2024年10月24日放送 7:00 - 7:25 NHK総合

NHKニュース おはよう日本
衆院選終盤 最新の動き

出演者
首藤奈知子 三條雅幸 今井翔馬 神子田章博 是永千恵 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像とあいさつ。

(ニュース)
衆院選 農林水産業で論戦

今月27日の投票日まで残り3日となった。選挙戦では食料の安定供給や農家への支援など、農林水産業のあり方をめぐり各党の論戦が展開されている。自民党は食料安全保障強化に向けて特に輸入依存度の高い食料などの国内生産力の拡大を推進するとしている。また収益力を向上させて農業の所得増大を目指すとともに農林水産物などの輸出額目標5兆円の達成に向けて海外展開を支援するとしている。さらにスマート農業の実用化を推進するとしている。立憲民主党は食料安全保障の確保や農地の維持管理を見据えた新たな直接支払制度の構築などを通じて、食料自給率50%を目指すとしている。また都市部のサラリーマンが農業に転職しやすい仕組みを作るなど中山間地域を含む地域コミュニティーの再生や活性化を支援するとしている。

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立憲民主党自由民主党衆議院議員総選挙

日本維新の会は農業を成長産業にするため、国内需要に合わせた縮小産業から拡大生産へと転換し稼げる農業を目指すとしている。同時に多様な人たちの農業参加を支援することで担い手不足を解消し地域主体の農政を実現するとしている。公明党は自給率の低い麦や大豆などの国内生産を拡大し安定的な輸入の確保を進め食料安全保障を確立するとしている。共産党は地域経済を再生するため食料自給率を50%に早期に回復させたうえで60%を目指すとしている。

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公明党日本共産党日本維新の会

国民民主党は主要な農産物ごとに時給率の目標を定める基本計画を策定して食料自給率50%を実現するとともに、兼業農家を多様な農業人材と位置付け地域の実態を踏まえ国として支援するとしている。れいわ新選組は農業関係予算を4兆円に増やし農業水産業の所得補償や職業として農業を選んだ人への支援を充実させるとしている。社民党は食料自給率50%を即時に達成させ、農家の後継者育成や農業への若年層の参入を支援するとしている。参政党は一次産業の予算を3倍に増やして食料自給率を倍増させるとしている。

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れいわ新選組参政党国民民主党社会民主党
子ども子連れでも大丈夫

投票所に連れていくことができる子どもの年齢は、2016年に法律が改正されて、幼児から18歳未満に拡大された。投票率の低下傾向が課題となる中、子どものうちから選挙や投票所を身近に感じてもらおうというねらい。公益財団法人の明るい選挙推進協会や総務省が行った調査では、子どものころに親の投票について行った経験がある人は、ない人に比べて、みずからも投票に行く割合が高いという結果が出ている。総務省や各自治体は、子連れで投票できることをホームページなどでPRしているが、注意点もある。子どもが投票用紙に投票先を書くことや投票箱に票を入れることは、法律で禁止されている。また、大声で騒いだり、ほかの人の投票用紙をのぞき見たりするなど投票所の秩序を乱すような行為があれば、退出させられる可能性がある。NHKの特設サイト「衆議院選挙2024」の紹介。

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明るい選挙推進協会総務省衆議院選挙2024 特設サイト
米 ボーイング 長引くストライキ

米国の航空機メーカー・ボーイングは、労働組合との賃上げ交渉が難航し、先月中旬から組合によるストライキが続いている。ストライキは組合員3万3000人が対象となっていて、会社側が当初提示した賃上げの幅などについて、さらなる改善を求めてきた。組合員の中には、アルバイトで収入を補っている人も。ボーイングに部品を供給する企業には、大きな影響が出ている。ボーイングとの取り引きが全体のおよそ95%を占める航空部品メーカーは、売り上げが大きく減少。ストライキが続いた場合には、従業員の削減などを検討せざるを得ないという。日本企業への影響も懸念される。ボーイングによると現在、日本のパートナー企業の数は150社に上り、米国を除くと日本が部品などの調達で最大の供給国になっている。日本企業が生産の21%を担っている大型の777型機や小型の737MAXでは、生産スケジュールに影響が出ている。専門家は、ストライキが長期化すれば、影響がさらに広がるおそれがあると指摘する。ボーイング社は条件を見直し、賃上げの幅を4年間で35%に引き上げることなどを新たに提案。その賛否について、組合員を対象にした投票の結果が日本時間のきょう午前にも明らかになる見通し。

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737MAX777X型機ボーイングワシントン州(アメリカ)
おはBiz
違反企業に課徴金科す案 検討

2026年度から本格的な運用が始まる、二酸化炭素の排出量取引について。政府は、企業ごとに排出枠を割り当てたうえで、制度に違反した企業には課徴金を科す方向で検討を進めていて、年内にも制度を具体化させる方針。企業などが二酸化炭素の排出量の削減分を売買する排出量取引は、昨年度から企業が自主的に参加する形で、試験的な運用が始まっている。政府は2026年度からの本格的な運用を目指し、専門家による会議で具体的な制度の検討を進めている。政府は排出量の多い大企業について、制度への参加を義務化する方針だが、これまでの議論では、参加企業ごとに第三者機関の認証を受けた「排出枠」を割り当てたうえで、排出枠を超えたのにほかの企業から購入しないなど制度に違反した場合には、課徴金を科す方向で検討を進めている。

