- 出演者
- 船木正人 寺門亜衣子 江原啓一郎 黒田菜月 佐々木快
オープニング映像とオープニングの挨拶。
きのう関東南部の平地でも降った雪、東京の都心などでは積雪を観測した。午前0時過ぎの川崎市麻生区では車に多くの雪が降り積もっていた。平地でも強まった雪は一夜明けたけさの時点では雨にかわり、JR八王子駅では小雨の中、デッキで雪かき作業が行われていた。午前3時ごろの山梨県にあるJR中央本線の上野原駅を出発した上り列車が雪の影響で倒れてきたと見られる複数の竹に進路を阻まれ途中で立往生。7時間ほどたったあと駅に引き返してきた。30人ほどの乗客の中に体調不良などを訴えた人はいなかったという。乗客たちはJRが手配した代替バスなどに乗り換えて東京方面へと向かった。一方、高速道路や国道ではきのう夕方から予防的な措置として通行止めが行われたがけさ6時までに東名や新東名、首都高速や東北道などの通行止めはほぼ解消された。
武蔵野市の吉祥寺南病院は入院患者を24時間体制で受け入れる2次救急医療機関として地域医療を担ってきたほか災害時には中等症の患者などを受け入れる災害拠点連携病院にも指定されていた。しかし建設費の高騰で老朽化した病棟の建て替えが難しくなったことなどを理由に去年10月から診療を休止し災害対応への影響などが懸念されることから新たな運営法人の選定が行われていた。そしてきょう武蔵野市などは記者会見し、東京品川区の東京品川病院を運営する東京巨樹の会が運営を引き継ぐことになったことを明らかにした。これまでよりも病床数を増やして急性期診療の体制を拡充する方針で今後、都の認可の手続きや病棟の建て替えなどを進め開設までには少なくとも2年から3年程度かかる見通しだという。
去年1年間の生活保護の申請件数は前の年より0.3%増えて25万件を超えこの12年間で最も多くなった。1人暮らしの高齢者が全体のおよそ半数を占めているが最近は20代の受給が増えていて課題になっている。都内で生活困窮者の支援に取り組むNPO法人では住まいがない人などを対象にホテルの宿泊チケットやモバイルバッテリーを無料で配る支援を続けていて若い世代を中心に助けを求める人が多い。ことし1月までの半年間で見ると40代が最も多く25%、次いで30代が24%、20代が23%だった。支援を受けた人の多くが給料が日払いの単発の仕事をしながらネットカフェを転々とする不安定な生活をしていて、支援を受けた人のうち半数程度がその後、生活保護を申請したという。
受験シーズンを迎えているが高校の進学を目指して県外への引っ越しを決めた家族がいる。なぜ引っ越すことになったのか、そしてその背景は何なのかある家族の高校受験を追った。千葉市に住む16歳の女性はレット症候群という難病で、重度の知的障害と身体障害がある。歩くことはできるが手はうまく使うことができず話すことは困難だという。この日、彼女の家族は十数年暮らしてきた千葉市の自宅から都内に引っ越す準備を進めていた。千葉を離れる理由は彼女の高校受験だ。本人の強い希望で高校への進学を目指し去年、千葉県内の県立高校を2次募集などを含めて3回受験。志願者数が定員を下回る学校もあったがいずれも不合格だった。家族は入学の許可を求めたが認められず重度の障害がある人も広く受け入れている都立高校に出願するため引っ越すことにした。小中学校では通常学級で学び、一緒に授業を受け、運動会などの行事にも参加してきた。学校生活の中で親友もできた。卒業後も交流は続いていて今回の受験に合わせて思い出の写真をつなげた手作りのお守りももらった。こうした経験から家族は今後も同じような環境でという思いを強めてきた。そして家族で住民票も移して迎えた受験当日、かばんには親友からもらったお守りがあった。介助者とともに試験に挑み、10日後に無事合格。ついに高校生になるという希望をかなえることができた。
