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- 勝村政信 森保一
勝村政信が挨拶。去年6月に移転した日本サッカー協会の新オフィス「JFAハウス」を紹介した。ロビーには日本サッカーの歴史的遺産が飾られていた。今回は、アジア最優秀監督にも選出された日本代表・森保一監督に話を聞く。
オープニング映像。
カタールW杯でドイツとスペインを破った日本代表。森保監督は、W杯という舞台でチャンピオンになった経験のある国と戦い、自分たちの立ち位置や課題がわかる絶好の機会だったと話す。そして、日本代表は技術力や組織力の高さが武器ではあるが、海外の指導者から「日本の良さは1対1の強さと粘り強さ」であることにも気付かされたという。
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- 2022 FIFAワールドカップ
W杯ベスト16での敗退から3週間後、森保監督は日本サッカー史上初となる代表監督続投を決めた。その裏で、森保監督は指導者として渡欧も考えていたと明かす。それでも続投を決断した理由は、未来の日本代表・日本のサッカーの強化や発展のため、自身がサンプルになるためだという。そして、続投後の2023年も日本代表の快進撃は止まらず、9月にはアウェーでドイツから4ゴールを奪って勝利。連勝を重ねるだけでなく、攻撃の破壊力も増している。森保監督は「成功体験でさらに上を目指し成長することができた」と話した。
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サッカー男子日本代表を強くした4つの化に迫る。1つ目は進化。森保監督は海外リーグを日常とする選手の増加を挙げた。海外選手の強さだけでなく、弱さも言えるという。アジアカップメンバー26人のうち21人が海外組。W杯に初出場した時の岡田監督はスタートラインが他国より5mくらい後ろだったと語っている。名波浩さんも同じように感じたので海外移籍したと語っている。それから25年が経ち、現代表の冨安健洋は結局は日常が出ると語った。海外組だけでなく、国内組も頭角を現し、森保監督は既に2~3チーム分の選手層があると嬉しい悲鳴をあげている。選手選考の基準はまず「個のチカラ」が重要だが、「人と繋がる能力」も重視している。海外を経験した選手は同じサッカーでも別競技と語っている。根幹はボールの奪い合いだという。2015~18年に日本代表を率いたハリルホジッチ監督は以前に番組に出演した際にデュエルの重要性を語っていた。デュエルといえば、ブンデスリーガで2季連続のデュエル王を獲得した遠藤航。以前に出演した際に「迷ったら行く。その経験によって少しずつ守備範囲が広がる」と語っている。日本人は自分で判断できない国民性とされ、元代表監督のジーコもミスを恐れてプレーが消極的と指摘していた。岡田監督も監督が言ったことを忠実にやりすぎる。自分の哲学を持っていないとダメと指摘していたが、森保監督は確固たるベースを持った上での柔軟性は弱点ではなく武器だと語った。カタールW杯のドイツ戦では臨機応変に戦える選手と交代したことで逆転勝ちした。
日本代表の強さをさぐる。歴代の日本代表監督からの伝言がある。個の力が課題だという岡田武史さん。イビチャ・オシムさんは、走る量を増やせば勝てるという。スピードが上がれば戦術も上がるという。ハリルホジッチさんは、プレー速度をはやくすることが重要だという。カウンターアタックは効率的だとのこと。ジーコさんは、ユーティリティが大切だという。クリスティアーノ・ロナウドはバロンドールを何度もとっているが、フォワードだからだという。中盤のポジションだったらとれなかっただろう。
森保ジャパンの強さを紐解く4つの化。続いてのテーマは「変化」。監督就任から5年、世界との戦いを経て森保の思考法にはどんな変化が生まれたのか。
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移転したばかりのJFAハウスを訪ねた勝村。貴重な品々が並ぶロビーを抜け、続いて見学したのは会議室エリア。各部屋にはサッカーにちなんだこだわりが。それぞれの部屋を「Pitch」と名付け、番号で振り分けしている。目に飛び込んできたのは巨大なブラインドサッカーの壁紙。会議室ごとに様々な名シーンが飾られている。壁には川淵三郎が日本サッカー発展の願いを込めてしたためた「DREAM」の書が。森保ジャパンの強さを紐解く4つの化。続いてのテーマは変化。監督就任から5年が経ち思考法に変化はあったのか。現役引退後も指導者としてクラブにお世話になるのかなと勝手に思い込んでいたところがあり、自分の振り返りのためにサッカーノートを付けていたという。今も書き込んでいるもののメモしている瞬間は何が起こっているか分からない時があるので良いことではないと。代表監督就任当時に番組出演。その際に聞いたのが監督に必要な能力。キーワードから自分の考えに当てはまるものをBEST5形式で選んでもらった。5位:個性、4位:体力・忍耐、3位:柔軟性、2位:洞察力、1位:決断力。W杯の経験などを経て変化はあったのか。新たに上がったのは想像力。1位の決断力と想像力が同じところにリンクするという。カタールW杯はベスト8以上には行けなかったが試合の中で起こることへの対処は想像力を監督・スタッフ・選手が共有したことでより選手がチカラを発揮できたという。想像力を共有するために森保監督が重視しているのがミーティング。W杯でも試合後ピッチサイドでミーティングを行う様子が話題になった。日本代表の強さの根底には対話による強い信頼関係もあった。続いて聞いたのは戦い方。森保ジャパンの戦い方はシンプル。ボールを奪われたら即時奪回。ボール奪取後は縦の意識でゴールへ。素早い守備からの素早い攻撃が戦い方のベース。今の日本の強みは両ウイング。伊東純也、久保建英、三笘薫と圧倒的な才能たちが攻撃に多彩な選択肢をもたらしている。
新年早々、アジアカップが控えている。就任1年目で臨んだ前回大会は、決勝で涙を飲んだ森保だが、今大会の意気込みは「アジアの国々も力をつけているので難しい試合になる」などと述べた。
日本代表を強くした4つの「化」から「感化」について。森保監督が影響を受けたものは、2023年3月9日にWBCで始球式をやらせてもらい、始球式で使ったボールを栗山監督にサインをしてもらって持っているという。世界チャンピオンになりたいと思っているので、そのボールは大切にしていきたいという。そのボールに、サインと一緒に「夢は正夢」と書いてあるという。2026年の北中米W杯での優勝を目指してレベルアップしていくことで戦いたいという。
4つ目のテーマは「文化」。森保監督が、「日本サッカーがさらに強くなるために必要なこと」をお題に書き初めをした。
森保監督は、「日本サッカーがさらに強くなるために必要なこと」として「自信と勇気」と書き初めした。
「二軒目どうする?~ツマミのハナシ~」の番組宣伝。