2026年5月9日放送 17:30 - 18:50 TBS

報道特集
「ナフサ製品の供給懸念〜薬局や建設現場では」「巨大蛇行剣に続く大発見」

出演者
伊藤隆佑 村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 
(特集)
“卑弥呼の鏡” 三角縁神獣鏡が

巨大蛇行剣など国宝級の発見があった富雄丸山古墳での再調査開始から2か月、木棺を覆っていた粘土がきれいに取り除かれた。蓋は一部を残して腐ってなくなっていて、木棺の内部に土が入り込んだ状態となっていた。この土を慎重に掘り続けること3週間、木棺の中から2枚の鏡が見つかった。「三角縁神獣鏡」は文様がある面の縁が三角形をしていることがその名の由来で、神や霊獣などのデザインが施されている。邪馬台国の卑弥呼は、中国の魏から「銅鏡百枚」を授かったことが『魏志倭人伝』に書かれている。三角縁神獣鏡がこれにあたるという説もあり、「卑弥呼の鏡」とも言われている。当時鏡は権威の象徴とされていて、中でも三角縁神獣鏡は「謎の4世紀」を解明する鍵として重要視されている。発掘調査で周囲の土を取り除いていくと、3枚目の鏡が見つかった。

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“謎の4世紀”解明へ 3枚の鏡

2か月後、奈良県立橿原考古学研究所では巨大蛇行剣の梱包作業が慎重に行われていた。約1年間にわたる緻密なクリーニングを経て、巨大蛇行剣の全容が明らかになった。より本格的な保存処理が行われる段階となり、別の施設に移されていった。同じ部屋で始まったのが、3枚の鏡のクリーニング。巨大蛇行剣を担当した奥山誠義総括研究員が、引き続き作業に当たることになった。3枚の鏡は重なっていた順に、上から「1号鏡」「2号鏡」「3号鏡」とされた。まず三角縁神獣鏡といわれていた1号鏡からクリーニングが始まった。鏡面を傷つけないよう、筆で土を落としていく。鏡面は錆も少なく、1600年もの間土の中にあったとは思えないほどの光沢があった。半月後、1号鏡の鏡面のクリーニングが終わると2号鏡の作業が始まった。さらに1か月後、奥山は3号鏡のクリーニングを行っていた。上の2枚や土の重量のためか、3号鏡は大きく割れていた。その後3枚の鏡は反転され、それぞれの文様がある面のクリーニングが始まった。文様を傷つけないよう、繊細な作業が1年以上続いた。

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奈良県立橿原考古学研究所

そしてついに3枚の鏡の全容が明らかになった。1号鏡は現場で言われていた通り三角縁神獣鏡で、古墳の発掘調査で見つかるのは実に13年ぶりとなる。研究者を驚かせたのが2号鏡の「き龍文鏡」。逆S字型の文様が特徴的でこれまで国内で40枚が出土しているが、最も大型のものであることがわかった。一番下にあった3号鏡は「画像鏡」を判明し、神や龍などが精巧に表現されている。いずれも中国製とみられ直径20センチ前後で、古墳から出土した鏡としては最大級となる。先に出土した「だ龍文盾形銅鏡」と4枚でセットと考え、それぞれの製作年代に注目すべきだと橿原考古学研究所の岡林孝作学術アドバイザーは話す。岡林氏は「1号鏡は3世紀に魏で作られた。3号鏡は2世紀に後漢で作られ、2号鏡は紀元前1世紀頃に前漢で作られた鏡。だ龍文盾形銅鏡は4世紀に日本で作られているので、全体で400年くらいの時間幅がある」などと語った。2号鏡は富雄丸山古墳に副装されるまで、どのような経路をたどりどこで保管されてきたのか。3枚の鏡の発見は、ヤマト王権と鏡の関係に新たな謎を投げかけることになった。

