- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
バンコク中心部の商業施設から中継。きょう、タイでは同性同士の結婚を認める法律が初めて施行された。これに関連したイベントが催されている。大勢の同性カップルが集まっている。
「酒井キャスター現地取材 タイ同性婚法施行 課題も」など、きょうのニュースラインナップを紹介した。
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米国トランプ大統領と実業家・イーロンマスク氏は蜜月関係に見えるがAIに関する巨額の投資計画に公然と疑問を呈した。前政権の制作を次々と転換しているトランプ政権、最優先課題に挙げていた国境管理では国防総省が22日南部の国境地域の監視活動などにあたるため1500人の軍の舞台を増派すると発表。これにより国境に配備される部隊は現状より60%増強される。
トランプ大統領の政策転換で喜ぶ人もいる。就任初日、4年前に起きた米連邦議会乱入事件で起訴された約1,500人に恩赦を与えた。ロイター通信によると、21日時点で全米各地の拘置所などで200人以上が釈放された。一方、恩赦に抗議する人もいる。当時襲われた警察官らは民主党議員と会見し、恩赦を非難した。ロイター通信と調査会社イプソスが就任式後に行った世論調査では、国民の58/%が今回の恩赦に反対している。
先日トランプ氏が発表した、ソフトバンクグループやオープンAIなど3社のAIに関する77兆7,000億円超の投資計画について、イーロン・マスク氏はXに「実際、彼らには資金がない。ソフトバンクが確保しているのは100億ドルをはるかに下回る金額だ」と実現性に疑問を呈した。この投稿に対し、オープンAIのアルトマンCEOは、内容が間違っていると指摘した上で「国にとってすばらしいことがあなたの会社にとって最適であるとは限らないが、あなたの新しい役割ではアメリカを第一に考えてくれることを期待している」と投稿した。マスク氏とアルトマン氏はオープンAIの設立に携わったメンバーだったが、運営をめぐって意見が分かれ、対立する動きも見られていた。
AIをめぐり対立するマスク氏とアルトマン氏。対立しているのはアルトマン氏だけではなく、トランプ氏の元側近バノン氏も。マスク氏とバノン氏はH1Bビザの是非をめぐり対立しており、マスク氏を「邪悪な人間」「政権から追い出す」と主張してきた。マスク氏は陰の大統領とも呼ばれているが、一期目のトランプ政権で陰の大統領と呼ばれていたのはバノン氏だった。バノン氏はその政権発足から7ヶ月後に解任され、今回も政権入りはしていない。
今日の「SPOT LIGHT INTERNATIONAL」のテーマは、タイの同性婚。今日、タイでは同性婚の法律が施行された。それを祝うパレードも開催された。タイ・バンコクのその会場から生中継で、リポーターの酒井美帆さんが現地の状況を伝える。酒井さんが、会場のモニュメントやカップルの様子をリポートした。同性婚では、税金の控除、相続、養子縁組など、男女の結婚を同等の権利が認められる。同性婚が認められるのは、アジアでは台湾、ネパールに次ぐ3番目。
ここからは生中継ではなく、酒井さんの現地リポートの模様を紹介する。酒井さんがバンコクの同性婚を祝うパレードの会場で、複数の同性婚カップルに話を聞くと、彼らは同性婚が認められた事を喜んでいた。その中の、38歳の男性のアームさん、49歳の男性のポーシュさんのカップルに話を聞いた。2人は以前から結婚していたが、今までは同性婚が認められていなかった為、婚姻届を出せていなかった。2人が、「法制化はものすごく大きな変化」などと話した。50歳の女性のタナワンさん、45歳の女性のプラタナーさんのカップルにも話を聞いた。プラタナーさんが大きなケガをして手術を受ける事になった時に、同性婚が認められていなかった為、タナワンさんは家族として手術同意書にサインをする事を認められなかった。2人が当時の苦しさを語り、「お互いの身に何かあった時に、そばにいたいだけ」などと話した。同性婚の法制化の支援団体の「バンコク・プライド」の代表者の、アン・チュマポーンさんにも話を聞いた。チュマポーンさんが、自身の子供時代の辛い思い出などを語り、「LGBTの人にとって最も辛いのは、家族に受け入れて貰えないこと」などと話した。
タイできょう法律が施行された同性婚について。背景にあるのは、同性愛者数が多いこと、その当事者をターゲットにした観光事業が盛んであることなど。10年前には性自認などを理由とした差別を禁止する法律が施行され、同性婚の法制化を求める声もあった。一昨年の総選挙で同性婚の法制化を公約に掲げた前進党が若者の支持を受けて第一党に躍進。後に排除されたが、若者の声を無視できず政治が動き実現した形。
タイの中でも同性婚が進んでいるとされるバンコク。街で取材すると、同性婚について否定的な声も。バンコク当局が31か所設けている性的マイノリティー向けのクリニック。相談件数は去年1年で4500件。医師は「様々な方向から訴えていくことで差別は改善していく」と訴える。支援団体代表は「政府はこの問題をもっと取り上げてほしい」「サポートが必要」など訴える。
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タイできょう法律が施行された同性婚について。今後の課題は、まだ社会に残る差別をどう解消していくか。タイは性別適合手術が盛んな一方、手術を受けても法律上の性別を変更することは一切認められていない。このため、性自認が女性の場合でも徴兵検査を受ける必要があったり、学校で男性の制服を義務付けられるなどのケースも。今回の動きが東南アジア各国に広がるかは不透明。
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- バンコク(タイ)
無寄港・無補給で地球一周する「ヴァンデ・グローブ」で、シャルリー・ダランさんが新記録を打ち立てて優勝した。
アメリカ・ニュージャージー州の凍った湖で犬がペットシッターから逃走。ドローンに鶏肉を吊るすと、興味を示し、無事に帰宅できたという。
タイ北部では大規模な洪水に見舞われ、復興を目指し、水田に竜と猫の神をデザインした。農家のジャイカムさん率いるチームはAIを使ってデザインを考え、GPSで正確な位置に田植えを行った。
世界経済フォーラムの年次総会、いわゆる「ダボス会議」が行われているなか、ウクライナのゼレンスキー大統領はヨーロッパ自らが安全保障を強化するべきと提言した。オンラインで参加予定のトランプ大統領はウクライナ支援継続に消極的な上、NATO加盟国に国防費の増額を求めている。ヨーロッパでは効率的な防衛力強化に向けた動きが進み、ドイツ・バイエルン州にある企業は無人で自律走行できる技術を既存の車両に搭載した。偵察、負傷兵の搬送を担うといい、すでにウクライナ軍でも使われている。NATOが設けている、最新技術を支援する基金から援助を受け、さらなる生産能力アップを目指すという。
NATOは加盟国の目標額をGDP比2%としていたが、引き上げる見通し。ただ、2%に達していない国もあり、ロシアとの向き合い方などから、国防費の割合はバラバラ。物価高騰に苦しむ国民の生活に費やすべきとの意見もある。また、ウクライナとロシアの停戦後、ヨーロッパ各国から平和維持部隊をウクライナに派遣する可能性について、ゼレンスキー大統領は「少なくとも20万人は必要」と発言している。
国際報道の次回予告。
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