2024年12月7日放送 22:00 - 22:30 テレビ東京

新美の巨人たち
【アート旅in台湾(後編)「台湾の名建築を楽しむ」×和田彩花】

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(オープニング)
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今回はアート旅in台湾の後編。台湾の名建築を楽しむ

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九份(台湾)台北(台湾)東京駅
オープニング

オープニング映像。

新美の巨人たち
台北101×和田彩花 台湾のシンボル

台北駅から地下鉄でおよそ20分の場所にある信義区は、国際都市として発展目覚ましいエリア。やってきたのは和田彩花。今日の作品の台北101は地上101階、地下5階からなる高さ508mの超高層建築。2004年の誕生当時は世界一高いビルだったが、設計は台湾を代表する建築家の李祖原。仏教や風水などの思想を匠に取り入れた建築を得意としている。台北101も、仏教の宝塔をイメージしたと言われている。中国で縁起が良いとされる竹をモチーフにし、8階ごと節があるように設計されている。その節の数は中国で発展と象徴する8。各所にあしらわれた如意は金庫の鍵を表しており、金運アップのめでたい印でもある。台北101は新年をカウントダウンの花火と迎える恒例イベントがある。エレベーターにも如意がデザインされているう。88階の吹き抜け空間にあったのは建物の揺れをおさえるためのウィンドダンパーが設置される。むき出しのダンパーが見えるように設計されているのはこの建物だけ。

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信義区(台湾)台北101台北駅宏国ビル李祖原高雄85ビル
台湾・建築アート旅 モダン建築が続々誕生!

台北101のガラス張りの展望室から台北の町並みが見渡せる。ひときわ目立つ建物はベルギーの建築家の陶朱隠園はヴィンセント・カレボーが設計した高級分譲マンション。特徴的なねじれたデザインはDNAの二重らせん構造にヒントをえたもので、台北101の竣工から20年、周囲にはエキサイティングな建築が次々に生まれた。台北は今野心的な建築家たちが挑戦の場に。  

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台湾・建築アート旅 スタイルのるつぼ

台湾では歴史的な建物も大切に使われ続けている。オランダ統治時代から清の時代、日本の統治時代、戦後、民主化を経た現在まで複雑な歴史に沿って異なる様式の建物が誕生した。それが共存する世界でもユニークな建築様式のるつぼともいえる街。

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台湾
台湾・建築アート旅 若き日本人建築家の夢

台北101から6駅の場所にある二二八和平公園は総統府がある。左右対象の形にアーチ型の門で美しい装飾が施されたルネサンス様式の建築。元々の名称は台湾総督府だったが、1895年に日清戦争の末に締結された下関条約で台湾は清から日本に割譲。総督府は台湾を統治する日本の庁舎として1919年に竣工した。総督府は東京駅と比べると似ている。設計を担当したのは日本人建築家の長野宇平治と森山松之助。森山は、台湾で数多くの官庁建築を建てその名を馳せた建築家。周囲との景観を重視した、独自のスタイルを作り上げた。総統府から程近くに森山松之助のもう一つの代表作が。

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台湾・建築アート旅 台北賓館・独特な様式美

森山松之助、八坂志賀助が手掛けた台北賓館は台湾総督の官邸として創設され現在は迎賓館として使用されている。フランスのヴェルサイユ宮殿に代表されるバロック様式の荘厳な建築美。円形や曲線のデザインが特徴でこれほどきらびやかな装飾は当時の日本では珍しいものだった。エントランスの奥にはステージを備えた大きなホールが。現地の有力者を招いて演奏会を開くなどされていた。また謎の棺があり、文献にはなぜここにあるのかもわからないと言うが、その棺には京都・嵐山の装飾などが施されている。森山松之助は東京駅を手掛けた明治の建築王の辰野金吾の弟子。しかし当時、日本国内では、森山のような若い建築家が活躍できる場所は無かった。日本の統治が始まったばかりの台湾はその才能を発揮できる絶好の場だった。外に作られた日本庭園は、亜熱帯の植物で造園されている。森山は台湾の風土や習慣を取り入れて独自の折衷様式を生み出していった。

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台湾・建築アート旅 若き日本人建築家の夢

台湾には他にも日本の建築家の作品がたくさんある。高さ60mの中央棟がそびえる台湾総督府は東洋屈指の西洋建築とうたわれた。

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台湾・建築アート旅 国立故宮博物院の銘品

国立故宮博物院は中国歴代皇帝が所有していた宝物や芸術品など69万点以上を収蔵している。中でも見逃せない作品が、翠玉白菜。透き通るような葉にはキリギリスとイナゴがリアルに表現されている。高さ18センチで幅9センチ。作者は不明だが清の皇帝に嫁いだ后の持参品と考えられている。日本の統治以前の200年の間は台湾は清の支配下にあった。

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台湾・建築アート旅 新時代の名刹 龍山寺

台湾の萬華区にある龍山寺は1738年創建で、仏教を始め、大小100の神々が祀られている。建物を飾る美しい装飾は陶器でできたもの。中庭に広場をおいて四方を建物で囲んだ伝統的な廟のスタイル。中国の賢人や力の象徴の龍が彫られている。龍山寺のすぐ近くには清の時代の商店建築が整備され保存されているエリアが。

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台湾・建築アート旅 清時代の面影を残す街並み

商店建築が整備され保存されているエリアは現在アートを展示したり伝統的な人形劇を公演するなどし、文化活動の場として使用される。

台湾・建築アート旅 日本家屋が残る街

青田街は50軒ほどの日本風の家屋が残っている。そのうちの一軒が日本家屋をリノベーションしたカフェレストラン青田七六。抹茶のロールケーキセットがおすすめ。こうした日本家屋の保存を20年以上前からやってきた黄智慧さん。1920年代から30年代に日本人が大勢移り住んだこの街はかつては昭和町と呼ばれていた。祖国日本への郷愁を家屋のデザインに込めたという。この家を設計したのは戦前家族とともに移り住んだ日本人の足立仁さん。戦後は世界的に有名な地質学者の馬延英さんが大切に住み続けた。そこに台湾の人たちの歴史に対する一つの思いが。

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台湾・建築アート旅 古い建築を使い続ける

台湾が経験した複雑な歴史を忘れないと黄智慧さんは活動をし続けている。

(エンディング)
次回予告

新美の巨人たちの次回予告。

(番組宣伝)
スポーツ リアライブ

「スポーツ リアライブ」の番組宣伝。

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