三井精機工業の年商は241億円、従業員数は720人。北アメリカ、上海、タイに事業を展開している。加工から組立、測定まで本社工場で一貫生産している。三井精機のマザーマシンは1000分の1mmの精度で複雑な形のものを作る。そのため、マザーマシン自体を高い精度で作る必要がある。工場の基礎と地盤の間に1700本の杭が打ち込まれていて、機械に振動が伝わらない構造になっている。室温は24時間、20℃に保つ独自の空調システムもある。長さ1mの鉄は室温が1℃上がると1000分の12mm伸びる。温度を管理した環境の中で精度を繰り返し測定して調整を重ねることで、高い精度のものを生み出している。