この障害者の学びの場についてスタジオで解説。誰もが個性を尊重しながら支え合う共生社会の実現のため国は障害のあるなしにかかわらず同じ場で教育を受けるというインクルーシブ教育を進めている。こうした流れもあって義務教育の小中学校では通常学級で学ぶ人たちも増えているがその後、高校へ進学しようとすると受け入れには地域差があり、VTRで紹介した女性の家族のように引っ越しをするという人も出てきているという。東京都教育委員会によると高校受験で定員に達していない場合は志願者をすべて受け入れている。そして各高校や保護者と連携しながら手すりなど必要な設備の設置や介助する職員の配置を行っている。ある高校では授業でも障害に応じて課題の内容を変えているということだ。インクルーシブ教育に詳しい東京大学大学院の小国喜弘教授は「この時代、高校への進学率は高くすでに義務教育に限りなく近くなっている。高校は学ぶだけでなく同世代と関わり合う貴重な場だとして積極的に受け入れるべきだ」と指摘している。一方、知的障害がある人の教育に詳しい筑波大学の米田宏樹教授は「それぞれのニーズに対応する理想のインクルーシブ教育を行うには人的、物的充実が求められるとしていて取り組みを広げるには人員などの確保が不可欠だ」と指摘している。インクルーシブ教育が進められる中で高校で学びたいという障害のある人のニーズは今後も出てくる。そうした思いにどのように応えていけばよいのか取材を続けながら考えていきたい。
明日の関東の天気を伝えた。
大規模な災害時には避難所の開設を担う自治体の職員が被災することも想定される中、長野県松本市では住民が主体となった訓練を通じて地域の防災力を高めようという取り組みが行われた。ことし1月、松本市で行われた研修会に集まったのは県内各地で防災に取り組むリーダーなど。テーマは「避難所の開設について」。地域の中心となる人たちに実践的な知識を深めてもらい災害時に率先して避難所の開設を進めてもらおうと県や信州大学などが開いた。この取り組み、長野市の松代地区などの事例が参考になっている。松代地区では6年前の台風19号で被害を受けて以降、その経験を伝え防災減災を進めていこうという取り組みが行われていておととしからは住民がみずから避難所を開設運営する訓練を続けてきた。訓練ではグループに分かれて避難所をどう開設するか考える。初めに参加者には災害発生直後の対応をまとめたリーフレットが配られた。緊急車両や物資の入り口をどこにするかや、体育館の鍵を誰が持ってくるのかなど避難所開設のポイントを考えてもらう内容になっている。参加者の1人、上田市の福沢かおりさんは防災減災の啓発活動などに取り組む県の自主防災アドバイザーの1人として参加した。話し合いでは避難場所となる体育館のレイアウトをどうするかも議論した。その後、避難者役、運営役に分かれて実際に訓練が始まった。福沢さんたちは受付の設置など避難所の整備を急ぐ。避難者は高齢者や赤ちゃん連れの人など実際に即した設定になっている。体に障害がある人でも安心して過ごしてもらえるよう寝起きする場所にできるだけ近いところにもトイレを設置した。中学生の子どもを持つ福沢さんは女性や親の立場から積極的にアイデアを出し、個室の授乳室や更衣室など女性が安心して利用できるスペースを確保した。また何かあったらすぐ、絶えず回っているので言ってください、など一人一人に丁寧に声をかけ困り事がないか確認していた。そして訓練を終えるとグループごとに意見交換をし課題を共有する。福沢さんは今回の訓練を地域に持ち帰り、さまざまな立場の人が避難しやすい環境を作りたいと考えている。主催した信州大学などはこの試みを県内に広げ避難所の開設運営を担うことができる人を増やして地域全体の防災力を強化したいとしている。長野県ではこうした研修会を今後、各地で開いて地域の防災の中核を担う人材の育成を進めるという。
山林火災が続く岩手県大船渡市を支援しようと4年前に大規模な山火事があった栃木県足利市では市役所や公民館などに募金箱を設置している。岩手県大船渡市では先月26日に発生した山林火災からきょうで1週間となり焼失面積は市の面積の9%に達しているが鎮火のめどは立っていない。こうした中、4年前に鎮火に3週間かかる大規模な山火事が発生した足利市では市役所や市内の公民館など19か所に支援のための募金箱をきのう設置した。4年前、市には全国からおよそ6700万円の寄付が寄せられ消防機材の購入やハイキングコースの復旧などに充てたということで足利市は今回集まった募金を大船渡市の消防活動や被災者の支援などに広く使ってほしいとしている。足利市社会福祉部・川島元貴課長は、恩返しをしたいとの強い思いや市民からも問い合わせがあり寄付を呼びかけることにしたと話した。
