2023年8月21日放送 3:30 - 4:25 フジテレビ

FNSドキュメンタリー大賞
蔵を継ぐ〜6代目が醸す日本酒の未来〜

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(オープニング)
今回は…

1804年創業の阿部酒造。淡麗辛口を守り続けてきた酒蔵で日本酒の新たな可能性に挑む若者がいる。阿部酒造6代目・阿部裕太さん。目指すは酸味や甘みを生かした日本酒。本来、生まれるはずのない味だった。先代が蔵をたたむことを決意する中、日本酒に可能性を見出した6代目。

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阿部酒造
(FNSドキュメンタリー大賞)
蔵を継ぐ〜6代目が醸す日本酒の未来〜

酒蔵「阿部酒造」の酒造りが始まる。創業1804年の阿部酒造。6代目を務めるのが阿部裕太。秋~夏前にかけて一升瓶で約2万5000本分の日本酒を製造する。この日はコメを蒸し、麹菌を付着させ繁殖・発酵させる作業が行われた。阿部酒造では蔵人それぞれに役割をもたせ作業を行う。阿部さんは最後の工程を担う。東京のIT企業で働いていた阿部さん、戻ってからはIT技術を使った作業の効率化など酒蔵に大きな変化をもたらしている。代替わりしてから目指す味に変化がある。淡麗辛口ではなく酸味や甘みを生かした日本酒を作っている。父は自分の代で蔵をたたむことを決意していた。2020年にはピーク時の4分の1にまで減少している。食の文化の変化などを背景とするアルコール離れを受けたのは阿部酒造だけではない。5代目の庄一さんは継ぐ前、アパレルメーカーで勤務していた。蔵を継いだものの業界の現状を肌で感じ廃業を決意した。

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柏崎市の小学校で行われたのは阿部さんの日本酒の授業。阿部さんが蔵を継いだ理由の1つが「柏崎市の美しい景色を守りたい」という思い。その実現のために農家との連携と取り組む。柏崎市の農家に酒米の生産を頼み田んぼごとの酒米を仕込み各地域の名前を日本酒を展開している。柏崎市への思いを強くする阿部さん。去年は稲の生育状態を心配し見守っていた。耕作放棄地も増えるなか、酒で景色を守る挑戦に農家も期待を寄せている。秋になると一休みとなりメンテナンスを行うなか阿部さんの姿は銀座にあった。酒販店をめぐり酒造り・地域への思いを伝える大切な活動だ。当初は全く違う反応だった。2014年、父の作った淡麗辛口の越乃男山を売るため東京で営業を行うも厳しい言葉を浴びせられた。淡麗辛口では太刀打ちできない築きが挑戦の原点となっている。出荷量が限られる中でも酒販店などから選ばれるのは阿部さんの新たな味を追求する姿勢にあった。日本酒を飲んだ人が評価したのが酸味。誕生した背景にも酒販店めぐりの経験がある。自らの味を探す道のりは平坦なものではなかった。研究を重ね生み出されたのが淡麗辛口とは一線を画す今の阿部酒造の日本酒だった。

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原材料の違いや製造工程の少しの変化で甘口・辛口にも変わる。味を追求する一方で日本酒の消費が低迷する現状に変わりない。この日はコラボ商品の打ち合わせ。阿部さんの姿勢がアパレルメーカーの目に止まりコラボが実現した。今回のコラボでも挑戦は忘れない。今回のコラボでは水のかわりに貴醸酒を入れる。飲み手を増やす阿部さんの取り組みはこれだけではない。作っていたのはクラフトコーラ。行き着いたのは日本酒の技術を使って作るクラフトコーラだった。その目は海外にも向けられている。海外への日本酒の輸出量・金額は右肩上がりで阿部酒造の日本酒も人気。しかし課題となるのが生産体制。設備も人でも足りないなか、飲み手を増やすため奮闘する阿部さん。思いを直接消費者に届けられる日がやってきた。阿部さんの取り組みは全国・海外にも広がっている。酒作りを学び高い評価を受けている。飲み手を増やす取り組みの1つ。既存の蔵を守るため日本酒の製造免許を新規に取得することが規制されていることから独立しても日本酒を作ることができない。その現実に直面しても独立を目指す人を受け入れている阿部酒造。阿部さんは技術を持つ人が増えていくことに意味があると信じている。

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安倍さんの考えに共感する仲間が1人増えた。廃業予定の蔵を継ぎ9年。日本酒の可能性を信じて挑戦を続けてきた阿部さん。4年ぶりのにいがた酒の陣で阿部さんの挑戦に期待するかのように出来た長蛇の列。厳しい現状の日本酒業界で新潟・柏崎から6代目が新たな未来を醸していく。

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