南アフリカで長年続いたアパルトヘイト(人種隔離政策)を終焉させ、全ての人種が参加する選挙で誕生したのがネルソンマンデラ大統領。人種の壁を取り除き国民から建国の父として慕われた。マンデラ氏が率いたのがANC(アフリカ民族会議)。国民の絶対的な支持のもと30年間政権を維持してきたが、埋まらない格差や世界最悪レベルの失業率。ANCは今、支持を失い始めている。更に拍車をかけたのが電力危機の背景にもあるとされる国営電力会社との癒着。2019年から3年間、国営電力会社エスコムのCEOを務めたアンドレデレイタ氏は発電所の修復や電力需要を補うための新規開発に充てられるはずだった膨大な資金がANCの関係者に流れていたと告発した。