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オープニング映像。
地下を掘る工事では地盤沈下や水の侵入を防ぐため、地中に特殊な薬液を入れて地盤を固める必要がある。ボーリングはマンションを建設する際の地盤調査や、斜面の土砂崩れ防止など、私達の生活に深い関わりがある。以前は硬い地盤や岩などの障害物によって長時間の作業を余儀なくされるケースもあった。そこに変革を起こしたのが今回のガリバー「鉱研工業」。その主力製品が「ロータリーパーカッションドリル」。硬い地盤でも掘削が可能で、作業効率が上がった。
鉱研工業の年商は106億円、従業員数は312人。国内に2つの工場、6つの支店と3つの営業所がある。鉱研工業の主力製品である「ロータリーパーカッションドリル(RPD)」は現場に応じて機械の角度を変えられる。通常、ボーリングは機械の回転と押す力を使って水を流しながら掘っていくが、RPDはそこに打撃を加えることで掘削能力が格段にアップしたという。
鉱研工業の「ロータリーパーカッションドリル(RPD)」の掘削能力を紹介。RPDのビットにはダイヤモンドに次ぐ硬度のタングステンでできたトゲがある。掘削能力が高いRPDの秘密は1分間に2200回の打撃力にある。鉱研工業独自のバルブによる油圧の切り替えでハンマーを前後させて打撃を生み出している。パッキンの溝は高い精度の加工技術が求められる。
1946年、福岡県にボーリングマシンの製造販売を目的として、前進である「鉱研舎」を創立。1969年には青函トンネル工事で世界最大の超長尺水平ボーリングマシンを開発、地質調査の工事を担当した。独自のボーリング技術を磨くことで事業を拡大。1975年には国産初となるロータリーパーカッションドリル1号機の開発に成功した。
1975年にロータリーパーカッションドリル(RPD)を開発した鉱研工業。技術のもとは海外から学んだという。そのRPDは今や海外からも注目され、東南アジアやアフリカで導入されている。開発の肝となる設計チームは社内に20人。2021年員は3Kの古いイメージが残る業界を変えようと、3Sという開発テーマを打ち出した。業界の課題から開発された全自動のマシンは経験が浅い作業員でも熟練者と同等の作業が可能になった。ボーリング現場で事故が起きる可能性が高いのがロッドの脱着。新製品は人がロッドに触れることなくロッドのつけ外しが可能に。
「水ビジネスをこれから開発していければと思っている」と木山社長は語った。
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知られざるガリバーの次回予告。