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オープニング映像。
「飛鳥II」は全長241mあり、436部屋の客室が存在し、世界各国約300隻がエントリーしているクルーズシップ・オブ・ザ・イヤーで飛鳥IIは31回連続を1位を獲得。乗客定員872人に対してクルーや約490人おり、最上のおもてなしをするため奮闘する驚きのスゴ技に完全密着する。
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- クルーズシップ・オブ・ザ・イヤー飛鳥II
今回密着するのは横浜から高松まで向かい横浜へ戻る5泊6日のクルーズ。午後5時に出航するが生バンドで盛り上げたり、ウェルカムドリンクが飲み放題などでおもてなしが始まる。乗客の多くがリピーターでその乗客の部屋を見せてもらう。全室オーシャンビューとなっている。そして船の屋上にはプール、船内にはカジノと外国気分を味わう事ができる。3食豪華食事つきでバルコニータイプは5泊6日で449000円、ステートタイプで318000円。そして最高ランクの部屋は4部屋にのみのロイヤルスイートにはウォークインクローゼットなどがあり1551000円。
まずは客室係のおもてなし技を見せてもらう。出港7時間前の午前10時、次のクルーズの準備を始める。その客室係50名以上を束ねるのは勤続33年のドンさん。3時間で1人9部屋の準備を担当しており、20分で1部屋をセッティングする。部屋に入るとまずは忘れ物を確認する。細いヘアピンでも届け出ないといけない。その後シーツやベッドカバーを回収する。また客室係は乗客の道案内なども担当するため名前で呼ぶために手書きメモを用意している。そして、日本語を特訓している。シーツなどの交換を終えると部屋中を拭き掃除をするが天井も水拭きをしており、sのための専用ブラシまで用意。そしてミリ単位でパンフレットを揃える。436部屋の掃除が終わると回収されたシーツなどの洗濯物は船内にあるメインランドリーへ運ばれる。メインランドリーでは60kg洗濯機が5台設置されている。さらに5分で300枚を畳めるロール仕上げ機も存在する。
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出航からまもなく、この日のディナーはフレンチのフルコースで400人前を用意。そんな大量調理おおもてなし技に密着。船内の厨房は5階部分にあり広さは776平米で厨房には70人が所属。長期クルーズは100日間も及ぶことがあるが全部違うメニューを出すというこだわりがある。船内では火が使えないためスープなどは蒸気などでカバーしている。そして調理器具はロープなどで縛っていて倒れたりしないよう安全対策や揺れ対策が徹底されている。20人で400皿を一斉に盛り付けを行い、流れ作業で1皿ずつ盛り付けルことで冷めない速いという飛鳥芸。400人前を15分で完了。朝食と昼食はビュッフェで夜7時30分までは軽食が食べ放題となっている。さらにスイート客室専用レストランでは夕方5時から夜9ジアmで好きな時間に食事が可能となっている。そのため大量の食材が必要で食材管理のスペシャリストも存在する。食材庫は野菜やフルーツなど各食材ごと16部屋で保管されている。食材の他にも歯ブラシセットなど備品倉庫もあり、約600平米となっている。米は4トン程度積むときもある。そしてスケジュール変更の可能性も考慮して食材を大量発注していてストックは4人家族の12年間分となる55000食分。積み込みも厨房の細かな要望にも対応しており、食材は大量でも20人で4時間で積み込みを行う。