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二酸化炭素
電力需要伸びる中 電源確保が課題

国のエネルギー基本計画の改定に向けた審議会に、IEA(国際エネルギー機関)のラウラコッツィ局長が出席し、2035年までの世界の電力需要の伸び率はデジタル化の進展や電気自動車の普及で、ガソリンなどほかのエネルギーの6倍以上に上るという見通しを示したうえで、電源をどう確保していくかが大きな課題になると指摘した。新しいエネルギー基本計画では、2040年度の再生可能エネルギーや原子力などの電源構成をどう示すかが焦点になっていて、審議会は年内に計画の骨子案を固める見通し。

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ラウラ・コッツィ国際エネルギー機関
次世代有機EL 工場建設 白紙に

液晶パネルメーカーのジャパンディスプレイは、中国の地方都市との間で協議を進めていた次世代有機ELの工場建設について、いったん白紙にすることを明らかにした。理由についてジャパンディスプレイは「秘密保持契約があるため答えられない」としている。会社は、中国での工場建設は引き続き検討するとしている。

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ジャパンディスプレイ
G20 財務相・中央銀行総裁会議

G20=主要20か国の財務相中央銀行総裁会議。欧米などが物価の抑制から利下げによる景気の下支えに軸を移す中、世界経済をどのようにソフトランディング、軟着陸に導くかを主要なテーマに議論が行われる見通し。

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Group of Twenty財務大臣・中央銀行総裁会議
(特集)
諏訪理さん・米田あゆさん 正式決定

去年、日本の新たな宇宙飛行士の候補者に選ばれた諏訪理さんと米田あゆさん。1年半にわたる基礎訓練を経て正式に宇宙飛行士に認定され、きのう都内で記者会見に出席した。宇宙飛行士になる前は、世界銀行で防災支援を担当していた諏訪さん、外科医として患者と向き合ってきた米田さん。2人は、月面探査の国際プロジェクト・アルテミス計画で、日本人として初めて月に降り立つ可能性がある。

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宇宙飛行士 訓練に密着 求められるリーダーシップ

1年半にわたる基礎訓練を経て、正式に宇宙飛行士に認定された諏訪理さんと米田あゆさん。2人はこれまで、小型飛行機の操縦や無重力に近い環境で体をコントロールする訓練など、さまざまな基礎訓練を積み重ねてきた。中でも、宇宙飛行士に欠かせないのがリーダーシップ。NHKがその訓練に密着した。ことし7月、陸上自衛隊の協力のもと行われた訓練。地図とコンパスだけを頼りに、制限時間内に複数のチェックポイントをメンバー全員で目指す。訓練の目的は、リーダーシップを養うこと。諏訪さんと米田さんはそれぞれ、JAXAの職員や民間企業の社員などで作る分隊の隊長を務める。医師としての経験から、常にメンバーの体調を気遣い意見を聞きながら進んでいく米田さん。順調に見えたが、みずからの判断に自信が持てない場面が続いた。指導のために同行していた自衛隊の担当者から指摘を受ける。

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宇宙航空研究開発機構米田あゆ諏訪理陸上自衛隊

一方の諏訪さん。メンバーと話し合いながら、“和”を大切にしようと序盤を進めていた。しかし、訓練が進むにつれて、その表情が険しくなっていく。多くの判断を求められる中、メンバーの意思を統一できていないと感じ始めていた。あえてメンバーへの相談は最小限にして、素早く決断していった諏訪さん。黙々と先頭に立って引っ張っていくことにした。しかし、このやり方がメンバーへの負担に気付けない事態を招いていた。諏訪さんのペースに食らいついていたJAXA職員のメンバーが足を痛めてしまった。メンバーは、離脱することを強く希望。諏訪さんは、離脱させることを決断。このとき“諦めずに進もう”と声をかけることはなかった。同じく夜間の行動中、米田さんたちにも疲れが見え始めていた。深夜になっても笑顔を絶やさず、メンバーに接していた米田さん。リーダーとして真の優しさとは何か、問われることになる場面があった。重要なミーティングの最中、1人が疲れて横になりながら話を聞いているのに気が付いた。ここで休ませることを優先してしまい、注意しなかった。

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宇宙航空研究開発機構米田あゆ諏訪理

後日行われた訓練の振り返り。米田さんは、このときの対応について自衛隊の担当者から指摘を受けた。一方、諏訪さんが脱落者を出したことについて、陸上自衛隊の担当者は「私がもし諏訪さんだった場合は、どうにかして全員を連れて行く方策を考えていきたい、より考えを深めていただけたら」と述べた。課題を厳しく指摘された2人。宇宙飛行士のリーダーシップとはどうあるべきか、認識を新たにしていた。月面探査計画では、2026年9月以降の有人での着陸を継続的に行うことを目指していて、諏訪さんと米田さんの今後の活躍が期待される。

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(スポーツニュース)
山本由伸投手 第2戦に先発へ

日本時間の26日から始まる大リーグのワールドシリーズ。大谷翔平選手などが所属するドジャースは、第2戦に山本由伸投手が先発することを発表。日本選手で3人目となるワールドシリーズでの先発を託された山本投手。リーグ優勝決定シリーズでは、第5戦に先発し、5回途中2失点と勝利に貢献。大リーグ1年目でつかんだ大舞台でのピッチングに注目。第1戦の先発は、ドジャースがジャックフレアティ投手、ヤンキースはゲリットコール投手と発表されている。ヤンキースは、今シーズン、ホームラン58本、144打点で、アメリカンリーグの2冠に輝いたアーロンジャッジ選手が会見に臨み、「打率もパワーもスピードもある。そのうえで50盗塁もした。球界を代表する最高の選手。対戦を心待ちにしている」と述べ、ナショナルリーグ2冠の大谷選手を絶賛した。

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(経済情報)
為替と株の値動き

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