インドの総選挙は7回に分けて行われ、きのうは4回目の投票が行われた。投票はインドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のうち、インド政府が直轄地とするジャムカシミールの中心都市・スリナガルでも行われた。カシミール地方のインド側が実効支配する州では、70年間にわたって自治権が認められていたが、5年前にインド政府が撤廃し直轄地とした。その後、初めてとなる今回の選挙では、イスラム教徒が多数を占める住民から反発の声が上がる中、進められてきたインド政府による統治の強化を有権者がどう評価するかが焦点。選挙戦では自治権の回復を求める2つの地域政党が、モディ首相の退陣を訴えている。一方、モディ政権が掲げる地域の経済対策に融和的な姿勢を示す新興政党が、支持拡大を目指している。開票は6月4日に一斉に行われる。