- 出演者
- 萩谷麻衣子 大下容子 松尾由美子 佐々木亮太 久保田直子 菅原知弘 斎藤康貴 林美沙希 林美桜 杉村太蔵 水越祐一
トランプ関税の影響をスタジオで深掘り。ロサンゼルス港は中国からの貨物の主要な受け入れ港だが、トランプ関税で早ければ来月にも輸入量が減り、下半期には少なくとも10%減る予想が出ているという。ウォルマートやターゲットなど大手小売りのCEOらはトランプ大統領を会合した際、品切れや値上げに直面する恐れがあると警告したという。アメリカの小売業界にとって毎年3~4月は秋の新学年・クリスマスに向けて在庫を積み増し始める時期だが、トランプ関税が重なってしまった。アマゾンやウォルマートに商品を供給しているおもちゃメーカー「ベーシック・ファン」のフォアマンCEOは「実質的な禁輸措置。今後2~3週間以内に本格的な痛手を被ることになる」と語ってている。海運コンサルタント会社のジェンセンCEOによると「港湾は安定した輸送量に対応するよう設計されており、突然の変動には向いていない」という。貿易戦争が緩和されてコンテナが急増しても、国内の物流ネットワークが処理しきれず、遅延したり、コスト増になるという。中林教授は「経済やインフレがトランプ政権のアキレス腱。物価高が国民を直撃すれば、不支持が一気に増える。来年の中間選挙に向けて微修正せざるを得ない。債券市場に影響が出て、基軸通貨ドルの信任が失われれば、アメリカの国力が下がり、世界経済にショックを与えるおそれもある」と指摘した。萩谷麻衣子さんは「トランプ大統領の科学や教育に対する思想統制が気になる」、杉村太蔵さんは「バイデン政権は上手な経済運営をしていた。トランプ大統領はそれが気に入らないのではないか」とコメント。中林教授は「トランプ大統領が減税など国民の痛みを和らげる政策を今後出してくると思われるが、議会が思惑どおりに動くか注目」と語った。
トランプ政権には身内の共和党からも異論があがっている。イギリスの新聞・ガーディアンによると、トランプ大統領が議会に要求した予算案に対して、数十人の共和党議員が支持を保留・反対する意向を示し、共和党内の結束が乱れているという。関税措置に対する異論も出ており、ブルームバーグは共和党のテッド・クルーズ上院議員が関税引き上げについて「米経済にとって巨大なリスク」と発言し、来年の中間選挙で惨敗する恐れがあると警鐘を鳴らしていると報じた。2018年の第1次トランプ政権の中間選挙では上院は共和党が多数派を維持したが、下院は民主党に敗北して過半数を奪われ、ねじれが生じて厳しい政権運営となった。1次政権でホワイトハウスの広報部長を務めたマイク・ダブキ氏は「懸念されるのはトランプ氏らが期待する成果がいつ現れるか。中間選挙まで18カ月しかない」と指摘している。トランプ大統領は27日にSNSで関税収入を活用して年収約2900万円未満の層に対して所得税を引き下げる方針を示したが、読売新聞によると、共和党内には財政赤字の拡大の観点から減税には懸念の声が根強く、実施は見通せない状況だという。中林教授は「上院では大統領の権限を制限する法案を共和・民主両党の議員が共同で提出した。下院議長が反対し、大統領には拒否権があるので、成立の見込みはないが、こういう動きが出ること自体、関税に反対の共和党議員はかなりいる」と指摘した。トランプ大統領は議会の重要性を理解しており、中間選挙では第1時政権でもやったように勝てそうな選挙区を回るのではないかと語った。杉村太蔵さんは「イーロン・マスクさんが話題にならなくなった。今はベッセントさんだが、3か月後にはどうなってるんだろう」とコメント。中林教授は「トランプ氏はコロコロ変わるように見えて、不法移民対策や国内に製造業を戻す点はブレない。アメリカがこのままでいけない思いが強い」と語った。
トランプ大統領が主張しているウクライナの停戦は本当に実現できるのか。米中貿易戦争はどうなるのか。CMのあとはアメリカ外交を考察する。
就任100日となったトランプ大統領の外交政策をスタジオで深掘り。ウクライナ攻撃を続けるロシアに対して、SNSで民間地域を攻撃すべきでないと主張し、追加制裁の可能性を示唆した。アメリカは中国製品に145%の関税を課しているが、トランプ大統領は22日に「関税はゼロにはならないが、大幅に引き下げられる」と発言。一方で29日に就任100日の演説で対中関税により「史上最大の中国の雇用略奪を終わらせる」と語った。中林教授は「ウクライナの停戦にはまだ時間がかかりそう。ゼレンスキー氏を叩きすぎたのではないか。中国との関税戦争ではトランプ氏が折れるしかないが、自分が譲歩したと見えないように振る舞うのではないか」などと語った。萩谷麻衣子さんは「トランプ氏はビジネスマンで目先の利益を取りに来ているが、中国の習近平氏は長い視点でどういう国を作るか考えている。中国は選挙もなく、アメリカの方が分が悪い」などとコメント。中林教授も「長期的にはトランプ大統領が不利だが、どちらも負けるわけにはいなかい。日本は双方と上手く付き合っていく必要がある」とコメント。
「特捜9」の番組宣伝。
メジャーリーグ・ドジャースの大谷翔平選手がマーリンズ戦に先発出場。第1打席でパパになって初めてのホームランとなる第7号を打った。第2打席は四球で出塁すると、8個目の盗塁を決めた。試合は6回表まで終了し、ドジャースが7-1でリードしている。
エンディング映像。