な賃金を支払い、労働時間を短くすることを実現するために全力で取り組んでいくと話した。
国民民主党・玉木代表と党首討論。玉木代表は自民党を変えると期待して石破内閣ができたはずが、新たな政府不審を作るのではないかと心配している。政治とカネの問題について、政策活動費は廃止を含めて議論するとし、公約にもなっているが、選挙で政策活動費を使わないと明言してほしいとした。石破総理は現在認められている政策活動費を使うことはある、適法な範囲内で許されている政策活動費を使う可能性は否定しないとした。玉木代表は旧文通費を公開して政策活動費を廃止したのは国民民主党だけだとした。石破総理はお金で政治をねじ曲げることは考えていない、いかに選挙を円滑に行うか、困難な地域において適切な範囲で使うとした。玉木代表は公開の義務がないお金は一切使わず選挙を堂々と戦うべきだとした。石破総理は問題意識は一緒、日本政治全体の危機だと認識している、お金の使い道には心して選挙に挑みたいとした。玉木代表は反省はないのか、自民党を変える前に石破総理が変わってしまったと指摘した。
エンディング映像。