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- 清水敬亮 三條雅幸 佐藤公俊 今井翔馬 是永千恵 野口葵衣
6日のニューヨーク株式市場では東京株式市場で日経平均株価の終値が3200円あまりの過去最大の上昇となったことが安心材料となり、「世界的な株安に歯止めがかかるのではないか」という見方が広がった。ダウ平均株価は前日まで投資家がリスクを避けようと、株式を売る動きが加速したことで3営業日連続で値下がりし、この間の下落幅は2100ドルを超えたが、6日はリスクを避ける動きが後退し、一転して値下がりした株式を買い戻す動きが強まり、ダウ平均株価は一時700ドルを超える大幅な値上がりとなった。終値は前日より294ドル39セント高い38997ドル66セント、ナスダック総合指数は1%の上昇となった。市場関係者は「アメリカの景気減速懸念が行き過ぎであったとの見方も出て、投資家の間に広がっていた動揺が落ち着いてきている。東京市場の日経平均株価の記録的な乱高下や低金利の円調達で行われていた取り引きが日銀の利上げや円高進行で継続できなくなり、ニューヨーク市場の株価の不安定な値動きに繋がっている」などと話している。
東京株式市場では日経平均株価が今月1日に975円下落し、続く2日は2216円下落、おととい5日には過去最大の下落幅となる4451円を記録した。昨日は一転して過去最大となる3217円の上昇となり、今月に入り激しい値動きが続いている。こうした中、財務省・金融庁・日銀は昨日、緊急の会合を開き、市場の動向を注視する姿勢を強調した。株価下落の要因としては、歴史的な円安水準から一転、円高が急速に進んだことやアメリカ経済の先行きへの不透明感からリスクを避けようとする動きが急速に拡大したことが挙げられる。一方、大きな値動きが繰り返される要因として、AIによるプログラムが売買の判断をする「アルゴリズム取引」や「高速取引」などで投機筋が大量に取り引きしていると指摘する市場関係者もいるという。こうした中、東京市場では午前9時から取り引きが開始され、株価の乱高下が収まるかが焦点となる。
日経平均株価が5日に急落し、昨日は一転して上昇するなど急激に変動していることを受けて、東京千代田区にある投資スクールを運営する会社では、昨夜、個人投資家対象のオンラインセミナーを開催し、募集人数の約3倍となるおよそ1800人が参加した。参加者からは「心配だ」、「持ってる株を売ってしまった」などの声が寄せられていた。講師を務めた投資ファンドの運営などを行う会社の社長である戸松信博さんは「投資を始めたばかりで今損が出たからといってここでやめるのはもったいない。短期投資なのか、中・長期投資なのか、どういう方針で投資しているのかしっかりと確認してほしい」などと述べ、経済情勢を見極め、落ち着いて投資を判断するよう呼びかけた。
アメリカの与党・民主党はバイデン大統領の選挙戦からの撤退を受けて党代議員による投票をオンラインで行い、ハリス副大統領が党大統領候補に指名されることが確定した。ハリス氏は6日、中西部のミネソタ州の知事であるティム・ワルツ氏を副大統領候補として選んだと自身のSNSで発表した。ワルツ氏は州兵や高校の教師を経てミネソタ州選出の下院議員を6期12年務めた。2019年にミネソタ州知事に就任し現在2期目。ハリス氏としては中西部の州の知事と努める白人男性のワルツ氏を選ぶことで、白人の有権者や農村部などでの支持拡大につなげたい考えとみられている。ハリス氏は日本時間今朝、激戦が見込まれる東部のペンシルベニア州で選挙集会を開いた。
サイバー攻撃を未然に防ぐ能動的サイバー防御を巡り、政府の有識者会議の論点整理がまとまった。ふだんから民間などの通信情報の収集分析を行う必要性などを明記している。政府は安全保障強化の一環として能動的サイバー防御の導入を目指し有識者会議で具体的な在り方の議論を行っていて、きのうの会合で論点整理がまとまった。中ではネットワークの実態を監視しサイバー攻撃を未然に防ぐ観点からふだんから民間などの通信情報の収集分析や利用を行う必要性を明記している。このような公共の福祉のために位置づけられる活動は憲法が保障する通信の秘密であっても合理的な制限を受けるとした考え方も示している。一方メールの中身を逐一見るなど個人間のやり取りの内容まで集めるのは適当ではないと指摘、行政側の対応を監視する独立機関の設置を求めている。このほか電気や鉄道などの重要なインフラの関連事業者が攻撃を受けた場合に国への報告の義務化も盛り込まれた。さらに必要に応じて攻撃元のサーバーに侵入し、無害化などの措置を講じる際は自衛隊や警察などが保有する能力を活用するとともに高度化していく重要性も示している。政府の有識者会議はこの論点整理をもとにさらに議論を深めることにしている。
