現在、遥か遠くの小惑星を目指して飛行を続けている「はやぶさ2」。JAXAはその道中で地球に衝突しそうな小惑星に探査機をぶつけて軌道を変える「プラネタリー・ディフェンス」につながる実験を予定している。実験場所は2026年7月に経由する予定の直径約700メートルの小惑星で、10キロメートル以内まで近づく計画。正確な軌道で小惑星のギリギリまで近づく技術を実証することで、地球防衛技術の獲得につなげる。この技術をめぐってはNASAが去年9月に無人探査機「DART」を小惑星にぶつけ軌道を変える実験に成功している。