2024年1月16日放送 20:54 - 21:54 テレビ東京

開運!なんでも鑑定団
【三代将軍家光が絵を…衝撃茶わん&<超絶名刀>驚き値】

出演者
福澤朗 今田耕司 片渕茜 西川かの子 山崎怜奈 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

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徳川家光長船景光
オープニングトーク

今田さんは「直前まで電話してて大変でしたよ。ゲストの方のお父様、これからしゃべるゲストの方のエピソードほとんど聞いてしまいました」などと述べた。

(開運!なんでも鑑定団)
本日のゲスト

なにわのロイヤルファミリー、西川きよし一家の長女・西川かの子さん。1974年、西川家待望のプリンセスとして誕生。きよしさんに大きな目玉に入れても痛くないというほど可愛がられて育った。家族8人に加えお弟子さんとお手伝いさんの総勢14人で暮らす大所帯。いつも賑やかな家に疲れちょっと1人になってみたいと高校時代にアメリカ・ミネソタ州に2年半留学。やっと自由が味わえると思ったものの、きよしさんからは毎朝国際電話がかかり、ヘレンさんは留学先まで訪ねてくる始末。帰国後、きよしさんの独占欲は強まり、家の中でもずっと横に張り付かれていたという。宮川大助・花子師匠から舞台に出てみないかと誘われ2000年に芸能界デビュー。バラエティー番組やラジオ番組の他、NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」「まんぷく」「カムカムエヴリバディ」に出演。

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ゲスト 西川かの子 谷門日沙春作「赤不動明王」

西川かの子さんのお宝、谷角日沙春作「赤不動明王」。西川かの子さんは「お知り合いの歯医者の先制に谷口先生という先生がいらっしゃいまして、40年ぐらい前にその先生がお家守ってくれると思うでと頂戴いたしました。仏画で怖いと思われる方も多いと思われるんですけど力強いけど優しいお顔をしてらして」などと述べた。今田さんは「出番そでのきよし師匠みたいな」などと述べた。本人評価額は30万円。鑑定額は100万円。田中さんによると「谷角日沙春の作品で間違いない。とってもいい作家。明治26年に兵庫県に生まれて活躍。画壇と遮断して世間からも遠ざかる、唯一の友であり支援者であったのが谷口雅彦先生。晩年に谷角日沙春に頼んで描いてもらった仏画。仏画というよりもモダンな人物画、集大成と言えるすばらしい作品」などと述べた。

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老舗呉服店 店主のお宝とは?

広島・広島市、かずもとや呉服店。社長の加藤和行さん(78)。かずもとや呉服店は江戸時代からのれんを受け継ぐ老舗。6人きょうだいの末っ子だった加藤さんは家業を継ぐつもりはなかったが大学2年の時にヨーロッパを旅して古い建築や美術館を見てまわるうちに日本の文化も素晴らしいものだということに気づき着物を守るために店を継ぐことを決意。今では着物が好きで厳選した商品を仕入れる。佐賀錦の帯は24金の純金箔を使った糸で織られている。この帯の値段は980万円。40年程前、謡曲の師匠にすすめられ手に入れた骨董品。師匠に「近所の骨董屋に素晴しい茶碗が入ったから見てきたら?」と言われた。そこで店を訪ね、その茶碗を見たが、どこがいいのかさっぱり分からなかった。しかし師匠が言うんだから間違いないと思い70万円で購入。度々その店に通うようになった。目が肥え、最初の頃には分からなかった良さが分かるようになり、とんでもない名品ではないかと思うようになった。鑑定を依頼するのは「御本立鶴茶碗」。三代家光公が自分で絵を描いたという。内箱が有栖川宮織仁親王、外箱が松平不昧公が箱書き。九条家伝来の品だという。本物とは見比べたことはないという。室町時代に武家社会を中心に広まった茶の湯。茶会といえば公家や大名が自慢の茶器を披露する美術品観賞の場。天目など豪華な茶碗が珍重された。千利休がわび茶を大成すると一変。新たに注目されたのは素朴な高麗茶碗。15世紀後半から16世紀前半にかけて朝鮮半島で焼かれた日用雑器だったが作為のない枯淡な趣が茶人に愛用された。井戸や三島など多彩な器が日本にもたらされたが、大名や茶人たちは既存のものに飽き足らず、自分好みの茶碗を朝鮮の窯に注文するようになった。その1つが御本。御本とはお手本のことで日本から形や図柄、釉薬などを詳しく記した文書を送り見本として作られた茶碗。製作したのは宗義成。1939年釜山の倭館に開いた窯で作陶を開始。絵御本は高麗茶碗にはなかった松竹梅や山水がほどこされ、風雅な趣は京焼の影響が感じられる。玄悦は津島から招聘した船橋玄悦のもとで作られた茶碗。大胆に削りとられたヘラあとや渦に彫り込まれたこうだいを特徴とする。御本を代表するのが立鶴。下絵を描いたのは徳川家光。小堀遠州が見本を作成したと伝わる。松平治郷が愛用、道具の目録にはその価値300両と記される。1718年朝鮮王朝から提供される陶土の減少により窯が閉鎖。江戸時代後期には新御本と呼ばれる茶碗が登場したがこれも短期間に姿を消した。依頼品は本物と比べつくりが異なるようだ。悪質な偽物か大名品か。

