Onのシューズは、1.5kmの樹脂を使用していて、接着剤やパーツが少ないため、環境負荷も低い。アッパー部分は、約3分で完成する。2016年のリオデジャネイロ五輪で、ナイキのシューズが流行し、競技用シューズはナイキ1強時代に。2021年の箱根駅伝では、アシックスを履く選手がゼロになった。アシックスは巻き返しを図り、Cプロジェクトを始動。アスリートの声を聞き、長距離選手のストライド走法とピッチ走法の違いに着目した。開発されたのが、METASPEED。世界陸上では、男子マラソンの上位20人中12人がMETASPEEDを着用し、女子マラソンでは、小林香菜など全選手の約3割が着用している。木村は、選手に寄り添ってくれる形は、日本企業ならではだと感じるなどとし、自身のシューズは、足の幅を細く計測し、走りの特性に合わせて作ってもらっていたなどと話した。