アメリカ株は主要な経済指標や決算などを前に動きはまちまちだったが、今朝の日経平均は400円近い下落で始まった。アメリカの長期金利が上昇してドル円も上昇。ただ、きのうの大幅高の反動でハイテク株中心に幅広く売りが出た他、キヤノンなど減益決算銘柄などにも売りが出て、下げ幅を広げている。アメリカ株先物の下落も重しに。主な株価指数、日経平均先物、TOPIXの数値を紹介。午前のマーケットについて日経CNBCの平野さんは「ダウは42ドル安と5日ぶりに反落。ナスダックは16ポイント高、S&P500指数も1ポイントの小幅続伸とまちまち、3月の耐久財受注がプラス2.6%と2月のプラス1.3%を上回り10年債利回りが4.6%台後半に上昇したために上値を抑えられたが、テスラが12%高となり下値を支えた。欧州ではドイツIFO景況感指数は89.4と3月の87.8を上回った。欧州3指数は揃って小幅安。(日経平均が大幅安だが)きょうの日経平均は155円台まで円安が進み、政府・日銀の円買い介入が入るとの警戒感で大幅安となっている。ただ、きのうの日経平均の907円高は、4月19日の1346円安の理由が中東情勢緊迫化以外に、昨年10月から1万円超の上げ幅の3分の1押しである3万7434円を切ったことで売りが出てその勢いで3万700円を下回ったとみられている。チャート理論に押しは3分の2まで、それを切ると半値押しの確立が高まるといわれるから。しかし、大幅安の翌日にはその3分の1地点まで戻り翌々日も維持されていた。昨日は3万7000円を売った筋の買い戻しが大量に入ったと思われる。また、昨日安値は9時ちょうどの3万7857円だったが、寄り付きは3万7871円となっている。寄り付きとほぼ同時につけた安値は、チャートでいう安値が寄り付き、高値が引け値となる。先週は金曜の大波乱を予告していたかのように水曜日に、寄り付き高値、引け安値が出ていた。今週水曜日はその逆になっている。きょうはニューヨーク市場時間外でIBMが大きく下落していたり、本日より前に出た財務省ベース外国人が4924億円と3週ぶりの売り越し、また、日本の10年債利回りも0.89%台に上がったりで大きく売られているが明日大幅高があるのかといったところ」などコメント。