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オープニング映像。
物流の課題を解決するのが今回のガリバー「ヤマトオートワークス」。ヤマト運輸の持株会社ヤマトホールディングスが日本の運送事業者のために作った会社。営業車は毎年の車検と法定3カ月点検などが義務付けられている。たくさんの車両を保有する運送会社は点検や整備をディーラーに依頼したり、自社の整備工場で行っているが、人手不足に直面する運送業界では車両整備が重荷になる事業者が増えている。ヤマトオートワークスはヤマト運輸の車両だけではなく、トラック・バスの整備・車両一括管理を請け負っている。
ヤマトオートワークスは2003年に設立したヤマトグループの会社。年商は540億円、従業員数は2100人。一般的に運送車両は新車を購入したディーラーで整備や保険を含むサービスを受ける。一方でヤマトオートワークスはこれらに加えて顧客が所有する複数の車両の施設や設備なども一括管理を行っている。整備工場は全国に72拠点あって、定期的なメンテナンス・3カ月点検のサポートも行い、車検の時の顧客の負担を軽減している。顧客の車両を休ませないようにサポートするのが船橋工場。24時間365日営業している。1年に一度義務付けられている営業車両の点検は通常2～3日かかる。そのため、運送事業者は予備車を用意しないと車検の間仕事ができない。顧客の車両が稼働していない時間帯に引き取って車検をするという。
ヤマトオートワークスで引き取った車両はまず、受入検査と呼ばれるブレーキ・スピード・排気ガス・ヘッドライトなどの基本検査を行なう。検査を終えた車両はそのまま整備場へ。広い敷地が可能にする車両の動線こそがスピーディーな整備の秘策の一つ。一度もバックすることなく安全に整備が行える。ヤマトオートワークスの工場は白を基調にした明るい空間で、車両の異常を見逃さない。ヤマトオートワークスではタイヤ専用の台車があって、高さを調節して簡単に外すことができる。工具の整理整頓も徹底管理。車検は2～3日かかるのが一般的だが数時間で完了させる。独自のソフトで誠意日記録にチャックしている。どの箇所を整備するのか整備士たちが共有、作業漏れを防いでスピードアップにもつながっている。高官が必要な部品を事前に用意する準備体制も整えている。前日の夜9時に引き取ってから12時間で納車完了。運送会社のキユーソーティスではヤマトオートワークスに車検をはじめ、車両の一括管理を任せている。以前は自社の工場で車検や整備をしていた。
ヤマトオートワークスが手掛ける顧客の車両を管理するシステムは整備履歴が照会できる。さらにコストまで管理。経費の管理・運行計画を立てやすいという。
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1919年に創業したヤマト運輸は百貨店の商品配達、引っ越しや婚礼荷物の配達を行っていた。1976年、宅急便サービスを開始。車両整備部門が分社化して2003年にできたのがヤマトオートワークス。2004年には24時間体制での車両整備を開始。検査や整備だけでなく、安全運行のためのヒアリングやアドバイスも定期的に実施。現在、取引する会社は1700社。年間、8万2000台以上の整備を請け負っている。整備士は約900人。外国人が約1割を占めている。細かなマニュアル動画で技術の継承を行っている。
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ヤマトグループでは脱炭素社会に向けて現在、2000台以上のEVを導入している。EVに館mする経験やノウハウをもとに去年ヤマトオートワークスは運送事業を展開する企業に向けてEVライフサイクルサービスを開始した。EVの導入から廃棄までを一貫してサポートする。
「業界全体の効率の向上に寄与していきたい」と長尾社長は語った。
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知られざるガリバーの次回予告。