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午後9時、船内ではナイトフィーバーイベントなどが実施される。イベントの企画など全てをエンタメチームが担当している。深夜0時になると階段の手すりなどを掃除する。これは薬品が強いにおいがあり配慮して深夜に行っているという。毎晩麻4時までに徹底清掃しており、1日でも欠くと汚れが染みついてしまうかもしれないと話す。さらに修理依頼も必要か確認をしており、修理を行うスタッフが常駐している。翌朝、鳥羽港に到着。飛鳥IIでは入れないためテンダーボートを準備してお客は上陸する。運転するのは飛鳥IIを操船する一流航海士。そんな彼らの仕事場が操舵室。操舵室には操舵スタンドや電子海図情報表示装置など20もの機器で安全に航海を行っている。操舵室には船長と副船長が1人ずつ、一等航海士から3等航海士が2人ずつ、操舵手が3人の計11人が乗船している。1等航海士は乗客の安全管理や点検を担当、二等航海士は航路計画の作成やGPSレーダーの監視点検。三等航海士はワッチを行う。ワッチは到着業務で4時間交代でワッチを行っている。
そんな航海士の欠かせない存在が機関制御室でここがなければ船が動かない。管理するのは国家資格を持つ機関士12人で24時間体制で監視していて船体の触れを抑える装置もある。エンジンルームには飛鳥IIの動力源が存在する。飛鳥IIは電気推進船で発電機で電気を作って船を走らせており、振動や騒音を軽減させている。さらに船内の電力を全て自家発電も行われており1日で約12600世帯分を発電できる発電機が4台搭載されている。他にも海水から真水を作る機械とインフラが船内に完備されている。1人の機関士が棒を当てて何かをしている。機械に当てて振動などを耳で聞いて異常があるかどうかを確認。鉄の棒を使っているのは機械によっては熱いものがあり火傷防止のため。航行中でも異常があれば即修理する対応を行っている。
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旅も終盤高松港へと到着。高松港では着岸するため準備を行う。機関士たちは固唾を飲んでモニターを凝視する。着岸までの30分間はトラブルが起きないよう監視している。着岸のためスピードなどを頻繁に調整をするため通常航行より負荷がかかる。無事に着岸すると機関士たちは急いでエンジンルームへと移動し部品の交換を行う。「飛鳥II」は毎日航行している状態のためメンテナンスはエンジン停止中しかできない。高松港の日程を終えたら横浜に向けて出航する。
日本の貿易を支える貿易船は大きさは全長200m以上重さ数万トンにもなる巨大船にもなる。この巨大船をどう造られるのか製造現場に潜入。訪れたのは香川県多度津港。午前8時社員約200人でラジオ体操を行って「ご安全に」を合言葉にして作業を行う。今回密着させてくれたのは建造量日本一の今治造船グループの多度津造船。多度津造船の作業する敷地面積が東西方向に700m、南北方向に600mあり東京ドーム約9個分くらいになる。多度津造船では日本でも10隻以下しかない船も作っていてその船が巨大船で現在建造中のもので高さ39m、長さ200m、横幅が38mある。スクリューは直径6.5m重さ16トンとなっている。
多度津造船の組み立て工場内は幅105m、奥行き500mで400人が作業している。船は1枚の鉄板から造り始めており、使うのは鉄よりも強度と粘り強さを持つ「鋼板」を使用。それを熱で切断して加工。表面には数字などが書かれており、これは11番の52番など組み上げる際にどこで使われるものかナンバリングされている。ここで「1Cアト」とはと出題。正解は「後で1カットのグラインダーを行う」だった。
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多度津造船の造船に密着。2トンの板を持ち上げる強力磁石マシンで鉄板を移動させる。また火と水の力で鉄板を曲げる作業は手作業でミリ単位で加工しているがこの匠の技を使えるのは70歳の女性社員で勤続30年だという。その後鉄板は溶接、成形し巨大ブロックに組み立てる。巨大船の場合は重さは約80トンになる。