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かずもとや呉服店三井記念美術館三島茶碗 上田暦手五島美術館佐賀錦六田知弘刷毛目茶碗 銘 雪月北村美術館千利休呉器茶碗 銘小倉山大井戸茶碗 銘 佐野井戸大阪城天守閣大阪市立東洋陶磁美術館宗義成小堀遠州島根県立美術館広島市(広島)御所丸茶碗御本塩笥茶碗 銘 有明御本立鶴 銘 住之江御本立鶴茶碗御本立鶴茶碗 銘 池水御本茶碗 銘 まきたつ山 玄悦徳川家光徳川美術館斗々屋茶碗 銘 峯雪早稲田大学有栖川宮織仁親王東京国立博物館東京大学史料編纂所松平不昧公根津美術館油滴天目茶碗湯木美術館熊川茶碗 銘 田子月玄悦茶碗 銘 ねぢぬき粉引酢次茶碗 銘 呉竹絵御本松竹梅図文茶碗絵御本松竹梅図茶碗自元禄十四年至宝永弐年 御誂物控船橋玄悦野村美術館金海茶碗 銘 福寿草雨漏堅手茶碗香雪美術館
40年程前70万円で買った江戸時代の御本立鶴茶碗

依頼品「御本立鶴茶碗」を鑑定。本人評価額は70万円だが結果は350万円。江戸時代後期19世紀につくられたもので、江戸初期の御本立鶴茶碗に忠実に作ってあるが、割高台にL字型の切れ込みを作ってこれは新御本である証明を後世に残している、口造りにやや歪みをもたしてある。松平治郷の書付のある外箱、内箱も有栖川宮織仁親王、外の貼り紙に「九条家伝来」と書いてある。完璧に揃って江戸時代の武家の茶というものを今に伝えているとのこと。

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第5回 武器武具鑑定大会
コーナーオープニング

刀剣や甲冑などは日本を代表する美術品として高く評価され、特に刀は若い女性たちを魅了し一大ブームを巻き起こしている。そこで、第5回 武器武具鑑定大会を開催。ゲストコメンテーターは芸能界屈指の歴女 山崎怜奈さん。

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乃木坂46京都府
とっても元気な93歳!

とっても元気な93歳 星孝一さんのお宝は甲冑一式。昭和30年に父が12万円で購入、12万円は当時の米300俵分。相馬野馬追にこれを着て参加したそうだ。小札にはシカの皮が使用されていてとても丈夫だ。本人評価額は300万円で、鑑定額は300万円だった。澤田さんは「20数年ここで甲冑を鑑定させていただいたがその中で最高の物」などと話した。復古調甲冑と言われるもので南北朝時代と戦国時代の様式を混合してつくられたものでそういうことをしたのは幕末で、実際に使うことのない大名の鎧には復古調をつくることが多かったとのこと。

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74歳 笛吹き名人!

続いては笛吹き名人の長沼二三夫さん(74歳)。長沼さんは梅の木で作った梅笛を演奏した。お宝は「大原真守の脇差」。真守は平安時代末期に活躍した名工、酒吞童子を斬った刀の作者・安綱の子としても知られる。代々、長沼家に伝わる物だったが70年前の大火で少し曲がったという。自分が受け継いだ際、研師に直してもらった。本人評価額70万円。鑑定結果5万円。大原真守の刀ではなく本物なら2000万円以上する。銘が全然違い、焼身となった物には価値がないという。

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39歳 建設会社5代目社長

続いては建設会社5代目社長の大坪達史さん(39)。現在、学校や病院から注文住宅まで幅広く手掛けている。お宝は「大砲」。祖父がどこからか手に入れた物で40年以上会社に飾られている。本人評価額100万円。鑑定結果10万円。本物の大砲ではなく置物で使える構造ではないとのこと。

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77歳 刀が大好き!

続いては刀が大好きな捻原正則さん(77)。刀2振を400万円で購入し鑑定してもらったところいずれも偽物と判明。そこから勉強したという。猛勉強の末、手に入れたのが「長船景光の脇差」。長船景光は鎌倉時代末期に活躍、国宝に指定されている刀も存在する。ネットオークションにて酔った勢いで100万円で落札したという。本人評価額200万円。

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長船景光の脇差

ネットオークションで100万円で落札した鎌倉時代の名刀・長船景光の脇差の結果は『300万円』。「大変品格ある刀。刃文も映りも地金もいい。長船ものに間違いない」と評価された。

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81歳 鉄砲隊の衣装で登場!

