山奥で暮らす91歳を目指す。82歳ベテラン運転手のタクシーで1時間山道を走り、標高650mにある集落に到着。集落に1人で暮らす91歳の賀恒さんに出会った。畑ではノビルやニンジン、唐辛子を育てている。昨年の台風で土砂崩れが発生し、家の裏手が埋まってしまっていた。賀恒さんは昭和8年生まれで、10人きょうだいの三男として育った。15歳のときに叔父と叔母の養子となった。慣れない山暮らしは苦労が絶えなかったが、叔父と叔母は愛情いっぱいに育ててくれたという。30歳で結婚し、子宝にも恵まれた。娘の学校のために別の場所に移住したが、叔父と叔母の家をなくしたくないと毎日集落を訪れて守り続けている。