秋の米国大統領選挙で与党民主党の候補者への指名が確定したハリス副大統領は選挙戦をともに戦う副大統領候補に中西部ミネソタ州のワルツ知事を選んだと発表した。ハリス氏は先ほどから激戦が見込まれる東部ペンシルベニア州で選挙集会を開き、演説を行っている。ハリス副大統領の選挙集会の様子は引き続きNHKのニュースサイトやニュース防災アプリでライブ配信で伝えていて画面QRコードから見られる。
パリオリンピック。男子グレコローマンスタイル60キロ級で文田健一郎選手が金メダル、女子の68キロ級で尾崎野乃香選手が銅メダルを獲得した。東京大会では決勝で敗れた文田は3年前の雪辱を果たし、悲願の金メダルを獲得。グレコローマンスタイルでの日本選手の金メダルはロサンゼルス大会以来40年ぶりの快挙だ。
女子68kg級の尾崎野乃香は準々決勝の残り10秒で逆転負け。銅メダルがかかる3位決定戦に臨んだ。序盤積極的に攻めリードを奪うと攻めの姿勢を続け、初出場で銅メダルを獲得した。
連覇を目指す女子50キロ級の須崎優衣。東京大会後も海外選手には一度も負けていない。その初戦終了間際、逆転を許し1回戦敗退。連覇はなくなり、銅メダルを目指す敗者復活戦に回った。
スケートボードの女子パーク。15歳の開心那選手が2大会連続となる銀メダルを獲得した。スケートボードのパークはすり鉢状のコースを3回滑って最も高い得点で順位を競う。開は予選をトップで通過し、メダルを狙う1回目、オリジナリティあふれる技を次々決め、ただ1人90点台をマークしトップに立つ。しかし、オーストラリアの14歳アリサトルーや、英国のスカイブラウンがともに3回目で開を上回った。3位から逆転を狙った最後のランで、開は得点を伸ばしたが惜しくもトップには届かず銀メダルとなった。一方、東京大会の金メダリスト四十住さくら選手は予選敗退。そして初出場の草木ひなの選手は8位だった。
アーティスティックスイミング。チームの最初の演技、テクニカルルーティンでは3位につけていた日本。2つ目の演技、フリールーティンに挑んだ。日本は”チェス”をテーマに選んだ。息の合った演技をやり切った日本。しかしリフト技などでの減点が響いて6番目の得点で4位に後退。明日、最後のアクロバティックルーティーンに望みをつなぐ。一方東京大会銀メダルの中国は2位の米国を大きく引き離して1位をキープした。
女子高飛び込みの決勝に荒井祭里が出場。高さ10mの台から水しぶきの少ない安定した演技を見せたが、5回目の入水でミスが出て9位となった。予選落ちだった東京大会からはたしかな成長を示した。
卓球団体男子は台湾と対戦した。第1試合のダブルスに勝利し、第2試合は張本智和が5連続ポイントをとられるなどで押し切られ落とす。第3試合で戸上隼輔が次に繋ぎ第4試合は張本が制しし3−1で準決勝進出を決めた。
卓球女子団体は早田ひな、張本美和、平野美宇が出場。タイとの第1試合はシングルス銅メダルの早田と平野が制す。第2試合は張本が勝利、第3試合は平野が勝利し3-0で準決勝進出となった。
女子ボルダー&リードの準決勝東京大会銀メダリストの野中生萌が出場、前半7位につけた。初出場の森秋彩は最初の課題で失敗したが次の課題で持ち直し完登、11位でスタートした。
フランス革命の舞台となったコンコルド広場ではスケートボードが行われ、1900年の万国博覧会で建てられたグランパレではフェンシングが行われるなどパリ五輪では会場の95%が既存か仮設の施設が利用されている。馬術はベルサイユ宮殿の敷地内で行われた。17世紀には2000頭超の馬が宮殿の厩舎で飼育されこの地で訓練を重ねた騎馬隊の伝統がフランス馬術の原点となっている。近くには今でも多くの乗馬クラブが存在している。馬術・フランス代表・コランタン・ポティエ選手は「歴史のつまったベルサイユで競技できることが大きな力になる」などと期待を話し「すべての会場が魔法のように素晴らしい。このオリンピックはフランスやスポーツにとって重要なレガシーになる」と話した。ベルサイユ宮殿やグランパレでは大会に合わせ整備が行われ貴重な文化財を次世代に繋ぐきっかけにもなっているということ。
大会13日目 見どころを紹介。金メダルが期待される陸上・女子やり投げ・北口榛花選手が予選に臨む、レスリング女子は公式戦133連勝藤波朱理選手が出場。ゴルフ女子・笹生優花選手と国内ツアー2年連続年間女王の山下美夢有選手が出場する。
今年で106回目となる夏の全国高校野球は今月1日に100周年を迎えた甲子園球場で行われ49の代表校が出場する。うち春の選抜で優勝した高崎健康福祉大学高崎高校は史上8校目の春夏連覇を目指す。今年は新たな暑さ対策として開幕から3日間にわたり気温が上がる時間帯を避け、試合を午前と夕方に分ける「2部制」が導入される。大会はきょう開幕し17日間の日程で行われる。