- 出演者
- 所ジョージ 阿部健一(セバスチャン) 三浦一馬(シイナ) 五島麻依子(大吟嬢)
オープニング映像。
里山の再生を目指して森の整備など地元や科学者たちと一緒に協力し今では多種多様な生き物が訪れる緑豊かな里山に。そして母屋プロジェクトは2020年にスタート。建築家の隈研吾さんの設計の元、専門家や職人たちが話し合いを重ねた。そして去年の秋に骨組みが出来上がり、今年1月には1から作られることは滅多にないという、茅葺きがスタート。とてつもない手間をかけて茅はてっぺんにまで。今回はそのてっぺんお作業をお届け。
今年1月、10日かけて屋根全体に茅を葺く作業が終わった。グシという作業は、屋根の一番上の部分は棟と呼ばれている。雨風の影響をもっとも受け得に痛みやすい。一般的な戸建て住宅では棟板金と呼ばれる金属の板をかぶせて瓦屋根では、棟瓦で補強している。茅葺屋根では、棟を雨風から守るための作業を棟仕舞いという。筑波大学の安藤邦廣名誉教授に、まずは母屋の現状を見てもらうと、縄文の家屋を復元したと思うほど自然な形になっているという。棟仕舞いについては棟は建物の顔であり、風が強いと棟だけが吹っ飛ばされるという。飛ばないようにする方法には種類があり、一つは重しでおさえる。千木という形を造り、棟をおさえるのがポピュラー。棟仕舞いは下地に縫い付け、補強に竹などを被せて隠す。また千木ではなく土の塊でその重さで押さえつけるやり方も。棟を土で抑える方法の芝棟では、土が飛んでいってしまうので植物の根っこで土を押さえと強度が増すという。
屋根もてっぺんまで茅がふきあがり職人の腕の見せ所だという棟仕舞いの作業へ。雨具の蓑ののように棟に被せるのは蓑茅。雨がもれないように茅をへの字に折り曲げて重ねる。行うのは茅葺き歴12年の湯田盛雄さん。丸くしていくが、阿部と三浦も挑戦した。蓑茅が横にずれないようにエビというものをつける。茅を両向きに太さを整え、真ん中に細かい茅を入れて厚みを加えていく。束の外側を軽く縛り、縄を何重にも巻き付けて固くまとめる。足で茅を踏みながら折り曲げていく。形を固定するために弓のように張る。阿部と三浦も挑戦した。二人が作ったエビも棟の両端につけられるという。
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そして雨除けの蓑茅を敷いていくがこの蓑茅を風で飛ばないように千木と呼ばれる木をのせたり、竹で固定したりするが今回は土を乗せる芝棟。上から蓑茅で木材をおさえる。緑のロープで仮止めし、下の茅をおさえている竹に通して結んでおく、その後杉の皮をのせて土が滑りおちないように杉の木の丸太をつける。土が乗る杉の皮は横方向に二重にしていく。この杉の皮は棟にそってアーチ状に曲がるように小椋さんが水につけて柔らかくしていたという。スギの木の丸太が屋根の上へ設置。杉の皮をさいて下の緑のロープを取り出し銅線を結びつける。緑のロープをひっかけることで銅線を手が届かない竹の下に通し、取り外して銅線に結び直し、また緑のロープを引っ張れば銅線が二重にロープの仮止めはこのためだった。丸太の締め上げ作業に使うのは、ハンマー。叩いて沈んだ分、銅線を締めあげる。下からも水平になっているかをチェックし、こうして丸太が固定された。棟の端に切込みを入れ、揃えていく。最後に余分なスギの皮を切って土を乗せる準備が完了。
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棟に土をのせる土をほぐしているが、この土は10年以上里の野菜を育ててきた菜園の筒井で栄養分が十分で、植物が屋根の上でもしっかり育つ。水分を含ませて粘土状にしていく。バケツに入れてクレーンで屋根へ。5センチの厚さで土を乗せ、棟は高さ8m。バケツ70杯分の土が完成し、植物を植える前に土が飛ばないように茅で覆い紐でおさえる。
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次回の「所さんの目がテン!」の番組宣伝。