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多度津造船の造船に密着。80トンにもあんる巨大ブロックは全長15mの自走台車で運搬。運搬は運転手と誘導担当の2人体制で行う。今回使用した自走台車はタイヤ40本あり最大300トンまで運べる。正午になると社員たちは昼食へ。食堂は1000名が食べられる大食堂があり手打ちのうどんも食べらえる。その値段は1食200円であとは会社が補助している。英気を養ったら作業を再開。続いての部品は船底の真ん中部分で塗装が終了した所。ここで「船底が赤い塗装なのはなぜ?」と出題。正解は「フジツボがつかない特集な塗料が赤色」。フジツボが付着すると速度も落ち、燃費にも影響を与えてしまう。この船底をジブクレーンと呼ばれるクレーンを使って移動させる。ジブクレーンは運転席までが約40m、先端部までは約100mある。運転席まで階段で移動する必要があり35m地点では用を足すようのトイレも設置されている。運転席の広さは畳2畳分くらい。
多度津造船の造船に密着。パーツをドッグに運ぶジブクレーンの運転席ではレバーを使って捜査。下ではパーツをくくりつけ、指示を受けてパーツを持ち上げ、3つのクレーンが呼吸を合わせて作業を行う。そして目視で先にあるパーツにミリ単位で合わせる。約1年半かけて約1000人で作業を行い造船を行う。続いて船内へ日本に10隻以下の巨大船の中は立体駐車場の様になっており12デッキ全てが駐車場で7000台の船を運ぶことができる。燃料は主に天然ガス使用している。甲板には船員の居住スペースがあり個室が36部屋ある。さらに船主からの要望でプールが設置されていた。そしてこの巨大船は3日後には建造した船を初めて海へ出す推進式が待っている。真横からみたら壁みたいな形状のため受ける風の抵抗に強くないため非常に神経を使うと話した。
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進水式前日、会議が行われる。会議では敷衍をドッグの中から動かすドッグマスターも参加しているが、今治造船グループの全社員15000人の中でも5人だけの精鋭。ドッグマスターは一級航海士を取得し操船技術が認められたものだけが任命される。そして船は内装や電気工事の場所に移動させる必要があるが今回の船はエンジンもかからない状態だという。エンジンは既に積んでいるものの、接続は進水式後に行うため進水式では自力走行は出来ない。準備ではドッグ横の地下室へ指示を出すとドッグ内に海水が注水される。すると一人の作業員が船内の狭い穴の中に入っていく。船は海水タンクで船のバランスを保つ。作業員は海水の漏れがないかを目視で確認した。虫垂から60分後船が浮き、ここから推進式が行われる。船をドッグゲートに当てずに海へ出しバランスを保ち左折を2回、約2km崎の岸壁まで無傷で移動させれば完了となるが最初の左折は海底が浅く船が曲がりにくくなっており、さらにゴール手間の左折も潮流に流されやすいという難所がある。さらに傷をつけると売り物にならなくなる。そんなプレッシャーの中ドッグマスターが出陣する。ドッグマスターの近藤さんは船の最も高い場所から指示を出す。動力のない船を動かすためボート3隻で引っ張る。近藤さんがいる位置から2隻が見えないが想像しながら指示をだし、海原へ、そして移動して方向を転換し難所をクリアし無傷で岸壁につけることができた。後日船は完成した。
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重量5万トンの巨大船など巨大貨物船に欠かせない存在である刀禰昭子さんに密着。彼女の仕事は船舶食料品商。入国手続きの問題で自由な買い出しが難しい外国船員に代わって食料や日用品を調達する仕事で刀禰さんはキャリア59年のベテラン。職場となっている名古屋港は東京ディズニーランドの約84個分の広さを持ち、自動車メーカーのお膝元というのもあり総取扱貨物量は22年連続日本一となっている。刀禰さんが働くとね商店では船の最終注文がきたので数字や金額を何度も確認し、注文してくる航行している船と何度もやり取りを行い間違いの内容にし注文を確定させる。現在はメールを使っているが昔は電話で直接やり取りをしていた。とね商店の取引相手は外国船が主で英語でのやりとりが基本で刀禰さんは独学で「ペ」レベルだという。注文の品は肉だけでも10種類など1000種類以上の注文に対応している。そして一品ずつ仕入先に在庫を確認し責任を持って発注する。
