- 出演者
- 所ジョージ 佐藤真知子
オープニング映像。
日本の活火山は111の活火山があり世界の約7%をしめている。火山があれば温泉もある。地熱などで温められる非火山性のものも含め全国で2879箇所。源泉の数は2万7932本。山の中にある秘湯を目指す。調査するのは俳優の久保田真旺。登るのは福島県にある安達太良山。過酷な道に美しい絶景や自然の力が隠されていた。
福島県二本松の登山口にやってきたが安達太良山の秘湯は草津温泉と似た泉質の秘湯があるが標高1700mの安達太良山の山頂を超えた谷にある。そこまでの距離はおよそ12キロ。登山道しかない場所で、ロープウェーにのり中腹まで一気に向かう。木々の生い茂る樹林帯にやってきたが登山から開始40分、山頂付近へ。さらにその付近はゴロゴロとした岩の道に変化した。1時間40分かけて山頂に到達した。安達太良山の山頂は降下火砕物と言われるものえでできている。降下火砕物は火山が噴火した際に、火口から噴出された火山灰や岩石、砕かれたマグマが固まらないうちに飛んできて堆積したものそれらが山頂一面を多く覆ったが、雨や風等の侵食で今の形に。この独特な山頂は安達太良山の活動によるもの。
安達太良山の火口付近へ。沼ノ平火口と呼ばれ直径1.2キロ、深さ150mの爆裂火口となっている。通常の噴火口は火口の周りに火砕丘と呼ばれる円錐形の山ができる。激しい爆発が起こると、火砕丘を始め、噴出口の周りの山体を吹き飛ばし大きな火口になるという。久保田は山頂から火口付近からかけて岩石の色が変化していったという。マグマはすぐに固まれば黒っぽくなるが、ゆっくりと固まると酸素に触れる時間が長いために岩石に含まれる鉄が酸化して赤くなる。安達太良山の岩石は硫黄を含む火山ガスなどにより変質。黄色や白に見えるという。
秘湯のある谷へ向かったが険しい道などの2時間かけて進んだ。ようやく秘湯へ。沼尻元湯は、温泉の川になっている。泉質は強酸性の硫黄泉でレモンほどに酸っぱく目に入れても痛い。そんな強酸性の沼尻元湯は、源泉から出た温泉が伏流水を混じって温泉の川となって流れている。こうして程よい温度の温泉に。硫化水素ガスが発生しているために安全対策をしているガイドツアーでのみ立ち入りが可能。
沼尻元湯の温度は39度。久保田は源泉を舐めた感想に酸っぱいと答えた。火山性の温泉は地下にあるマグマによって温められた地下水が地上に出てきたもの。その際に火山ガスの成分や地中成分が溶け込んで、様々な泉質の温泉になる。安達太良山の地中には多くの硫黄が含まれているために硫黄泉の温泉に。この温泉はパイプを通して温泉地に運ばれる。久保田は天然の湯船を楽しんだ。その効能は殺菌効果があり、皮膚病に効果があると言われている。温泉の川は下流へ流れ温泉の滝となっている。白糸の滝は落差60mを流れる。またその周辺の植物は不思議な植物もあり、チャツボミゴケは沼尻元湯のような強酸性の水がある環境で生育できる。鉄酸化バクテリアと共生しそのバクテリアがエネルギーを得る際に酸化鉄を生成。チャツボミゴケに蓄積され鉄鉱石に。この生物が鉱物を生成する作業をバイオミネラリゼーションと呼ばれる。
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