2024年10月19日放送 18:00 - 18:30 テレビ東京

知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜

出演者
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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(知られざるガリバー)
世界有数の農業機械メーカー クボタ

農業機械を作っているのが今回のガリバー・クボタ。農業機械だけではなく建設機械や水道水を家庭に送る鉄管、産業用エンジンまで様々な製品を生み出している。中でも今回はエンジンに注目。

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きうち農産クボタ稲敷市(茨城)

クボタは年商3兆2000億円、従業員数5万2000人。国内に59、海外に160のグループ会社を持つ世界的なガリバー企業。あまり知られていないのがエンジンの自社生産。作ったエンジンの半分以上を他メーカーに販売している。そのため、バリエーションは3600種類。恩加島事業センターでは金属を溶かしてクランクシャフトなどを収める重要な部品を製造している特殊な砂や薬剤を使って砂型を作り、溶かした金属を流し込んで冷まして型を取り除くと鉄製の部品が出来上がる。冷却水を通す水路を形成する型の薄さは2mm。クボタでは中空ケレンという鋳物の技術でこの薄さを可能にしている。通常、水路は後からドリルで開けられるが、クボタは鋳物で最初から水路を作ることでよりコンパクトで高い冷却効果を持つエンジンを作ることができる。

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きうち農産クボタ堺市(大阪)大正区(大阪)浪速区(大阪)

堺市にあるクボタの工場では1000種類以上のエンジンを製造している。メーカーの設備や機会に合わせてつくっている。部品が注文に合わせて加工されて組み立ての工程へ。ここでは1台1台、人の手による組み立てと機会によるネジ締め作業など人と機械が共同で作業を行っている。4台のロボットを使ってエンジンの形状に合わせて塗装している。コンベアには違うエンジンが隣同士に並んでいる。IDタグに入った情報をレシーバーが読んで作業手順が分かるようになっている。作業員はモニターを見ながら必要な部品を1台1台確認して取り付ける。種類が1000種類以上で自動化では対応できないので人を中心に仕事をする。

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クボタ堺市(大阪)

クボタは1890年、粗業者が鋳物業を立ち上げたところから始まった。1917年、鉄管2000tを初めて輸出。この年、鋳物部門を恩加島工場に集約した。1920年、自動車会社を立ち上げた。エンジンの小型化や耐久性を可能にする鋳造技術はこの時に磨かれた。外国製の車との競争に打ち勝てず、自動車製造から撤退した。クボタが農耕用の石油発動機を作り始めたのは1922年。1927年ごろからはディーゼルエンジンの開発に着手。ベルトコンベヤーを採用した近代的な発動機専門工場を堺市に建設して量産体制を整えた。1950年代に入るとトラクタ用のエンジンを開発。農村人口の都市部への流出で人手不足を補う機械化のニーズが高まって、トラクタやコンバインを中心に売上を伸ばした。1972年、アメリカに販売子会社を設立してトラクタ市場に本格参入した。

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クボタ堺市(大阪)大出権四郎

1972年、クボタはアメリカに進出した。しかし、日本では人気の機会がアメリカでは全く売れなかった。広大なアメリカの畑ではコンパクトな機会は求められてなかった。自宅の庭や軽土木作業での需要に目を受けて新たなマーケットを開拓した。クボタは今、ディーゼルやガソリンに加えて水素エンジンを開発中。音も静かで排気ガスの匂いもしない。ベースになっているディーゼルエンジンとほとんどの部品が共通なので、載せ替える時に顧客の設計工数を大幅に削減できる。工場では以前、石炭燃料を燃やして鉄を溶かしていたが、電気の力で溶かして年間15000tのCO2削減につながるという。

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クボタ大正区(大阪)

「培ってきたデータを使って社会インフラシステムをしっかりと支えていく」と北尾社長は語った。

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クボタ
(エンディング)
次回予告

知られざるガリバーの次回予告。

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