アメリカ・トランプ政権がメキシコとカナダに対し25%の関税と、中国に対し20%の追加関税を発動したことを受け、3カ国が報復を発表した。カナダ・トルドー首相は記者会見を開き、「アメリカはカナダに対する貿易戦争を始めた」と述べ、報復措置として「300億カナダドル(約3兆円)相当の、アメリカからの輸入品に対し、25%の関税を即時発動する」と発表。さらに「21日以内に25%の関税対象を計1550億カナダドル(約16兆円)相当のアメリカからの輸入品に拡大する」と表明。これに対しアメリカ・トランプ大統領は自身のSNSで「アメリカはカナダが発動する報復関税に対し、直ちに同じだけ関税を引き上げる」と反発。メキシコ・シェインバウム大統領は記者会見で「(アメリカから課された)関税は正当化できるものではない」と非難したうえで、「9日に関税などの報復措置を発表する」と宣言した。中国政府は報復措置として、10日からアメリカ産鶏肉やトウモロコシなど740品目に最大15%の追加関税を課すと発表した。