- 出演者
- 大泉洋 薬師丸ひろ子
今回のアーティストは薬師丸ひろ子。大泉洋が俳優と歌手を両立させる心得を尋ねる。
昨年の紅白歌合戦に大泉洋、薬師丸ひろ子は出演した。審査員を務めたこともある薬師丸は「自分が一番いい歌を歌うんだという気迫と熱、それが素晴らしくて。その舞台に立つというのはやっぱりプレッシャーがあります」と語った。大泉はパフォーマンスを終えた後、まともに立っていられず、セットを切り替えるスタッフにどくよう急かされたという。
薬師丸は相米慎二監督から「主演映画なんだからお前が歌え」と言われ、歌手デビューをスタートさせたという。2013年からコンサートを再開し、23年の「薬師丸ひろ子 Concert Tour 2023 ~愛しい人~」は全国16都市で公演した。最終公演の舞台は札幌で、その翌月に大泉洋は同じ会場でライブを開催していた。大泉は体力、気力はあったが2日連続だと喉が心配ということで打ち上げの参加を見送っていて、「なんて魅力のない仕事なんだろうと思った」と振り返った。薬師丸にとって打ち上げよりも観客が喜ぶ姿の方がご馳走だといい、ステージに立つのを阻む障害は怖いという。
東京フィルハーモニー交響楽団とのコラボで、薬師丸ひろ子は「探偵物語」を披露した。
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- 探偵物語東京フィルハーモニー交響楽団
薬師丸は「みなさんの思い出の歌になっていたりする。その思い出の1ページを開いてもらうためにその歌を歌っている。ただ、オーケストラの皆さんとご一緒すると、別の主人公になるような錯覚がある」と語った。薬師丸の名曲は時代を代表するソングライターが作り上げ、俳優としては日本を代表する巨匠が手掛けた作品に多く出演している。
時代を代表するアーティストたちが生み出した楽曲のデモテープを聴いた時、薬師丸は「その方が歌うのがベストで、どう立ち向かっていけばいいのか」と考えるという。また、俳優としては「演技を超えたところのもっと厳しい世界に追い込まれた気がする」といい、澤井信一郎監督のもとでは涙が枯れ果てても、「もっと」と要求されていた。「探偵物語」のレコーディングでは作曲した大瀧詠一、松本隆が忍耐強く付き合ってくれたという。薬師丸は「映画監督は芝居ができないとずっと同じ芝居リハーサル。本番回してくれない。先輩方はそれに付き合ってくれる」と振り返った。
薬師丸にとって演技は生活の一部で、身に染み付いているが、歌手となると終わるまで走り続けなければいけないハードなところがあるという。朝ドラの「あまちゃん」、「エール」では劇中歌を担当しているが、薬師丸は歌うことで作品をぶち壊しかねないこともあると、プロデューサーや監督らと念入りに協議を重ねるという。また、歌手と俳優という二刀流で活躍する薬師丸は大谷翔平の大ファンで、「同じ日本人であることが嬉しい」と語った。
薬師丸ひろ子が「Woman ”Wの悲劇”より」を披露した。
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- Woman“Wの悲劇”より
薬師丸はファンが納得してくれる歌声をいつまで維持できるのか気になっていた。また、「声の出し方を工夫すると、セリフも途切れないし、ナレーションも息が長く続く」と話す。最新アルバム「Tree」には気鋭のアーティストたちが楽曲提供していて、「きみとわたしのうた」では世界的なボーイソプラノユニットのLIBERAとコラボレーション。堀込高樹が手掛けた「素敵をあつめて」のレコーディングはかつてないほど難しかったというが、体に馴染んだ今は一番得意な曲といっても過言ではなく、魔法がかかったみたいだという。今回、NHK東京児童合唱団とコラボしている。
東京フィルハーモニー交響楽団、NHK東京児童合唱団とのコラボで、薬師丸ひろ子が「きみとわたしのうた」を披露した。
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