山梨の山間部で妻・香代子さんと暮らす良樹さんを取材。敷地は800坪で、ほとんどが畑。ニンニクやタマネギ、空豆などの野菜から米まで作っている。年間50種類の野菜や果物を栽培している。良樹さんは67歳でYouTuberになり、自給自足の生活を撮影している。収入は7000~8000円ほど。タカがカラスを襲っているところを撮影した映像は61万回再生された。スタッフは昼食に香代子さんが作った手作りベーコンと自家製野菜のパスタを振る舞ってもらった。昼食後、良樹さんは釜戸を自作した。島根で貧しい幼少期を過ごした良樹さんは、お金をかけず自分で作れるものは作れる考えが今にも続いていた。良樹さんは東京理科大学二部に合格して上京し、学費を稼ぎながら勉強していた。東京の生活に馴染めなかった良樹さんは、22歳で大学を中退。アルバイトでお金を貯めては地方を転々と旅した。旅先で知り合った人から、山梨で小屋を手作りしているが一緒にやらないかと誘われ了承した。そこはバンバレー呼ばれる場所で、田舎暮らしに興味がある人が集まり電気ガス無しで生活を送っていた。そこで出会ったのが妻・香代子さんだった。香代子さんは東京でデザイナーのアシスタントをしていた。香代子さんと結婚した良樹さんは、職業訓練校で学び木工職人になった。子どもが4歳になる頃、すべて手放してヨーロッパに旅立った。10か国を巡って日本に帰国した。バンバレーで世話になった人に今住む場所を紹介してもらい、プレハブ小屋を建てた。隣には香代子さんを心配して追っかけ移住した両親の家がある。香代子さんはブルーベリーなどの果実でジャムを作り、生活費の足しにしている。