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富雄丸山古墳 被葬者の謎

また3枚の鏡があった木棺では内部の土から骨などの成分が検出されたものの、被葬者に直接つながる情報はなかった。3枚の鏡や巨大蛇行剣などが見つかった造り出しに葬られた人物と、墳頂部の被葬者の関係はどのようなものだったのか。大阪大学の福永伸哉名誉教授は「造り出しの埋葬施設から直径20センチを超える大型の鏡が出てくることはまず無い。今回は3枚あり、普通の造り出しの埋葬からすると常識外れの素晴らしいもの、墳頂部の被葬者から蛇行剣や盾形銅鏡と共に選りすぐりの宝物を分けてもらった秘書官あるいは腹心のような存在を裏付ける、非常に重要な情報」などと語った。一方木棺の中からは3枚の鏡のほかに9つの櫛しか見つからなかったことから、被葬者について鐘方所長は「武器・武具が一切入っていないので女性的な感じがする。おそらく女性は呪術的な役割、頭頂部の被葬者は政治的・軍事的な役割を担っていたのではないか」などと語った。

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埋蔵文化財調査センター大阪大学富雄丸山古墳
巨大蛇行剣と3枚の鏡 未来へ

富雄丸山古墳の調査は最終段階を迎えていた。木棺が搬出され、先月には半年以上をかけて薬品を染み込ませる保存処理が始まった。奈良市埋蔵文化財センターの鐘方正樹所長は「あと10年若ければ、私が全部掘って古墳の整備までいけた。若い人に継いでいってもらわないと、考古学の調査が成り立たなくなってしまう」などと語った。7年間に及ぶ富雄丸山古墳の調査が終了した。

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埋蔵文化財調査センター奈良文化財研究所富雄丸山古墳

2025年4月、橿原考古学研究所には保存科学センターが新設された。巨大蛇行剣や3枚の鏡など、富雄丸山古墳の出土品をめぐっては保存科学の技術が「謎の4世紀」の研究に大きく貢献した。センターの設置は保存科学のさらなる発展を目指すものだという。奥山誠義総括研究員は「保存科学が考古学を支える一つの分野として羽ばたけるような機関になればいい」などと語った。

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奈良県立橿原考古学研究所富雄丸山古墳

巨大蛇行剣は約2年間に及ぶ本格的な保存処理のまっ最中で、博物館での展示に向けた準備が進んでいる。謎の4世紀に迫る発見が相次いだ富雄丸山古墳の出土品は、未来へと受け継がれていく。

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元興寺文化財研究所富雄丸山古墳
巨大蛇行剣と3枚の鏡 歴史の謎に迫る研究者

富雄丸山古墳の発掘に関する一連の取材は、2年以上にわたった。発掘調査を担った考古学者や出土品の処理を行う保存科学者たちの姿があったが、研究者たちの情熱なくして歴史の謎の解明は成し得ない。4世紀の謎に迫る出土品は、将来的には博物館での展示が予定されているという。

(ニュース)
村上宗隆 メジャートップ15号HR

ホワイトソックス×マリナーズの試合、2番ファーストの村上宗隆は、3試合ぶりの15号HRを放った。これでホームランランキングは再びトップタイ。

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シアトル・マリナーズシカゴ・ホワイトソックス村上宗隆

レンジャース×カブスの試合、カブスの鈴木誠也は、4回第二打席に3試合ぶりの7号HRを放った。チームも今季2回目の10連勝。

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37歳の同学年投げ合い制したのは

中日×巨人の試合、中日は巨人の先発・田中将大から満塁のチャンスを作ると、タイムリーヒットを放ち先制点を奪う。投げては田中の同学年・大野雄大が丁寧なピッチングスコアボードにゼロを刻む。同学年対決を制し4勝目をあげた。

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宇野昌磨ら500人のファンと交流

フィギュアスケート男子のトップスケーターたちが都内で行われたトークイベントに参加。それぞれの勝負服でファンの前に登場した。500人のファンと借り物競争で交流した。

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(エンディング)
次回予告

報道特集の次回予告。

エンディング

エンディングの挨拶。

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