靴のリサイクルについて。靴は衣類に比べてリサイクルが難しいとされているが、メーカーの間で再利用に向けた技術開発が進んでいる。スポーツ用品メーカー「アシックス」が先月発売したランニングシューズを紹介。素材の数を減らしたり、熱を加えると剥がれやすい接着剤を使ったりすることで、靴の上部の87%余りを原料として再利用できるほか、中底や靴底は細かく砕いて、運動用のマットなどの素材になる予定だという。会社によると、靴は世界で1年間に生産される量の95%以上が、焼却や埋め立てによって処分されるという調査結果もある。ほかにも、スイスのスポーツ用品メーカー「On」は、半年ごとに靴を交換するサブスクリプションサービスで、回収した製品のおよそ9割を再利用する仕組みを導入しているほか、米国の「ナイキ」が接着剤を使わない運動靴を販売するなど、リサイクルの促進に向けた技術開発が進んでいる。