イランで大統領選挙が行われ、欧米と対話路線の改革派ペゼシュキアン候補と欧米と対決姿勢の保守派のジャリリ候補の決選投票が行われた。専門家は誰が大統領になるかでイランの対外政策に変化があり、2013年にはロウハニ大統領が民衆の圧倒的な指示を受けて当選して2015年にイランが核開発を大幅に制限する代わりに主要国がイランへの制裁を解除するイラン核合意が行わており、今回の1回目の投票では番狂わせが起こる可能性が出てきたためなお注目されている等と話した。2021年の大統領選挙では改革派や穏健派の人物は護憲評議会による事前審査で立候補視覚が認められず、反米のハメネイ師の意中の候補のライシ師が当選をしていた。今回の第1回目の投票では80人が立候補申請をして候補者として認められたのは6人、内5人が保守強硬派であるが改革派ペゼシュキアン候補が第1位となった。ハメネイ師は国民の投票率を促すためにあえて改革派の候補を1人加えたものと考えられている。ペゼシュキアン候補は厳しい規制・国際的孤立・経済低迷に不満を持つ有権者の受け皿になったとみられている。保守派のジャリリ候補は欧米諸国に非妥協的な姿勢で核合意を強く批判していることからイラン核合意に反対で自力で経済を発展させる抵抗経済を目指すべきだと主張している。