100年以上前の文具から最新文具まで数万点の文具マニアである文具ライターの高畑正幸さんが文具の歴史について解説。戦後から50年代はほとんどセルロイドと、それから木とか布とかで作られている文房具しかほぼなかった。東京タワーが完成した1958年、今でも愛されている鉛筆が発売される。それが三菱鉛筆のUNI。ただ一つのを意味するユニークから名付けられていて、当時は鉛筆1本5円から20円だったが、ユニは1本50円という高価格で販売。高級鉛筆にもかかわらず、品質のよさなどから大ヒット商品になった。ちなみに、ユニの芯の硬さは、最も硬い9Hから最も軟らかい6Bまで。Hはハード、Bはブラックの頭文字を使っているだが、実は、HとBの間にHBという真ん中があるだが、これよりもHにちょっと寄っているのをFという。
1960年代の文具はテレビとプラスチックの時代。50年代に入ってきたプラスチックが普及していって、プラスチック製品が増えてくるっていうのと、テレビで放送されるものというのがすごく影響力が強い時代。1965年、日本で最初の本格的なカラーテレビアニメ、ジャングル大帝を皮切りに、鉄腕アトムなど、子どもに人気のアニメキャラクターをプリントした文具が発売された。さらに、テレビCMから大ヒットした文具も登場。「アーム筆入」は像が踏んでも壊れないというCMで話題となった。放送開始から5年後の1972年には、年間500万個、金額にしておよそ15億円を売り上げた。
1970年代に発売された「ジャポニカ学習帳」が発売。百科事典を持っていることがステータスであった当時、百科事典の写真や世界中のさまざまな情報を表紙や表紙の裏側に採用。ほかの学習帳にはない特徴を持ったノートとして、発売から55年たった今、累計販売数はなんと14億冊を突破している。また近未来を感じられるロケットえんぴつが大ブームに。先頭の芯を取り出して、後ろから差し込むと、新しい芯が押し出される仕組み。もともとは台湾で生まれたノンシャープニングペンシル。日本のさまざまな企業が輸入し、次第にロケットえんぴつという名で親しまれるようになったそう。さらに70年代には「スパイ手帳」という秘密の文具が大人気。スパイ大作戦や007シリーズなど、スパイに憧れる男の子たちがこぞって持っていた。手帳の中には、変相術や水に溶けるメモなどが入っていたという。70年代後半には20円程度のカプセルトイで手に入ったスーパーカー消しゴムを使って相手の消しゴムを落とす遊びをしていた。
バブル経済が到来した1980年代。筆箱の頂点、ハイテク筆箱が登場。80年代後半には、缶ペンケースも遊び心あふれるものに進化。当時の女子中学生が持っていたのは「スポーツキッズ」という筆箱だった。大人にも子どもにも大人気となる「ドクターグリップ」が91年に誕生。腱鞘炎を治療していた病院のお医者さんが、これはボールペンが悪いんじゃないのかということで、太い軸のボールペンを持たせたら、疲労が軽減するよという提案をされ、それが実際に商品化されるようになって、ドクターグリップという名前で登場する。翌年シャープペンシルも発売。太くて持ちやすくて、しかもノックをしなくて芯が出せるということで、非常に機能的なシャープペンシルとして、中高生の中では絶大な人気を誇るようになる。96年には、黒い紙にも書けるペン、ハイブリッドミルキーが登場。同じ年、平成の男子小学生は「バトルえんぴつ」と呼ばれる鉛筆が流行。六角形の鉛筆それぞれの面に与えるダメージが書いてあり、交代で手持ちの鉛筆を転がし、自分のポイントを守りきる勝負。発売から7年でおよそ6188万本を売り上げ、爆発的な人気を誇った。
2007年には、これまでの常識を覆した、消せるボールペン「フリクション」が発売。摩擦に由来する名前のとおり、書いた文字を専用のラバーでこすると消えるという画期的なアイテム。発売開始前に行われた3日間のテスト販売では、初日だけで2500本、3日間で合計8900本近く売れた。およそ5年前には、シリーズ累計販売本数30億本を突破している。
1960年代の文具はテレビとプラスチックの時代。50年代に入ってきたプラスチックが普及していって、プラスチック製品が増えてくるっていうのと、テレビで放送されるものというのがすごく影響力が強い時代。1965年、日本で最初の本格的なカラーテレビアニメ、ジャングル大帝を皮切りに、鉄腕アトムなど、子どもに人気のアニメキャラクターをプリントした文具が発売された。さらに、テレビCMから大ヒットした文具も登場。「アーム筆入」は像が踏んでも壊れないというCMで話題となった。放送開始から5年後の1972年には、年間500万個、金額にしておよそ15億円を売り上げた。
1970年代に発売された「ジャポニカ学習帳」が発売。百科事典を持っていることがステータスであった当時、百科事典の写真や世界中のさまざまな情報を表紙や表紙の裏側に採用。ほかの学習帳にはない特徴を持ったノートとして、発売から55年たった今、累計販売数はなんと14億冊を突破している。また近未来を感じられるロケットえんぴつが大ブームに。先頭の芯を取り出して、後ろから差し込むと、新しい芯が押し出される仕組み。もともとは台湾で生まれたノンシャープニングペンシル。日本のさまざまな企業が輸入し、次第にロケットえんぴつという名で親しまれるようになったそう。さらに70年代には「スパイ手帳」という秘密の文具が大人気。スパイ大作戦や007シリーズなど、スパイに憧れる男の子たちがこぞって持っていた。手帳の中には、変相術や水に溶けるメモなどが入っていたという。70年代後半には20円程度のカプセルトイで手に入ったスーパーカー消しゴムを使って相手の消しゴムを落とす遊びをしていた。
バブル経済が到来した1980年代。筆箱の頂点、ハイテク筆箱が登場。80年代後半には、缶ペンケースも遊び心あふれるものに進化。当時の女子中学生が持っていたのは「スポーツキッズ」という筆箱だった。大人にも子どもにも大人気となる「ドクターグリップ」が91年に誕生。腱鞘炎を治療していた病院のお医者さんが、これはボールペンが悪いんじゃないのかということで、太い軸のボールペンを持たせたら、疲労が軽減するよという提案をされ、それが実際に商品化されるようになって、ドクターグリップという名前で登場する。翌年シャープペンシルも発売。太くて持ちやすくて、しかもノックをしなくて芯が出せるということで、非常に機能的なシャープペンシルとして、中高生の中では絶大な人気を誇るようになる。96年には、黒い紙にも書けるペン、ハイブリッドミルキーが登場。同じ年、平成の男子小学生は「バトルえんぴつ」と呼ばれる鉛筆が流行。六角形の鉛筆それぞれの面に与えるダメージが書いてあり、交代で手持ちの鉛筆を転がし、自分のポイントを守りきる勝負。発売から7年でおよそ6188万本を売り上げ、爆発的な人気を誇った。
2007年には、これまでの常識を覆した、消せるボールペン「フリクション」が発売。摩擦に由来する名前のとおり、書いた文字を専用のラバーでこすると消えるという画期的なアイテム。発売開始前に行われた3日間のテスト販売では、初日だけで2500本、3日間で合計8900本近く売れた。およそ5年前には、シリーズ累計販売本数30億本を突破している。