国内有数の繁華街、歌舞伎町。トー横と呼ばれるエリアに家や学校に居場所がない少女たちが集まる。中には性被害を受けたり犯罪に巻き込まれたりする子も。そんな夜の街で女性支援のNPOが孤立した若者を救おうと活動を続けている。夜をさまよう女性たちを見守る活動に密着した。
先月末、番組が同行したのはNPOが行っているアウトリーチ活動、歌舞伎町を行き交う女性たちへの声かけ。女性たちに配っているのはカイロ。相談窓口につながるための連絡先も一緒に渡している。藍野美佳さんは週に2日ほど、この活動にボランティアで参加している。夜8時過ぎ、コンビニ前には座り込む若い女性の姿がいた、その後、出会ったのは真冬の夜にはだしでサンダルを履く女性2人組。季節外れの格好で歌舞伎町を歩く女性は帰れる家がない場合があると声をかけるようにしている。しかし声をかけても受け取ってくれるのは半数程度だ。夜9時半、藍野さんが向かったのはコインロッカー。目に留まったのは2人の女性。すかさず声をかけた。過去にも声をかけられたことがあると言いこの日、初めて相談窓口に興味を示してくれた。藍野さんはどうして地道な活動を続けられるのか。この日、話をしていたのは5年前に支援した女性。藍野さんと出会い人生が変わった1人だ。虐待や性被害などによって孤立した女性たちを長年、支えてきた藍野さん。誰かとつながることが自立のきっかけになると信じている。この日、藍野さんが出会ったのは突然、道端に座り込んだ女性。年齢は10代と見られる。歩く様子から近年増えている市販薬の過剰摂取、オーバードーズの可能性があると思い、声をかけた。歌舞伎町の闇は広がっている。夜10時半ごろ向かったのはJR新宿駅東口。NPOのスタッフによると禁止されているはずの性風俗店などへのスカウト行為が横行。その実態を知ってほしいと言い後を追うと、20代前半を語る私服姿の男性がNPOの女性に声をかけた。連絡先を教えてしまった女性からAV出演や風俗店を紹介されたという相談がNPOには寄せられている。1人でも多くの女性を救いたいと歌舞伎町を歩く藍野さん、夜をさまよう少女たちへの声かけは続く。
東京都が去年、およそ900人を対象に行った調査ではライフジャケットを着用している人は小学生以下で20%余り、中学生以上では3%ほどにとどまることが分かった。専門家などで作る都の協議会はきょうの会合でライフジャケットの有効性を伝えることを呼びかけていく必要があるなどとする提言をまとめた。これを踏まえ都は今後、国や関係団体などに対策を要望することにしている。東洋大学福祉社会デザイン学部・仲綾子教授は、適切に着用して事故を減らし水辺での遊びを大事にしてほしいと話した。
能登半島地震をはじめこれまでの大規模災害では避難者が雑魚寝を余儀なくされたりと避難所の環境改善が課題となっている。そこで東京都は首都直下地震などに備えて新たに避難所運営の基準を設けることとしその素案を公表した。居住スペースは1人当たり3.5平方メートルを確保し50人に1基の割合でシャワーなどの入浴設備を用意することなどが盛り込まれている。また都独自の基準として発災直後から水洗トイレが使えるように停電や断水でも使えるものに変えたりするという。
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東京・渋谷のNHK放送センターから中継。大河ドラマ「べらぼう」の第4話で礒田湖龍斎を演じたお笑い芸人の鉄拳が生出演。ノーメークでの出演には「仮の姿」と語った鉄拳は作中で披露した浮世絵について「1か月以上練習して描けるようになった」とコメントした。若手絵師が描いてくれたしゅと犬くんのべらぼう塗り絵を紹介。
明日の関東の天気を伝えた。
エンディングの挨拶。この後はニュース7。大船渡に雨”延焼確認されず”。
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