刀禰さんは車で注文した商品を受取に移動。さらに取材クルーにも気遣いをしてくれ飲み物で休憩。その後も各国の食材店を周った。とね商店は1924年に創業sれ元々は近くの軍需工業向けに食材を調達していた。その後船食に業務を切り替えたがそれだけだと食べていける企業は少なく昔は何百軒あったが今は全国でも40軒くらいしかないという。とね商店は名古屋港唯一の船食専門業者となっていて、とねさんを中心に9名の従業員が働いている。2代目社長で夫でもある一成さんは現在は第一線は退いているが約70年名古屋港の船をさせてきた。現在会社を率いるのが息子の勝之さんで元々別の仕事をしていた高齢になった両親に代わり2024年4月に家業を継いだ。
刀禰さんのメモには「プライベート」と書かれた項目がある。これは船員さんたちが個人的に欲しいものでエイヒレなどの食品の他室内物干し竿を調達しており、過去には温水洗浄便座10台も調達したこともある。しかし最も苦労するのがこのプライベート品の調達でこの日は「ビッグマック」について冷凍できるのかなど真剣で会議、日本人相手ならぱっと聞けるが、相手は外国人でそもそもパッとかけられる環境でもないと話した。メールで確認すると船員たちですぐ食べるため当日購入することになった。無理難題な注文は過去にもあり、ここで「soba torototとは何の食品?」と出題。正解は「明星チャルメラ」だった。パッケージにラッパを吹くおじさんが描かれていることからフィリピンの船員は明星チャルメラを「soba torotot」と呼んでいる。
午前6時30分から刀禰さんは中央卸売市場へと買い出し。野菜は納品直前に買い揃えた。すると近くに美味しいご飯屋があるとスタッフを連れて「食事処 一力」とやってきた。食事処 一力では新鮮な海鮮料理を自分で選んで定食にして食べることができる。食事をしながら刀禰さんについて聞く。元々材木屋の9人兄弟の末っ子として誕生。家業を手伝い商売の面白さに触れてきた。22歳のときに一成さんとお見合いをして商売好きだろうなと持ったや船の食糧品屋というのに魅力を感じて4ヶ月で結婚。当時は20人ぐらい従業員がおり女中さん以上に働き、一泊旅行も行ったこともないと話した。そのため正月もなく家族団らんみたいなものなかったという。高度経済成長で注文する船も増加し忙しくしていたがその後貨物船の性能向上による船員の少人数化などから注文も減少。現在は1度も納品がない週も存在する。それでも船員さんが一生懸命頑張って仕事しているのを食事の面で助けてあげるのという生きがいを持ってやっていると話した。そのため刀禰さんは必ずお土産用のお皿や古着をストックしていて喜ぶものは何でも上げたいとと話す。そして翌日、納品日となり、受け渡しのためのふ頭へ。商品の受け渡しが一番緊張すると話す刀禰さん。実は納品直前にブルドッグソースと韓国のブルダックソースを間違っていたミスがあり身を引き締めたという。今回の相手は重量5万トンの自動車運搬船で船員は全てフィリピン人で無事に納品することに成功した。そんなとね商店に昨年4月から孫の雄太さんも入社したと話した。
99.6%が海上輸送となっている日本の輸出入。年間で2176万個のコンテナが日本全国の港へやってくる。そのコンテナ輸送に密着。やってきたのは名古屋港で釜山から主に自動車部品のコンテナ約250個が運ばれてきた。船からコンテナを降ろしトラックで各地へ運ぶ。そのためにコンテナを下ろすのに使用するのが高さ98mのガントリークレーンを使用する。このガントリークレーンは1基10億円し、操縦する人を「ガンマン」と呼ぶ。ガンマン歴10年の藤掛久淑さんに案内してもらう。運転席はエレベーターで乗って行くが、スタッフが実は高所恐怖症だと明かした。エレベーターで到着したのは高さ50mくらいで名古屋城の天守閣相当。電源を入れて高さ37m相当にある運転席に移動。運転席は4畳ほど広さで熱中症予防のエアコンもついてる。そしてその下はガラス張りとなっている。