- 出演者
- 高山一実 嶋佐和也(ニューヨーク) 屋敷裕政(ニューヨーク) 大和奈央 坂本彩 岸本小雪 和多田萌衣 浅田智穂
インティマシー・コーディネーターとはヌードや性的なシーンにおいて俳優の身体的・精神的な安全を守りつつ監督の演出意図を最大限実現できるようサポートする仕事。2022年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされ話題となった。今回は日本に2人しかいないインティマシー・コーディネーターの浅田智穂さんを講師に招いて特別講義。共に仕事をした女優も登場する。
収録終わりにMC3人がトーク。今回は座学のみでひたすら授業だったという。
今回の講師はインティマシー・コーディネーターの浅田智穂さん。インティマシーは「親密な」の意味で、ヌード・性的な描写など親密なことをするシーンの撮影をケアする仕事。俳優が精神的・身体的に安心安全に撮影でき、かつ監督のビジョンを実現する。日本で生まれたのは2020年と歴史が浅く、資格を持って活動しているのは浅田を含めて2人しかいない。アメリカでは2017年ぐらいから活発になってきた。性的な話題を避けることができないので、ワタジョメンバーとは事前に個人面談を行い同意を得ているという。
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- インティマシー・コーディネーター
浅田がインティマシー・シーン撮影の流れについて語った。台本の中でインティマシー・シーンをピックアップ。例えば髪を乾かすシーンの場合、服を着ているのか、バスタオル1枚なのか、ト書きに書いてない場合に細かく確認する。以前は現場に行くまで分からず当日聞かされることが多かったという。俳優にヒアリングして演出についての面談を行い、できる・できないを探る。俳優との面談結果を監督に戻し、撮影当日までに双方が納得したものにする。アメリカには俳優を含めた芸能人を守るための労働組合「SAG-AFTRA」があり、労働環境や条件に厳格かつ細かいルールが設定されているので、インティマシー・コーディネーターの仕事はそのルールを守らせることになるという。インティマシー・シーンの撮影は48時間前までに同意を取らなければいけない。変更があった場合はその変更に対する同意を書面でもらわなればならない。日本では映像制作の明確なルールがないという。
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- SAG-AFTRA
浅田がインティマシー・シーンにおいての3つのガイドラインを説明した。(1)演出内容を事前説明し、同意を得たことのみ撮影。決して強制や強要をしない。(2)必ず前貼りを使い性器を露出させない。(3)必要最少人数のスタッフ・クローズドセット体制で撮影を行う。ヌードは「通常水着で隠している所を露にする」と定義し、男性の場合、上半身はヌードとしないが、男性でも嫌がる人がいるので確認はする。女性は背中を露出することもヌードになる。手を繋ぐ・抱きしめる・壁ドンなども細かく確認する。
浅田がインティマシー・コーディネーターとして参加したドラマ「金魚妻」に出演した中村静香にインタビュー。最初の段取りから浅田がつき、撮影中もすぐ声が届く距離にいて細かくコミュニケーションを取った。キスシーンの前には浅田がミントのタブレットを差し出してくれて、相手役に気兼ねしなくて済むので嬉しかったと語った。現場では事前の話し合いにない対応も要求されたが、浅田が間に入って納得した上で撮影できたという。
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- 金魚妻
屋敷は高山が収録の合間に「梅昆布」をくれたりしますよねと語った。高山は「めかぶ」と訂正した。
「私が女優になる日_」の次回予告。
エンディング映像。