手作りの鉄砲隊の衣装で登場した長山さん(81)は40年来の武器武具コレクター。今まで総額で6000万円ほど使ったという。持参したお宝は全長約6cmの鉄砲根付。火縄銃を忠実に再現した根付で、20年前に知り合いの鉄砲コレクターに10万円で譲ってもらったそう。火挟が上がり火蓋が切れて引き金を引くこともできる日本一小さい火縄銃だと長山さんは話した。本人評価額は10万円。結果は『15万円』。紫檀と銀でできていて、砲身は鉄。ひょうたんの象嵌が見どころ。「日本独特の縮みの文化が結集されている」と評価された。

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(開運!なんでも鑑定団)
夫がこっそり絵画を収集!

静岡県浜松市から。次の依頼人は榊原文子さん。玄関だけでも3点の絵が飾られていた。これは夫の趣味だそう。ご主人は40年ほど前から時々絵を買うようになったそう。しかし25年前、ご主人が仕事を早期退職してから毎日ネットオークションをチェックするようになり、置く場所がなくなってきたため、裏の空き家をコレクションルームにしてしまったという。部屋の至る所に絵が置かれている。文子さんが外出中に届くようにしていたそうで、知らない間に増えていたそう。文子さんは「買ってしまったものはしょうがないので、いくらしたのか全然聞いたことがない」という。お宝は文子さんが唯一購入したことを怒った絵だそう。ご主人はここ2~3年、終活のためか絵の購入を止めるようにした。しかし半年ほど前、家の脇の物置小屋に宅配便で絵が届いているのを見つけてしまった。ご主人を問い詰めたところ、「ネットオークションで一目惚れして買ってしまった」とのこと。文子さんが「私にはワンピース1枚も買ってくれないのに」と言うと、「だったらこの絵をあげるから好きにしたらいいよ!」と言われたという。以来作品は林武の油絵。

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林武

力強く、たくましく、燃えたぎるような情念。林武は生涯ひたすら理想の構図を追求した執念の画家。1896年、東京・麹町生まれ。幼い頃から絵が得意で、画家を志すも家が貧しく、牛乳配達など様々な仕事をして金をため、24歳でようやく日本美術学校に入学。しかしわずか1年足らずで退学してしまう。理由は石膏像をデッサン中、突然「世界の全ては”明と暗”、すなわち相反するものが釣り合うことで成り立つ」と悟ったため。これを自ら「つり合いの美」と名付け、作品として表現しようと長い格闘が始まった。26歳の時、愛妻をモデルに描いた「本を持てる婦人像」。素朴にして重厚な画風だが、明暗のコントラストが絶妙で「第9回 二科展」で「二科賞」を受賞。画家として認められた林はさらに構図の研究に心血を注いでいく。モディリアーニのごときフォルムに魅せられ、ピカソのごとくキュビスムを取り入れたり、美しい構図を突き詰めるべくあらゆる画報を試みた。林は一度キャンバスに向かうと寝食を忘れ、取り憑かれたように制作に没頭。9割9分完成していても納得いかず、絵の具をすべて削り取って一から出直すこともしばしばだった。その姿を見た友人の画家・児島善三郎曰く「林武は命がけで絵を描いている。だからあの男の絵にはたとえ失敗作でも絵の奥に何かキラキラしたものがある」とのこと。53歳の時に描いた「梳る女」は構図研究の末に到達した傑作。櫛をもつ左腕とうつむいた顔、そして鋭く曲げた右腕の向きが全て絵の中心に集まっており、色彩においても青・赤・黒が見事に調和。これは緻密な計算によるもので、美しい均衡を保っている。人物画に新境地を開くと、風景画や静物画にも挑戦。青い水面と赤い木立の幹の対比が鮮烈な「十和田湖」、ステンドグラスさながらの太く黒い線で縁取った新巻鮭は、堂々樽存在感に満ちている。晩年魅了されたのが均整美の極地・富士山で、何度も挑戦した。1967年に文化勲章を受章、肝臓癌により他界したのはその8年後のこと。死の直前まで描いていた「薔薇」は絶筆とは思えぬほど鮮やかで力強い。依頼品の油絵は、暗い背景の中に浮かび上がる真っ赤な花瓶に生けられた花。朱色のガーベラは右上に伸び、水色の紫陽花は左横に溢れ、フォルムも色彩も絶妙なバランスを保っている。いかにも構図にこだわった林らしい作風だが、果たして鑑定やいかに。

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夫がお詫びにくれた 林武の油絵

林武の油絵の本人評価額は100万円」、結果は300万円だった。評価は、林武の作品本物。山村氏は「画風から見ると1950年代・60歳の頃に描いた作品。画面右下のサインがある所、黒く区分けされているのはテーブルなんです。テーブルのギリギリ端に大きな花瓶が置かれている。構図を徹底的に突き詰めた林らしい絶妙なバランス感。それから色彩。背景はシックなグレーに対し、花の青・白・朱色・オレンジという鮮やかな色。この極端な対比によって花の生命力がより強調されている。画家の気迫や執念が見ていただけると思う。ぜひ大切になさってください」と評価した。依頼人の文子さんは「自分の部屋に飾ります」と言った。

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(エンディング)
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